U.M さん
受験回数 | 2回(お試し受験1回含む) |
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受講クラス | 2018年合格目標 ストレート合格Bコース 通信Web受講 |
最終学歴 | 慶応大学経済学部 |
学習環境 | 仕事と両立 |
定年後の人生を見据えて
土地家屋調査士を目指した理由・きっかけ
仕事の関係で土地家屋調査士と接触することがあり、非常に興味深い仕事だなと思ったこと、会社の定年後の人生を考えたときに登記の分野での仕事をしたいと考えたこと、2003年に司法書士試験に合格した後、調査士の勉強を継続しようと考えたものの結局ウヤムヤとなってしまっていたこと、の3点が理由です。
LECを選んだ理由
上記の通り司法書士試験でLECにお世話になっており、講義・テキストの内容ともに満足であったためです。今回も通信一本で勉強しましたが、通信の場合テキストの内容はとても大切と考えていましたので、申し込み時点でテキストをチラ見させていただきこれなら勉強できると判断しました。また、会社の近くにLECの本校があり、会社の帰り又は宴会までの待ち時間などを利用して30分〜1時間程度択一対策の勉強をするのに適した環境であったことも理由の一つです。
LECの講座・カリキュラム・教材の良かった点、有効な活用方法
土地家屋調査士試験は試験範囲は狭い反面、記述式(図面作成)の比重が他の試験に比べて高く、また試験時間もかなり厳しいため、基本を忠実に押さえることが何よりも大切であると考えます。そのためには理論と実践をうまく連携させ身体で覚えていく姿勢が重要なのではないでしょうか。LECの講座は、理論→実践→理論→実践…という形でカリキュラムが編成させていますので、他校等に「浮気」をせずに、LECの講座を信じて学習すればよいと考えます。
講師の良かった点
木村講師:申請書マスター講座でお世話になりましたが、申請書の構造、考え方をわかりやすく説明してくださり、本講義受講後、今までモヤッとしていた書式の内容が頭の中で整理できたように思います。
池永講師:ファイナル答練の解説テキストはとてもわかりやかったです。なぜ間違えたのかがわかり、痒い所に手が届く感じがしました。
合格への道のり
学習初期Ⅰ(2017年5月〜8月)
学習を開始した時点では既に2017年度の測量士補の受験願書の受付は締め切られていましたが、調査士試験の受験申請書は5月末からの受付でしたので、午前の部に挑戦するつもりで申請書を提出しました。受験申請した6月初旬以降は測量の勉強が中心で、測量士補のテキストを読みながら、午前の部の過去問に取り組みました。測量士補に比較すると計算問題は難しく、また作図もありますので、どのような回答が求められているのかその時点ではよくわからない状態でしたが、幸い午前の部には合格し、認定通知書を受け取ることができました。
学習初期Ⅱ(2017年8月〜10月)
LECの不動産登記法のテキストは10月に配布され、それ以降講義が行われます。それまでの8月の本試験から10月までの期間は、民法の復習を中心に行いました。
学習初期Ⅲ(2017年10月〜2018年1月)
不動産登記法の講義が始まりましたので、どんどん講義を受講していきましたが、読むだけ、視聴するだけでは理解が十分でないと考え、ノートを別に作成しました。すなわちテキストにラインマーカーをひいてその箇所を重点に学習するというやり方はせず、ノートに書くことで覚えこむという昭和チックな勉強方法です。年が明けた1月には講義の視聴を完了し、ノート作成も一通り(とりあえず)終了させました。
学習中期(2018年1月〜2018年7月)
申請書マスター講座を受講することで申請書の構造、考え方を学んだ後、スタンダード答練が開始した3月頃からアウトプット中心の勉強となりました。週10本程度の作図を心掛け、またわからなかった点、間違えたところはテキストの読み込みを行い、ノートに補充していきます。そして、通勤途中やLECの自習室で自分のノートを読み込む、このようにすることで書式対策とともに択一の理解促進に努めました。しかしながら、このころ実は悶々としていました。というのは時間の壁が立ちはだかり、時間さえかければ回答はなんとかできるのですが、どうしても時間が途中で終わってしまうという問題にぶちあたっていました。
直前期(2018年8月〜10月)
どうすれば「時間の壁」を乗り越えられるかを考えたところ、建物になぜか時間がかかっていたことに気づきました。択一→建物→土地の順に回答するのがベターとよく言われますが、私の場合土地の方が好きということもあり、土地を先に回答することにしたところ、リズムをつかむことに成功し、その結果、建物も落ち着いて解けるようになりました。
試験当日
一は35分程度終わらせる、土地→建物の順に記述式を解くことだけを意識して試験に臨み、最大関門の筆記試験を通過することができました。
今後の展望
現時点では会社員ですが、定年後の人生を見据えたときに会社から距離をおいて何をしたいかを考え本試験を受けました。所有者不明土地問題といった大きな社会問題が存在していますので、ADR土地家屋調査士の認定のための学習し、これからの社会のために役立つ仕事をしていきたいと考えています。
これから土地家屋調査士を目指す方への応援メッセージ
世間の認知度は低い資格ではありますが、司法書士にも弁護士にもできない領域があるというユニークな仕事だと思います。また所有者不明土地問題などに対処するという意味でも調査士の役割は重要性を増すことが予想されます。ユニークさと公共性という2点で取り組む価値のある資格ではないでしょうか。ぜひとも頑張ってください。