反町 次に消費税の使い方ということについてお聞きします。自由党は連立政権で、消費税の福祉目的税化を進められたわけですが、その趣旨は?
藤井 私は社会保障制度を安定させることは、社会政策であると同時に、経済政策だと思っています。日本に1300兆円もの個人資産がありながら、消費が伸びない。それは明らかに、国民が将来に不安を抱えているところから来ているわけです。その不安のもとは、社会保障制度に対する不信感ですから、制度を安定させることが肝心です。そのために、われわれが考えたことが、消費税を福祉目的にだけ使うようにすることで、国民の
|
|
みなさんに、『それならばいけるな』と、社会保障制度に対する安心感を回復していただきたいということです。
残念ながら、自自連立政権のとき、消費税の完全福祉目的税化を完成させることができませんでしたが、連立政権の前半では、これを確実に進めることができました。現在、国でいただいている消費税に関する限りは、すでに基礎年金、高齢者医療、介護保険の三つにしか入れていません。
5%の消費税のうち、国税が4%で、特別地方消費税が1%です。国でいただいた4%の一部は交付税などの形で地方に行っていますから、その
|