限られる時間の中、自分のスケジュールにあった柔軟な学習で相乗効果
横井 雄一 さん
受講講座 | 2015年合格目標:2次合格レギュラーコース |
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受講形態 | 通学(Webフォロー付き) |
1. 受験の動機
資格取得を目指した理由は、企業経営に関する体系的な知識と実践的な提案力を身につけることで、それまでの自分自身の仕事における経験を総括し、次のステップアップへ繋げるきっかけにしたいと考えたからでした。 実は、資格取得から遡ること9年、社会人1年目の頃、一度診断士資格取得を目指したのですが、多忙などを言い訳に途中で投げ出してしまったことがありました。やがてそんな惰性を反省するに至り、診断士資格取得を目指して継続的な学習に取り組むことで、スキルアップを図ることに加え、その学習過程で過去の自分を戒め地道且つ愚直に頑張る大切さを思い出し、生きる姿勢を改めることも動機としてありました。
2.LECを選んだ理由
受験校選びのポイント
一次試験は独学でクリアしたのですが、当時の上司(ご主人が診断士)から「二次試験は資格専門学校に通った方が絶対に良い」と勧められ、LECの二次試験直前対策の講座を受講しました。その時LECを選んだ理由は、時間が限られる中、生講義に加えWeb講座を受講することで自分のスケジュールにあった柔軟な学習を行い相乗効果が得られると考えたことでした。
二次試験受験一年目は残念な結果となりましたが、上記のLECを選んだ理由は短期間でも効果として実感できたため、翌年度のチャンスをものにすべく、LECの二次試験講座の通年受講を決めました。
LECを選んだ理由
- ①診断士として現場の最前線で活躍する講師の先生による丁寧な質疑対応と添削指導
- (理由)
自分の良さや悪い癖などを講師の先生が把握して下さった上でご指導いただけたことで、納得感を得ながら解答技術をブラッシュアップできたと感じています。 - ②通学講座での他の受講生とのディスカッション
- (理由)
講義の中で身につけた考え方のフレームワークなどを、限られた時間と程良い緊張感の中で即実践することで思考の瞬発力が向上したと感じます。また、バックグラウンドの異なる他の受講生の方の見識に刺激を受けることもあり、学習期間を通じたモチベーション維持に繋がりました。 - ③Web講義によるフォローアップ体制/事務局スタッフによるサポート体制
- (理由)
学習期間が自分自身の結婚式の準備期間などと重なり、講義を受講できないことがありましたが、そのような時、Web講座がフォローアップに大いに役立ちました。また、受験できない模試について事務局スタッフの方に相談したところ、個別の資料配布と添削指導に対応いただき、模試の機会を無駄にせずに済みました。柔軟な対応には本当に感謝しています。
3. 具体的な学習方法について
1次試験対策の学習方法
一次試験は独学で突破しましたが、これと決めた参考書と問題集をとにかく繰り返すことで知識の定着を図りました。
試験全般の学習方法
学習全般を通して意識していたのは、次のような点でした。
- ①講義受講後、疑問点は必ず講師に質問し、自分自身の解答の方向性を修正していく
- 良くなかった点の修正と、良かった点の明確化の両方に留意し、講師の先生のフィードバック結果をノートにまとめることで自分の強みと弱みを整理し、課題取組方法の改善を重ねました。それにより、具体的なヒントが少なく深い考察力を求められる事例においても安定的な結果が得られるようになりました。
- ②演習・模試等に取り組み、知識不足を感じた項目については、そのテーマおよび関連する周辺知識を深掘りして学習する
- 一次試験を独学で突破したことで、逆に、一次知識の二次試験への応用において自分自身は弱みがあるという課題認識を持っていました。平日は遅くまで仕事があり、まとまった学習時間をほとんど確保できない中、通勤途中や寝る前など、わずかな時間でも教材に触れることで知識の定着を図り、休日にまとまった時間を確保してそれらをできる限り体系的に整理することに取り組みました。
知識整理は、次のような利点を考え、PCのエクセルに項目別に分類して行いました。- 手書きノートに比べ検索性が高く、振り返りがしやすいこと
- 新たに得た知識の加筆がしやすく、整理がしやすいこと
- 整理が進むと、常に大量のノートや書籍を持ち歩かなくてすむこと
- ③程良い息抜きや、学習に前向きになれる環境の確保によってモチベーションを保つ
- 根を詰めすぎて途中で息切れしてしまう自分の傾向から、息抜き時間の確保には気をつけました。ちょうど自分自身の結婚式の準備などが重なり多忙ではあったのですが、それは勉強から少しの間離れられる良い息抜きにもなりました。
また、勉強場所として、- 人の目にさらされ程良い緊張感があり、
- 小休止には美味しいコーヒーやスイーツが楽しむことができ、
- 2、3時間の勉強利用も差し支えない
4.受験生合格の秘訣
前回失敗した要因
独学による一次試験知識が体系的に整理されておらず、二次試験に上手く応用できなかったこと。
今回合格した一番の要因
二次試験で活用すべき知識の整理と具体的な課題解決への応用を、講師の先生のサポートを得ながら繰り返し訓練したこと。
5. 試験当日
二次試験本番当日は、
- 何があっても慌てない
- 試験開始直前の振り返りは必要最低限のことしか行わない
というシンプルなことのみを心がけて臨むことで、気持ちの安定を図りました。
そして、当日そのことだけに集中できるように以下のような事前準備を行いました。
- 会場へ下見に行く
(会場内のトイレや息抜き場所、会場までの複数の交通ルートと所要時間の把握) - 試験直前振り返り用に、間違えやすいポイント等の自分にとっての重要事項のみを抽出したメモを作る
(休憩時間を最大限有効に活用するため)
6. 今後の展望など
診断士学習・資格取得から得られたこと
会社組織を俯瞰的・客観的に捉えられるようになり、課題解決に向けたアプローチをより具体的に考察・提案できるようになりました。現在は対顧客向け業務ではありませんが、所属組織の課題解決に積極的に取り組んだ結果、更に幅広な業務に携わる機会を得ています。
資格を活かした今後の仕事
今後対顧客業務に異動した際は、顧客企業の発展に寄与するコンサルティング活動を行いたいと考えています。
受験する人へのアドバイス
「なぜ診断士資格取得を目指すのか」という根本的な動機付けが最も重要だと思います。動機付けが明確であれば学習範囲が膨大でも必要事項が頭に入ってきやすく、好不調の波にも負けず継続的な学習に根気強く踏みとどまれるからです。
また、診断士の学習に力を入れるあまり、家族や仕事、自身の健康がなおざりになってしまうようなことは本末転倒だと思います。それらのどこかで大きなほころびが出れば、心身ともに健全な形で受験に臨むことは困難です。時には自分自身や自分の周辺をゆっくり見つめ直す時間を取ることも必要だと思います。
最大の目標は、資格取得のその向こうにあると捉え、視野を広く持って臨んでいただければと思います。