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源泉徴収の廃止がエッセンス

反町 自由党は源泉徴収の廃止を訴えておられます。これはどのような狙いでしょうか?
藤井 源泉徴収は昭和15年にできましたから、どうしても戦争目的と結びついた制度になっています。要するに、確実に税を入れるための仕組みです。
反町 当時は納税者の多くが戦地に行かれていました。
藤井 そういった経緯から生まれた仕組ですから、今の意識とはどうしても大きくかけ離れたところがあるわけです。そこで私たちは、源泉徴収制度を廃止して、各々の納税者に自ら申告していただく制度にする
ことを訴えました。そのためには、申告が難しくてはいけませんから、まず税制は簡素であるべきだということです。同時に、公平性が求められるということです。それには今のようにさまざまな種類の控除があってはいけないということで、各種控除の原則廃止を訴えています。
反町 配偶者控除などを、手当に替えることを主張されていますが、その趣旨はどのようなことでしょう?
藤井 扶養控除や配偶者控除の問題になりますと、私は家族手当にしていいと思っています。ここだけは期せずして公明党と一致するのですが、控除という方法ですと、


税を払う方だけに配偶者控除、扶養控除の恩恵がありますが、手当てであれば、税を払わない方にも恩恵があるわけです。
反町 基礎控除はどのようにお考えですか?
藤井 基礎控除については残していいと思いますが、現在の38万円という基礎控除の額はおかしいと思います。これについては、もう少し党内で勉強してもらいますが、もっと増やさなければいけません。収入から、まず基礎控除として、思いきって100万円近く引いてしまう。それから税率をかけて出すべきだと思います。  



 
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