松村 繁幸 さん
受験回数 | 3回 |
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受講クラス | 2016年合格目標 免除資格者Bコース 通信DVD受講 2017年合格目標 書式強化コース 通信DVD受講 2018年合格目標 答練直前パック 通信DVD受講 |
生年月日 | 1973年2月9日 |
ご職業 | 会社員 |
最終学歴 | 明治大学政経学部政治学科専攻 |
学習環境 | 仕事と両立 |
苦しくも充実した3年間でした
土地家屋調査士を目指した理由・きっかけ
私の仕事は測量業であり、主に市などの公共団体が所有する道路や公有地の測量を行っていますが、その業務を行う中で、不動産表示登記申請が必要な局面があり、その際に土地家屋調査士の資格の存在を知り、これを取得することで今よりも行うことのできる業務の幅が広がるのではないかと思い目指してみることにしました。
LECを選んだ理由
調査士資格をお持ちの方や受験経験のある方何名かに勉強方法を聞いた結果、独学で合格するのはかなり大変だということで、受験指導校で講座を受講するのが合格への一番の近道だと思いました。調べてみると、調査士講座を行っている受験指導校は少なく、私は以前にもLECで、他の資格の講座を受講したこともあるため、信頼性という点でほとんど迷うことなくLECでの講座受講を選択しました。
LECの講座・カリキュラム・教材の良かった点、有効な活用方法
最初に受講した「インプット完成講座」で全体構造編で大まかな全体像をつかみ、徹底解析編で合格に必要な知識、技術を取得できるようになっていると思う。この講座を受け終わった後に何度も復習し、自分のものにできるかがどうかが一つのポイントであると思います。特に、この講座で使用する「ベーシックテキスト」は筆記試験合格まで何度読み返したかわからないぐらいとにかく何かあると必ず見ていました。過去問や答練で判断を誤った肢なども、なぜ間違えたかを確認する際は、その問題の解説を読むよりも、できるだけベーシックテキストで確認するようにしていました。
講師の良かった点
山崎先生の講義ではマーカーペンでテキストを徹底的に加工するため、後で重要な部分がわかり易く復習がしやすかった。時間がないときは、マークした所だけ読んだりもしていました。講義の最後に必ずその講義で復習するポイントを箇条書きで挙げていましたが、これが非常に役に立ちました。ノートに各回の講義の復習ポイントを書き出したものを持ち歩き、いつも見るようにしていました。講義の中で時折、受講者に向け発破をかけるようなことを仰っていましたが、通信でいつも一人で講義を聞いていた私には良い刺激となり、最後まで受講することができました。
池永先生の講義では、合格点を取るために書けるところからどんどん答案を書くということを叩き込まれた気がします。ご自身で講義の際に電卓を使って計算や作図を実践してくださり、非常に参考になりました。
合格への道のり
学習1年目は「インプット完成講座」の受講した内容の復習が主でしたが、中でも書式の練習に重点を置きました。私は通信での受講で週3コマ程度のペースでこなしていましたが、1日のうちで私が机に向かって試験勉強が出来る時間は2〜3時間程度でした。そのため講義のDVDを見る日は講義後に20分その日の内容を見渡す程度で、次の日にしっかり復習するという感じでした。復習の際は書式の練習に時間がかかり、ほとんどそれで終わってしまうことが多かったため、机に向かわなくてもできることはできる限り電車の中などの隙間の時間を利用しようと思い、テキスト読みや択一の過去問などはできるだけそのような時間に行いました。それでも毎回の講義後の復習は十分といえないことも多々ありましたが、最低限これだけは覚えるところは何とか押さえつつ、とりあえず先に進みました。講座を全行程受講し終わったところで、答練まで間隔がありましたので、その間はひたすら講座の復習をしました。書式も何とか演習問題はぎりぎり制限時間内にできるようになったあたりで直前期の「ファイナル答練」が始まりましたが、まったく歯が立たなかったことをよく覚えています。このとき当年の合格は難しいと感じ、その後の答練も散々な内容でしたが、それでもあきらめたくはなかったので、とにかく復習をし試験前日まで練習をし続けました。しかし、その年は不合格でした。
不合格の原因は書式の解答速度にあると考え、学習2年目は「書式強化コース」を受講しました。この過程で、土地の書式での複素数モードによる電卓計算、建物の作図方法など1年目に教わった解法とはかなり異なっていると感じたため、それまで培ってきたやり方を一度全部壊して再構築していく必要がありました。そのため「スーパー特訓講座」のテキストの問題の他にも1年目に使用した教材の問題もすべて新しいやり方で解き直すという作業を繰り返しました。それから、ここで学んだ大きなことは書式問題を解く際に「問題を読む」「計算」「申請書部分を書く」といった作業別に分け、それにかける時間を自分で認識するということでした。私は、これを「標準的な図面を描く」とか「辺長の計算」などさらに細分化してその作業にかかる大体の時間を把握するようにしました。これにより、試験中に残りの時間でできること、できないことの検討がつくようになり、試験中に無駄に焦るということが減っていった気がします。このように自分としてはかなりの手ごたえを感じて挑んだ2度目の受験でしたが、合格ラインにかなり近づきつつも不合格となってしまいました。
学習3年目は、特に新しいことはせずに2年目の内容をとにかく繰り返して少しでも精度を上げることに専念しました。1年目、2年目と違い新しいことは無く前年と同じことを繰り返す作業であったため、単調になりがちで答練が始まるまでは精神的に非常にきつかったのですが、これが良かったと思います。答練が始まった後も普段の学習方法を変えることなく、試験日前日まで計画的に同じ作業を繰り返しました。試験当日は、これまでやってきたことに自信を持って落ち着いて挑むことができ、何とか筆記試験に合格することができました。
今後の展望
土地家屋調査士の資格を取得できれば、いまよりも業務の幅が広がると思います。民地の境界確定や分筆、合筆のような案件以外でも、地籍事業のような公共団体主導で登記を必要とするような業務にも機会があれば積極的に取り組んでいきたいと思っています。
これから土地家屋調査士を目指す方への応援メッセージ
今年度受験される方々におかれましては、受験回数、一日に使える勉強時間等状況は様々だと思います。しかし、本試験当日までご自分のできることをやりぬき、今がベストと自信を持てる状態で本試験に向かえることを心から願っております。