テキストのシンプルさ、先生の講義に分かり易さと熱意を感じました
佐々木 武 さん
受講講座 | 2014年合格目標:1次2次プレミアム合格コース編 2015年合格目標:1次2次プレミアム合格コース |
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受講形態 | 通学(Webフォロー付き) |
1. 受験の動機
私は企業で企画・マーケティング職に長年従事してきました。私の実績とスキルを活かして定年を機に経営コンサルタントとして独立することを目指し、その手段として中小企業診断士の資格取得と経営の関する知識の体系的学習をするために勉強を始め、受験しました。
2.LECを選んだ理由
受験校選びのポイント
受験校選びのポイントとしては、受験校としての実績及び、テキストや講師の先生と、自分の学習スタイルとの相性を重視しました。
LECを選んだ理由
受験校を数校ピックアップし、その中から2校の体験講義を受けましたが、テキストのシンプルさとLEC梅田校の高村先生の講義に分かり易さと熱意を感じ、LECを選びました。
LECの講座の良かった点
- ①教材(1次):“FOCUS”に相応しい、コンパクトで分かり易いテキスト
- ②講義(1次):通学講義の平日・土日とWeb講義を複数反復受講できる点
- ③2次対策事例整理シート:各事例構造のフレームが分析・理解でき、一貫性のある答案が書けるようになる点
(経営診断の原点・基本であり、優れた整理シートです)
3. 具体的な学習方法について
1次試験対策の学習方法
2014年1月からLECで勉強を始めましたが、LECの講座(生講義もしくはWeb講義)を聴いてさえいれば合格できるものと軽く考えていました。
しかし4月頃になって様子が違うことに気づきましたが、その後も過去問の復習も全くせず、1年目は勉強開始3カ月で早々に諦めてしまいました。
5月・7月のLECの模試も惨憺たる結果でしたが、試験慣れと割り切り、一応1次試験を受験しました。
結果、1年目は私の専門分野の企業経営理論のみの合格でした。
2年目は必勝態勢で臨むべく、1次試験終了直後の8月にLECの講座を開始し、
- ①生講義の2度受講とWeb講義受講の3回受講
- ②各科目の苦手部分の再まとめ
- ③生講義でもらうレジュメ・問題集の反復学習
- ④5年間の過去問2往復
- ⑤苦手の財務会計克服のため簿記3級の勉強などをしました。
結果、情報システムは苦戦しましたが、高得点で合格できました。
2次試験対策の学習方法
2次は、正解が1つではないので、LECの講義・テキストに加え、参考書(全知識・全ノウハウ)での2次に頻出の1次知識復習、ボランティアの勉強会への参加により多面的に勉強し、2ヶ月半という短期間に何とか合格解答の方向性を見つけることができました。
基礎として、梅田校の高村先生の生講義で、“読む”こと、すなわち与件文からキーワードを拾い、オウム返しで設問に素直に忠実に答える姿勢を集中的に学びました。
“考える”は、LEC事例整理シートの“SWOT分析⇒S(W克服)×O⇒あるべき姿⇒課題(現状とのギャップ)⇒戦略(打ち手)”というフレームワークを基に、4事例毎の5年間の過去問の構造パターンを把握し、一貫性のある答案ストーリーを書くことに注力しました。
“書く”は、LEC生講義・勉強会・合格者の再現答案で、採点者に伝わる答案の書き方を身につけるよう心がけました。
結果、A・A・A・Bで合格することができました。
4.受験生合格の秘訣
前回失敗した要因
大学受験以来、約40年振りの受験勉強であり、また資格試験を軽く考えてしまったことから、心身とも受験態勢に入るのに時間がかかってしまい、LECの講義以外勉強しなかったこと。
今回合格した一番の要因
1次試験は、前年の助走で様子が分かり、“経営コンサルタントを自分の天職と位置付け、独立し、生涯現役で活躍し、社会貢献する”という自分の将来目標を強く意識したことで、1年間集中力が持続でき、残り3カ月(5・6・7月)をラストスパートできたため。 2次試験は、現場対応力(運)が半分以上。残り半分は、試験1週間前に4事例毎のフレームワーク(構造)がはっきり見え、一貫性のある答案が書けたため。
5. 試験当日
- ①体調管理に注意し、昼食は軽い目にする(おにぎり・サンドイッチ・バナナ・チョコレート・ドリンク剤・お茶等を準備し、体調に合わせて少しづつ摂取)。
- ②1次は、開始時間ぎりぎりまで記憶が曖昧な部分を覚える。2次は、ファイナルペーパーのみ反芻する。
- ③1次・2次試験とも、全て答えきる(書ききる)。2次は、自分の時間配分を守る(読む・考える40分、書く40分)。
6. 今後の展望など
診断士学習・資格取得から得られたこと
- ①実務での断片的でしかなかった知識が体系的に学べたこと。
- ②国家資格に裏付けられた経営知識・スキル習得者としての自負・自信が得られたこと。
資格を活かした今後の仕事
経営コンサルタントとして独立し、80歳位まで生涯現役で活躍し、日本の企業や産業を活性化することで微力ながら社会貢献したい。
受験する人へのアドバイス
①1次試験は、知識の積み上げですが(経済と財務は解き方の知識)、私の場合5月の模試で合格点に全く到達しませんでしたが、残り3カ月で急激に積み上がって行きました。最後まで諦めないことが肝要です。
2次試験は、正解の方向性が360度見定め辛く、ともすれば技に溺れがちですが(他校の方に多かった)、それでは合格の道は遠いように思います。
診断士の実務補修でも再確認することですが、各事例の骨格・幹を押さえ、一貫性のある、簡潔な文章を書くことに徹することが肝要です。
②2次試験合格にも繋がる、「企業経営理論、運営管理、財務会計」は、不得意感を払拭することが、着実な合格の道といえます。特に事例Ⅳ(財務会計)は唯一得点が読める科目です。私はB(56点)に甘んじましたが、財務会計を“美味しい科目”に出来れば合格が近づきます。
③中小企業診断士は独占業務が無いため、競争相手というより“同志・仲間”的な要素が強いと思っています。経営に関心の高い、同じ釜の飯を食う勉強仲間同士として、情報交換ができ、また励みとなりました。特に2次試験では、出来るだけ多くの仲間を作ることも重要です。
7. 「私」の1週間の学習プラン
8. その他
学習を進めるうえでの環境の作り方
- ①Web講義での電車通勤時間の活用。
- ②帰宅後は集中できないため、仕事帰りのLEC自習室の活用。
- ③試験1週間前は有給休暇を取り、中間・期末試験並みに短期集中したことなどです。