
Y・S さん(40代)
受験回数 | 1回 一発合格 |
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LEC 受講歴 |
コンパクトコース/2023土地家屋調査士&測量士補W合格コース 民法既習者向け |
ご職業 | 調査士補助者 |
木村講師の講義はメリハリがあって無駄な時間が一切ない!
土地家屋調査士を目指した理由・きっかけをお聞かせください。
他資格試験に合格した勢いと、朝4時に起きて勉強するということが習慣となっていたので、何か勉強を続けたいと思っていたところ、あるとき木村講師の「土地家屋調査士の資格が狙い目」だという趣旨の動画が目についたのを覚えています。
同じ頃、私の仕事のなかで土地の境界に絡む問題が重なったりと、このとき土地家屋調査士という資格との距離が、なぜかぐっと縮まった時期でした。
土地家屋調査士について調べてみると、測量や数学に対して「大丈夫か?」という若干の不安がありましたが(特に数学とは高校の頃からこれまで距離を置いて生きてきました。結果的に受験上は大きな負担はありませんでした。)、すぐに「やってみよう!」という気持ちになりました。
LECを選ぶ決め手となった理由をお聞かせください。
土地家屋調査士を目指すと決めると、すぐに色々な資格学校の資料を取り寄せました。
最終的にはLECの土地家屋調査士講座の講師の先生方の熱意、試験に合格することは勿論「土地家屋調査士業界を盛り上げていきましょう!」といった情熱を、パンフレットやガイダンス・おためし受講の動画から感じたこと、合格に必要なものは全て講座に含まれていること、資格試験予備校の老舗としての実績と大手の安心感があることから、LECの講座を申し込みました。
講座・カリキュラム・教材の良かった点など感想をお聞かせください。
【入門期】
『インプット完成講座』の全体構造編から徹底解析編は、与えられた授業を聞き、択一の宿題を解き、記述は毎回の問題について復習に重点をおいて解いていました。毎回の分量をこなすだけで結構な時間を要しましたので、とにかく遅れないように着いていくことで精一杯でした。ただ、やるべきことが明確になっていますので、とにかく与えられた課題をやるだけで全体像が見えました。また、法規のテキストでちょうどやったところが、記述のテキストでも出てきたり、「不動産登記法の規定が実際の申請書や登記簿上ではこうなりますよ」という相互学習のための工夫がすばらしいと思いました。
【中上級期】
次年度は『コンパクトコース』を申し込みました。その中にある、『スーパー特訓講座』の択一編については後ほど触れますが、『スーパー特訓講座』の記述編は、実際に問題文にどうメモするか、どんな順番で解いていくのか、テクニック的なところを何度も講義内で繰り返すうちに、自分の解答手順を確立できました。その勢いのまま『範囲指定答練』や『直前ファイナル答練』ではスピード感を意識して正確に解くことを実践し、何度も解くことで、記述問題への対応力が飛躍的に上がったと思います。
講座担当講師の良かった点をお聞かせください。
入門期の木村講師には、理論の体系の解説から記述の問題の読み方、電卓の使い方、定規の置き方まで手取り足取り基礎を叩き込んでいただき、時には授業中に「この論点の要件を言えますか?できてなければ駄目ですよ」と厳しい鞭もありながら、無駄な時間など一切ないメリハリのある授業で、気が付けば最後まで終わっていました。
【中上級期】の松本講師は、『スーパー特訓講座」の択一編の授業で特に背中を押してもらいました。『スーパー特訓講座」の択一編では、これだけを徹底的にやり込むことで過去問を中心に主要な論点を網羅することができました。その中で松本講師が、間違って理解しがちなところや意外に理解を整理しづらい論点間の横断論点(例えば、「申請人の住所が登記上の住所と異なっていても、その変更の証明書を添付すれば、登記申請できる場合は?」等、それぞれの制度の箇所を見れば載っているのですが、「同じような取り扱いを受けるものは何がありますか?」という視点で問われれば、初年度の頃の私には非常に難しく感じていました。)をまとめて下さり、とても理解が深まりました。
答練や模試の良かった点をお聞かせください。
学習経験者向けカリキュラムに置かれている、本試験形式での『直前ファイナル答練』や、『公開模試』の前に実施される『範囲指定答練』が非常に有益でした。2時間30分で択一を10問、記述が土地と建物、区分建物の3題を解くという答練で、これによってとにかくスピード感を出して解くという意識を早い段階で持つことができました。そして、何度も定期的に解くことで土地、建物、区分建物の記述の主要な論点に何度も触れ、それぞれの記載事項を忘れないように頭に定着させることができました。このように『範囲指定答練』は二段も三段もギアを上げてくれましたので、私にとっては大事な答練でした。
学習期間の中で苦労された点やご自身なりの学習方法があれば、お聞かせください。
『範囲指定答練』を受け始めた頃、択一が模試の基準点を超えていないことも多く、他の受講生が高得点を取っていることに非常に不安な気持ちになりました。択一の配点が50点を占めることから、やはり択一が不安定な状態で本試験を受けることは出来ないと、択一に時間を多くかけるように意識しました。これはCランク問題に手を伸ばすということではなく、過去問とその周辺知識の出来ないところをチェックして、出来るようになるまで解くということを徹底しました。結局、他の受講生の択一の平均点が高く、試験直前まで模試の択一の成績に関しては平均点付近をうろうろしていたのですが、自分を信じて本試験まで択一で高得点を獲るということを意識して学習を継続しました。
結果としては、令和6年度の本試験では過去問知識のみで解ける問題がほとんどで、そういう意味でも救われましたが、落としてはいけない問題を落とさずに正確に解くことが出来たと思います。LECの模試で択一が弱点であるということが浮き彫りとなり、択一で高得点を取るという戦略は、結果的には良かったと思っています。
今後の展望や、これから受験される方へのアドバイスなどがございましたら、ぜひお聞かせください。
「これをやっておいて良かった」ということがあります。本試験日前に本試験会場への道順を辿って、試験会場に一度行ってみることです。情けない話ですが、私は初年度の本試験では集合時間に間に合わず、受験することができませんでした……。住んでいる県のとある大学が試験会場だったのですが、馴染みのない地域にあり、同じような名前の別の駅に降り立ち、何もない駅前で、ひたすら必死に走ったのを覚えています。ようやく見えた大学も高い柵がそびえたち、入り口もわからず、右往左往していると別の男の人が柵の中から「もう受験できませんよ」と話しかけられているのを聞いて、私も終わったと思ったのです。ここまでのことは無いかも知れませんが、試験場に当日向かわれる方は、万全の準備で臨んで欲しいと思います。翌年の受験時は、試験会場の下見を行い、帰り道で合格祈願のお参りにも行き、心にゆとりをもって当日を迎えられたことは意外と良い効果があったと思っています。今後の展望としては、私は合格年度の4月に調査士補助者の仕事に転職しましたので、今は調査士実務の勉強と習得が新しい目標です。初心を忘れることなく、謙虚な気持ちで引き続き頑張りたいと思います。