
林 克行 さん(50代)
受験回数 | 7回 |
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LEC 受講歴 |
コンパクトコース |
ご職業 | 土地家屋調査士補助者 |
LECの答練は価格以上のボリュームと内容でした!
土地家屋調査士を目指した理由・きっかけをお聞かせください。
土地家屋調査士を目指す前は、全く畑違いの流通業の会社を経営していました。残念なことに会社の倒産を余儀なくされ、たどり着いた職業が土地家屋調査士でした。社内の人間関係にも疲れていたこともあり、一人で開業できるこの職業は魅力的でした。この職業に出会ったきっかけは、同じ山岳会の先輩に土地家屋調査士が在籍しており、試しに測量のお手伝いをさせてもらったことです。何より自分次第でいかようにもなる士業は、私の性格にはうってつけです。現在は補助者をしていますが、今後の独立開業に頭を巡らせている毎日です。
LECを選ぶ決め手となった理由をお聞かせください。
初年度と翌年で違う予備校に通い、その次にLECの門を叩きました。それ以後はずっとLECの講義を受講しました。私にはLECの条文へのかかわり方が丁度良かったこと、模試などが充実していたこと、価格面もリーズナブルな設定だったことが大きな要因です。講師の世代交代もありましたが、アプローチが変わったことで知識の入り方も変わり、私にとってはプラス要因でした。また、継続した大きな理由は『教えてチューター制度』でした質問が、迅速に返ってくることでした。親身になった回答で、継続して受講する際の安心材料となりました。
講座・カリキュラム・教材の良かった点など感想をお聞かせください。
毎年の本試験で、択一は18問以上獲得出来ていました。そのため、インプットより記述のアウトプットを重点に教材を利用しました。受講したコースは『コンパクトコース』です。序盤の択一の講義は仕切り直しの意味で、丁寧に講義を聞きました。そして実践形式の毎週の模試が、私には何より重要な学習でした。内容が多岐に渡っているので、自分の欠点の洗い出しに大いに役に立ってくれました。また時間のやり繰りも重要なポイントです。解けない時の対処の方法や、飛ばす問題、何が何でも書く必要のある問題等の見極めも、この模試で何度もシミュレーションをしました。また、付属の構成用紙の使い方も試してみました。
講座担当講師の良かった点をお聞かせください。
択一を担当してくださった松本先生には感謝しかありません。講義はもちろんですが、質問に対しても本当に丁寧に回答をくださいました。そして、試験対策としてどこまで抑える必要があるか、深追いは厳禁等、学習するうえでメリハリをつける箇所のアドバイスをいただきました。残念なことに私は地方に在住のため、講師の皆様とは直接言葉を交わすことが出来なかったので、一度直にお話をしてみたかったですし、お礼が言いたかったです。
答練や模試の良かった点をお聞かせください。
価格以上の十分なボリュームと内容だったと思っています。私は何度も受験をしていて、毎年択一は18問を超えていたので課題は記述でした。特に近年は長文化の傾向にある土地の文章読解に課題がありました。このような私にとっては、知識のインプットではなく答練をこなし、時間配分、問題文の読み方、捨てる問題の見極めなどの攻略が合格への道筋だと思いました。LECの模試は2時間半でちょうど解ききれる配分がなされているので、それを2時間20分に設定して、正答率を上げる工夫をしました。そのために構成用紙の使い方や、問題文を2度読みしない読解の方法を考えました。もちろん講師の方の方法も参考にしましたが、こればかりは自身の記憶力や特性に合った方法を自分で編み出す必要がありました。そのような意味でもLECの模試のボリュームは実用十分だったと思います。
学習期間の中で苦労された点やご自身なりの学習方法があれば、お聞かせください。
私の試験勉強は就労しながらで、子供も3人いて下の子は保育園でした。自分で選んだ道ではありますが、まとまった勉強時間を確保するのが難しく、特に答練の2時間半の確保に必死でした。これは私ばかりの話ではなく、多くの方が抱えている問題だと思います。平日も残業が多かったことから、細切れのすき間時間を工夫するようにしました。通勤は自家用車だったのは幸運で、運転中は絶えず講義の音声をながして、「ながら」学習を行いました。ここで言いたいのは、大変なのは自分だけではないと思い定めて、「調査士になりたければやるしかない!」と自分に言い聞かせることだと思います。そして私の最大の目標は、いつも「遊んで」と言う子供たちに、悪いとは思いながらも、目標に向かって頑張る自分の姿を見てもらい、あきらめない姿を見てもらいたい、ということでした。
今後の展望や、これから受験される方へのアドバイスなどがございましたら、ぜひお聞かせください。
合格率が毎年8~10%程度で推移している土地家屋調査士の試験です。決して簡単ではないですが、絶対に合格できない試験でもないと思います。ネット上では、初年度で合格した方の投稿が目を引きますが、数年かけて合格している合格者も大勢いますし、私の周りには10年かけて合格した方もいらっしゃいます。1回や2回であきらめることなく、頑張ってほしいです。土地家屋調査士の試験に必要な知識の習得にはそれほど時間は掛からないと思いますが、なかなか合格できない方(私も含めて)が大変なのは、本番の試験で問題を解く時間が不足していることだと思います。近年は実務経験者に有利な出題が出ていると思いますが、先ずはご自身の欠点の洗い出しと認識が必要で、限りある時間の配分や、切り捨てる問題の見極めなど、答練などで試してみてほしいと思います。