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2011年度合格
矢田 悠真さんの合格体験記

合格者

C型答練、既修者入試論文答練、ロースクール直前答練は論文試験合格に必須

Yada Yuuma 矢田 悠真 さん

年齢 22歳
職業 学生
学歴 慶應義塾大学 法学部 4年生
適性試験のスコア
  • 196点
英語のスコア
  • TOEIC 610点
  • TOEIC(iBT)未受験

法科大学院入試受験履歴

試験名と合否
2010 5 旧司法試験択一式試験 不合格
2011 9 中央大学法科大学院既修者コース 合格
2011 9 早稲田大学法科大学院既修者コース 合格
2011 9 慶應義塾大学法科大学院既修者コース 合格

LEC受講歴

受講講座名
2008 4 入門講座(大友クラス)
2008 5 C型答練
2009 4 入門講座 応用編(柴田クラス)
2009 8 既修者入試論文解析講座
2009 9 既修者入試論文答練
2009 1 既修者入試択一演習講座
2010 12 適性試験対策講座
2011 2 全国適性模試 ファイナル編
2011 3 入試論点クイックチャージ講座
2011 6 ロースクール直前答練
2011 8 個別大学院対策講座(慶應義塾大学)

一日のスケジュール

時間 行動 詳細
7:00 起床・朝食 朝食を食べながら肢別本を回しました。
8:00 家を出発 移動中に講義を聞きました。
9:00〜 自習 LECの自習室を利用しました。
13:00 昼食 朝食同様、肢別を回しました。
14:00〜 自習 家では集中できず、勉強するときはずっと外でやっていました。週に1回は気分転換もかねてジムに行っていました。受験には体力も必要です。肢別を回しました。
19:00 夕食
20:00〜 自習 LECの自習室が閉まるまでずっといました。
22:00 帰宅
23:00〜 自由時間 受験と関係ない研究論文を読んだり、趣味であるサッカーのダイジェスト映像を見るなど自由に過ごす時間です。
1:00 就寝

法科大学院入学を目指したきっかけ

私は、大学に入学すると同時にLECに通い始めました。周りの友達がテニスサークルなどの「大学生活を楽しむ」サークルに入り様子見をしている一方で、私が早々に思い切った決断をした理由は、高校時代から「弁護士になること」憧れを抱いていたからです。

私は、2008年に大学に入学したので、旧司法試験を受けられる最後の世代でした。そのため、法科大学院進学を視野に入れつつ、旧司法試験に挑むという形をとっていました。大学3年生のときに旧司法試験を受験しましたが、あえなく択一試験で落ちてしまったので、その後は法科大学院進学のみを念頭におき勉強しました。

合格までの道のり

私は大学1年生のときからLECに通い始め、法学の勉強を始めました。家からの距離等を考え、私はLEC池袋校を選びました。入門講座基礎編は大友先生のクラスで、判例に重きを置く趣向が養われました。2年生のときに入門講座応用編を受講しました。大友先生のクラスがなかったので、柴田先生のクラスを受講するために渋谷校の方のクラスに編入しました。

入門講座で基礎を身に付けた後は、入っていたサークルの討論会に参加しました。100を超える学術論文や判例などを読み込むという討論会の勉強を通じて、資格試験では問われないような「深い」知識を身につけることができましたが、これはLECで身につけた基礎があったからこそだと思います。そして、その討論会で私たちは全国優勝を果たすことができました。

その後は、LECで得た基礎知識をベースに基本書を読んで勉強しました。もちろん、自分の基礎知識はプロヴィデンス・テキストにあるものだったので、基本書を読んでいてわかんなくなったり、忘れてしまっていたりしたときには随時プロヴィデンス・テキストに立ち返るようにしていました。

旧司法試験の択一試験は不合格だったのですが、その後すぐに切り替えて、ロースクール受験に必要な勉強をはじめました。具体的には、択一の問題集を解くのに集中していたため、パックで受講していた既修者入試論文答練が溜まっていたのでその消化に努めました。あまりに溜め過ぎて採点期間が終了していたので、同じく溜めていた友人と一緒に自主ゼミを組んで答練を消化しました。本来ならばLECの採点を受けるのがベストですが、自分の答案を客観的にみてくれる友人の存在は大きかったです。

いざロースクール受験が近づいてきたときは、問題をたくさん解くようにしました。具体的には、柴田先生の司法試験過去問講座や、過去に解いたC型答練、既修者入試論文答練の問題をもう一度答案構成をし直しました。ここで行うのは、問題を見て論点をすぐに思い出せるか、論証を頭の中で構成できるかのトレーニングなので、いちいち全部答案として書き上げる必要はありません。実際に答案を書くトレーニングは、ロースクール直前答練や、自主ゼミで行いました。いずれにせよ、論文合格のためには論文を書くトレーニングが必須です。

本番の試験はとても緊張します。私が最初に受験したのは中央大学法科大学院の民事訴訟法で、LECの答練でもでてくるような典型的な問題だったので、論証はすぐ頭の中に浮かんだのですが、緊張のせいか、いつもならすぐに立てられる綿密な答案構成が立てられませんでした。仮に、なんの訓練も積まずにこの試験を受けていたのであれば、ここで頭が真っ白になるところだったのでしょうが、曲がりなりにも論文を書く練習を積んでいた私は、切り替えて、とりあえず書き始めました。自分の中で答案構成はどんなにかかっても10分以内に済ませるというルールを決めていたからです。

また、あきらめないことも大事です。どんなにわからない問題でも、妥当な結論から逆算して規範を「でっちあげ」て、必ず解き切りました。めちゃくちゃな内容だったとしても、途中答案よりかはましだと思います。 これらのことを実際に入試で実践できたのは、日々の書くトレーニングのおかげだったと自負しております。

受験勉強を通して「失敗した」「成功した」と思うこと

先述の通り、私は旧司法試験に落ちてしまったのですが、旧司法試験を受けるまで音楽を聴きながら勉強をするのが私の勉強スタイルでした。しかし、それは「音楽がないと勉強に集中できない」という言い訳のもとに行われていたものであり、実際は音楽のせいで勉強に100%の集中ができていませんでした。旧司法試験に落ちてしまった悔しさからそれを反省して、以降音楽を聞かずに勉強するようにしました。これが私の「失敗した」と思うことです。

一方、「成功した」と思うことは、プロヴィデンス・テキストをベースにしつつも、果敢に新しい文献に手を出してみたことです。よく、「同じテキストを何回も読んだ方が理解が深まるし、それが最短の勉強法だ。」と言われていますが、私は、わからないことがあるのならば、同じテキストを何回も読むよりも、臆せずに新しい文献に手を出してみるほうがいいと考えます。

いろいろなテキスト・基本書・学術論文を読むと、一つのテキストを読み直すよりも、多角的な知識を身に着けることができ、応用力がつくからです。法科大学院では、判例に重きを置く勉強法がとられていますから、それを先取りする意味でも、入門講座を一通り終えたら調査官解説などを読んでみるのも取りうる手段の一つだと思います。

今後の抱負

私は、住民の声を吸い上げ彼らの権利を守る、特に行政事件を通じて活躍する弁護士になりたいと考えています。来春ロースクールに入学してからは、自分の志望する弁護士になれるよう足りない知識を身に着けていきたいと考えております。そして、当面の目標として新司法試験を上位合格することを念頭において勉強していきたいと思います。

LECに通ってここがよかった!

先述の通り、C型答練、既修者入試論文答練、ロースクール直前答練は論文試験合格のために必須だと考えますし、「この日に刑法各論の答練があるから、それまでにこの範囲まで論証を作って覚えておこう」という具合に勉強のペースメーカーにもなりました。 また、クイックチャージ講座は直前期の復習として役立ちました。

略歴

東京都出身。慶應義塾志木高校在学中に校長であった井田良教授の講演を聞き、弁護士を志すようになり、2008年慶應義塾大学法学部法律学科に進学。2011年、中央大学法科大学院、早稲田大学法科大学院、慶應義塾大学大学院法務研究科にいずれも既修者コースで合格。慶應義塾大学大学院法務研究科に進学予定。

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