2010年度合格
倉知 紗也菜さんの合格体験記

法科大学院入試受験履歴

LEC受講歴

一日のスケジュール

はじめに

大学入学前から弁護士になりたいと思い、法学部に入ったのですが、大学2年生頃は一般就職とも迷っていました。そのため、予備校に通い始めるのも遅れて、LECを利用したのは2年生の終わり頃からでした。それまでは体育会の部活動が忙しく、殆ど勉強をしていなかったので、そろそろ受験なのに手をつけていないという方がいらしたら、何かしらの参考になればと思います。

合格までの道のり

私は一発合格クラスという通信のクラス（柴田クラス）を受講しました。内容は前年度収録のものですが、価格が安く、配信を待たずに最初から全講義を見ることができるクラスでした。予備校に通い始めた時期が遅かったので、なるべく早く入門の講義を終わらせたかったからです。入門講座をなるべく早く終わらせて演習に取り組むべきなのは、早くから勉強を始めた人にも言えることだと思います。

入門講座はおよそ3カ月で聞き終え、それから4年生になるまでの間は、ひたすら『論文基礎力養成講座』という本で論証のインプットとアウトプットをしました。インプットについては、論証を丸暗記するのではなく、そこから条文解釈のテクニックを学ぶことが大切ではないかと思います。入試では、テキスト・論証集に載っていない論点がでることも珍しくありません。典型論点は皆ある程度できるので、こうした初見の論点に対してどこまで対応できるかが勝負だと思います。今まで勉強してきた論点の論理の流れ、文言解釈のテクニック等を応用して、自分なりに筋が通った答案を書けるよう訓練しておくことが必要です。

4年生になってからは、週に一回ゼミの友達とロースクールの過去問を解き、答案を交換して議論しました。優秀な友人に恵まれたため、彼らの答案から多くを学ぶことができたし、自分の答案を客観的に評価してもらう貴重な機会となりました。私も4年生の夏まで答練の講義をとったことがなかったので、必ずしも予備校で答練をする必要はないと思いますが、どのような形にせよ、時間を計って答案を書く作業は早く始めたほうがよいです。私自身はもっと早く始めればよかったと反省しています。

ゼミの友人と勉強したことは上記のような勉強面だけでなく、精神面でも大きな支えとなりました。ロースクール受験をする人はほんの一部ですし、通信で勉強していると、受験生活は孤独になりがちです。一緒に頑張れる人がいるというのは心強かったです。

受験勉強を通して「失敗した」「成功した」と思うこと

柴田クラスだったので、柴田先生が執筆なさっている『論文基礎力養成講座』という論証集と問題集が一冊にまとまった参考書を利用していました。4年の夏まで他の参考書や問題集は使わず、答練もとっていなかったので、本当にこれだけ使っていました。時間は限られているので、論証はあれこれ手をださずに勉強した点はよかったと思います。しかし、問題についてはもっと量を解いておけばよかったなと思いました。直前期に、Wセミナーの法科大学院の過去問集を買ったのですが、見たことのない問題が大量にあって焦りました。直前だったため、ほとんど"解く"というより、"読む"という感じでしたが、それだけでもだいぶ本番で役に立ったので、なるべく多くの問題に触れることは本当に大切だと思います。

今後の抱負

将来は企業法務に携わる弁護士になりたいと考えています。授業についていけるのかなど、これから始まるロースクール生活に不安も感じていますが、進学できることや周りのサポートに対する感謝の念を忘れずに頑張ります。

LECに通ってここがよかった！

前述したように、通信の一発合格クラスを受講しました。もうすぐ3年生という時期から始めた私にとって、通学クラスだと1年かかる入門講座を、詰めて聞くことで3カ月で終えることができるのは魅力的だったので、LECを利用することにしました。様々なニーズに合った講座が用意されているのはLECの魅力だと思います。

通信の良いところは自分のペースでできる、通学の時間や体力を使わなくて済む、という点です。例えば、自分の都合で講義を倍速で聞いたり、巻き戻したりできるのも、通信ならではの利点です。また、講義を聴いていると、どうしても眠くなったり、集中できなくなったりすることもあると思いますが、そういう時は途中で止めて、潔く寝るようにしていました。通信だと怠けてしまうかもと心配される方もいますが、個人的には毎週数回怠けずに通学するほうが大変ではないかと思うので、目標をもって勉強しようという気持ちがあれば問題ないと思います。