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福祉分野に私企業が参入してくる時

--福祉における基本的な路線転換が行われなかったことは、どのような状況を生み出したとお考えですか?
「これまで日本の福祉において事業を運営する主体は公設・公営か社会福祉法人に限られていたような面があり、互いの間に競争がありませんでした。そのような公と社会福祉法人との関係の中で、互いが甘えてきたような面があるのではないでしょうか。こうした流れが急激な少子・高齢化の波に対応が遅れる要因になった、このように考えております。」
--今回、スタートした介護保険がひとつのきっかけとなって、そのような状況が変わる可能性があるでしょうか?
「介護保険によって、社会福祉法人だけでなく、福祉の分野に色々な私企業がどんどん参入してくると思われます。
 これまでのような考え方では、やっていけない時代になったということは当の社会福祉法人がもっとも強く認識されていると思います。
 先ほど、私が世田谷区の社会福祉法人を高く評価したいと申しましたのは、すでに2〜3年前から熱心な取組みを始めているからです。とくに特別養護老人ホームの運営についでは措置費などは入ってきませんから、介護報酬だけでやっていくとなると、率直に言って、非常に厳しいと思います。その中で、規模に合っ


た人を配置するなどの努力を熱心に行っています。そういう意味で、大きく期待できると思っています」

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