T.H さん
受験回数 | 5回 |
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受講クラス | 2018合格目標 コンパクトコース 通信DVD受講 |
ご職業 | 会社員 |
学習環境 | 仕事と両立 |
工夫しよう
土地家屋調査士を目指した理由・きっかけ
私は、ごく普通のサラリーマンです。当初は「たとえリストラをくらっても、食っていける資格やスキルが欲しい」ということでしたが、3回目の受験あたりから、目指した理由、なんてあまり考えなくなってきており、途中からは「とにかく通る、後のことは通ってから考える」という風に変わってきていました。最後のほうはほとんど意地でした。
LECを選んだ理由
行政書士や社労士の資格取得の際にも、公開模試でLECはよく利用させてもらいました。そのことからLECなら問題ないだろうと考えました。また、ネットでの評判も、LECが最もよいように思えました。あとは、択一の問題集の分量が他校と比較して多すぎず少なすぎずの適切と思える量であったこと。働きながらの受験勉強は時間に限りがあるので、とにかく沢山、解く、よりも良問をくりかえし解く方が効果的戦術と考えました。
LECの講座・カリキュラム・教材の良かった点、有効な活用方法
択一においては、テキスト及び過去問の分量が、多すぎず少なすぎずで適量であったこと。書式においては、インプット講座の問題が基礎となるいろんなパターンの問題の申請書、図面が網羅されており、難易度も適切であったこと。ファイナル答練、書式過去問と合わせて解くことで、合格に十分な能力を養うことができました。あとは、ひたすらこれらを1000本ノックの様に解き続けること。最終的には基本の書式問題なら30分程度で終わらせる様にするのがいいと思います。それくらいで、本試験で丁度いいくらいのスピードになります。
講師の良かった点
2年目以降は、ほぼ模試だけの活用となりました。木村講師は、択一の各肢の重要度をランク分けして、あくまで基本を重点的に解説してくれました。池永講師は数多くの書式問題を作成されており、調査士試験の問題のいやらしさ、をうまく、答練模試にも反映してくれていました。
合格への道のり
初年度は、大幅に点数が足りず、書式足切り、土地3.5点建物12点という結果でした。
2年目は足切りはなかったものの、合計点が5点たりず。「来年あたりは、いけそうだ」と考えていましたが、そこからが長かった。以降も、4点たりず、5点たりず、を繰り返し、振り返ってみると予想以上にてこずることとなってしまいました。
以下、私がとった勉強法を記録します。まず、択一対策としては、基本的にはベーシックテキストの読み込みと過去問の繰り返し、これを本試験までに何回、回せるかです。少しだけ工夫したことは、民法、不登法総論、不登法各論、筆界特定と調査士法をそれぞれの法律の骨子だけを抜き出し、A4用紙1枚にまとめ、これを仕事の昼休みに毎日読み返していました。これをする理由は、できるだけ毎日すべてのことを復習したかったからです。次に書式対策ですが、とりあえず毎日、建物と土地の問題を一題ずつ解いていました。あとは、過去問を常に10年分ほど持ち歩き、スキマ時間を利用して、1日1題ずつ読んでいました(慣れてくれば3分ほどで読むことができます)。問題の形式に慣れることと、読むことのスピードアップのためです。あとベーシックテキストをもとに自分で作成した記述式問題(全部で50問ほど作ったと思う)を毎日1題ずつ解いていました。あと、土地の過去問の見取り図を10年分ほど持ち歩き、毎日ひとつずつ見るようにしていました。慣れてくると、「どこの点を求める必要があるか」「どうやって求めるのか」「どこの点は時間が掛かりそうだからとりあえず無視して先に作図するのか」、悩むことなく、すぐ判断できるようになります。あと、毎日寝る前に、計算特訓本の問題を1〜2題解くようにしていました。次に土地家屋調査士試験についてですが、この試験は作業をともなう試験なので、慣れないうちは緊張のせいで、電卓を打つ指や、定規を持つ手が震えたりすることもあるかもしれません。何度も、模試を受けて雰囲気に慣れておきましょう。また、試験前は土地図面などをひとつ書き上げ、指と手をほぐしておいたほうがいいと思います。試験での打ち間違いは致命傷になることがあります。本試験前の昼食は脂っこいものや腹に残りそうなものはさけ、できるだけ消化のよいもにすべきです。私はウィザーインゼリーをよく食していました。次に「ひっかけ」について書きます。
私は3年目あたりから答練の添削で「合格する力はあります」というコメントをちょくちょく頂くようになりました。しかし、そこから「来年は大丈夫そうだ」と思うようになってから2回も落とされました。多分ですが、この試験は実力が十分といえるような人でも、かなりの人が「ひっかけ」が要因でわりと平気で落とされているような気がします。「ひっかけ」にかかればこれまでの膨大な努力も一瞬で無駄になります。土地の書式などにおいては満点近くの答案が、いきなり半分以下になります。絶対にひっかかってはいけません。そして本試験がスレートの直球勝負であることは、まずありません。5年目の受験の時には本気で「ひっかけ対策講座があってもいいのに」と考えていました。
今後の展望
合格まで随分時間が掛かりましたが、とりあえず、やり遂げた、ということを自信にしたいと思います。開業することがあれば、なるべく早く仕事をとり、自分のものにして、自身の生活の中に組み入れていきたいと思います。
これから土地家屋調査士を目指す方への応援メッセージ
合格に向けての勉強は、とにかく毎日ひたすら同じことの繰り返し。多分精神的にもけっこうきついと思います。でも、ただストイックに耐えるのではなく、うまく自分自身で、生活の中にイベントを入れてみたりして、自分の心をうまくコントロールしていって下さい。ただ、「がんばれ」だけでは続けることは大変です。