反町 藤井先生はきわめて論理的、体系的に、本質を突いたご発言をされると、かねがね尊敬申し上げております。今回は税制改革を中心として、21世紀に向けた自由党の政策についてうかがってまいりたいと思います。まず自由党が提言される税制改革について、基本的理念とされているところをお聞きします。
藤井 今、日本では、経済構造改革の必要性ということが色々な意味で言われておりますが、われわれ自由党は経済構造改革の理念を、公の部分を小さくして、民間活動の分野を広げること、そして、働いた成果を民間に残すことによって、活力を復活していただこうというところに置いています。
反町 小さな政府を目指すということですね。
|
|
藤井 小沢党首は、それを規制緩和の観点からとらえています。もちろんそれも大切な論点ですが、私自身はそれを税制という形からとらえています。税制改革も、経済構造改革の一環としてやってまいりたいということです。
われわれ自由党は直接税を中心とする減税政策を掲げましたが、これは景気対策の観点から言ったのではありません。景気対策を目的とした減税といいますと、往々にして、その分の歳入の不足を埋めるため、赤字国債を発行するようなことをします。
そうではなく、私たちは、減税した分、歳出を減らすということを申し上げました。つまり公の部分を小さくするための税制ということです。
|