-- 労働力が足りなくなる時、一般には、外国から受入れるという意見があるかと思いますが?
「専門的・技術的職業の労働力については、日本は従来からオープンしているわけです。もっと幅広い分野で外国人労働者を入れるべきだという意見がありますが、単純労働者について、今回の答申では、そういう意見は採っていません。
日本でこの問題を考える時、欧米諸国の経験を踏まえない発言が多いようです。ドイツは、トルコなどで人材募集をして、大量の労働者を入れてきました。ローテーション方式といって、滞在期限を2年間とか3年間にして、それが終われば
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、また別の労働者を連れてくる方式でしたが、それは失敗に終わりました。結局、家庭をもつなどして定住してしまうわけです。そのあげく外国人排斥主義者が増え、右翼が台頭する事態になっています。 また3K労働対策として外国人労働者を入れるという意見があります。労働経済学から言えば、3K労働分野は労働供給がある限り、縮小しません。供給がなくなって、初めて投資が活発になり、仕事の自動化・機械化が進むのです。危険な業務であれば、リモートコントロールやロボットなどの技術の発達しているのですから、それに代替されるなどです。どうしても人手に頼らなければなら |