--職域がひろがるに際して、国民の付託に十分に応えられるように準備をすることが不可欠だと思われます。その点も含め、これからの司法書士に求められることに関してお聞かせください。
「司法書士の資格試験は年々、難しくなり、ここ数年の合格率は2%くらいになっています。その難関を潜ってくるのですから、合格してくる人は実体法にしても手続法にしても、かなり学習を積んでいます。ただ、今後、簡裁代理が認められる流れになれば、その制度をうまく運営できるよう、資格試験も民事訴訟法、民事執行法などの科目は増やすなどの必要があるかもしれません。試験について
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いえば現在は1年に1回、1日で実施されますが、この実施スタイルはいささか過酷ではないでしょうか。
もちろん、訴訟技術もきちんと訓練していく必要があります。現在も、どの単位会でも裁判事務の研修には力を入れてきています。新入会者に対する裁判事務の研修の時間を年々増やしてきていますし。また、各ブロックの合宿研修においても、裁判事務はかなり時間をかけて行っています。
東京会でいえば、裁判事務学校を開いて10年余になります。それは半年から1年くらいかけて行っています。毎年、80〜100人くらいの応募者がいて、講師は
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