-- 21世紀、日本は労働力人口の減少という、これまで経験しなかった局面を迎えます。経済のグローバル化が進展することも間違いないと思われます。新しい時代における経済政策・雇用政策はどのようなものであるべきとお考えですか?
「これまで経済政策は経済成長率を高めることが目標とされていました。そこでは人口の減少は望ましくないとされます。結局、それに沿った雇用政策は経済規模を維持するためには、移民を受入るというような議論になります。しかしその発想は向こう100年間、21世紀を通す長期の展望には到底なりえないと思います。
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そうではない経済学の体系を作らなければなりません。 とにかくGDPというパイを大きくしようというグロスの思想の時代はもはや終わりを告げたのではないでしょうか。それより、一人当たりのパイの取り分を大きくすることです。一人当たりの実質的な生活水準を重視する思想に変えなければならないと思います。 モデルとして北欧諸国がありますが、それはあくまで人口が小さな国でのことです。これからすべての先進諸国は、人口停滞社会における豊かさという問題に直面します。そういう経済・社会システムをどのように築くか。それが21世紀の経済運営における最大のポイントになると思います」 その他、福祉総合計画推進協議会と
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