セカンドキャリアとして、今の会社で身に着けたことを社会に還元
市川 聡 さん
受講講座 | 2013年合格目標:1次2次ストレート合格コース 2014年合格目標:1次2次ダブル合格コース 2015年:大庭講師の2次フォローアップゼミ |
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受講形態 | 通学講座/通信講座 |
1. 受験の動機
中小企業診断士を目指した理由は、企業経営に必要な知識・スキルについて、幅広く、系統立てて学べると思ったからです。診断士試験の勉強を始めた時は、自動車会社(BtoC)の研究・開発職だったので、技術企画をする際にも使用者のニーズや使い方を考える必要があり、マネージャー職であったのでリソース管理もしていましたので、経営にも興味がありました。また、セカンドキャリアとして、今の会社で身に着けたことを社会に還元することを考えていので、その手段として、コンサルやセミナー講師をしたいと思っていたからです。実際に、NPOの活動で、高校生・大学生向けに、キャリアセミナーを企画・実行していました。
2.LECを選んだ理由
受験校選びのポイント
自分が診断士試験の勉強を始めるときに重視したのは、以下の2点です。
- 1次と2次の両方の講座があること
- 通信と通学の組み合わせが可能なこと
LECを選んだ理由
当初は、通信講座で2年以内の合格を目論んでいました。とはいえ、簡単な試験では決してないので、2年目以降に通学するケースも想定し、自宅から通える横浜にある予備校にしました。横浜にあるライバル校との比較では、通信でうまくいかなかった時の通学という想定でしたので、マンモス校ではないLECを選びました。
LECの講座の良かった点
- 講師の面倒見が良い:担任制かつ少人数クラスで、講師と生徒が近いこと
- 講師が多彩で多様なBGをもつ:自分に合った講師を選べる、科目ごとも可能
- 講義の振替が可能:自分はつかわなかったが。2回受講も可能で、いろいろな講師と繋がれるし、受講生のネットワークも広がる⇒勉強会など
通学/通信コースの活用法
受験校については合格するまでLECメインでしたが、最終年には、他社の通信講座で、2次過去問の添削サービスを活用していました。
3. 具体的な学習方法について
1次試験対策の学習方法
1次試験の合格に2年掛かかりましたが、LEC講座のテキストを中心にインプットを行いました。1年目は、スタートは2月末からだったのと、7月に娘の結婚式があったため時間が足らず、インプット中心の勉強で終わってしまいました。ストレートコースだったので、2次試験向けの講座を続けて受講しました。その後は、次年度の1次試験向けの勉強を兼ねて、11月に簿記3級、2月には簿記2級と販売士3級の資格を受験し合格しました。2年目の1次試験は、法務と中小企業政策以外を3月からスタートし、テキストを一度読んでから、アウトプット中心に勉強しました。 LECの問題集を中心に進めましたが、問題文への対応力を強化するために、6月位からは他の予備校の問題集も並行して取り組みました。暗記科目の法務と中小企業政策は、7月から集中して取り組みました。
2次試験対策の学習方法
2次試験の合格まで3年掛かりましたが、その3年間を振り返ると、結果的に下記の3ステップになっていました。
- 1年目:2次試験の概要を理解する
- 2年目:答練を中心に、2次試験攻略に必要な基本的な知識を身に着ける。
答練の解答に対する講師からのコメントから自分の癖を理解し、自分の癖を修正する。解答のステップ毎のトレーニングを行い、スキルを向上させる。 80分の時間配分を習得する。 - 3年目:過去問演習を中心に、80分の時間の使い方を磨き上げる。
予備校の模範解答、合格者や受験生の解答を分析し、相場観を身に着ける。
解答のステップにおいて必要とされるスキルの向上を行う。
4.受験生合格の秘訣
前回失敗した要因
1次試験について言うと、インプットに精いっぱいで、アウトプットのトレーニングが不十分だったこと。そのために、質問の意味を理解するのに苦労したことと、知識の定着弱かった。
2年目は、LECとそれ以外の予備校の問題集を繰り返し解いたことで、知識の定着と質問に慣れることができた。
2次試験では、1次試験後の切り替えが上手くいかなかったことと、解答のステップを身に着けるための題材に予備校の答練でしかやっていなかったために、過去問への取り組みが少なくなり、試験問題への慣れが少なく、受験生の回答の相場を掴めていなかった。
今回合格した一番の要因
現在の自分にとって不足している能力・スキルが明確になっており、それの克服を中心に受験勉強に取り組めたこと。現在の自分にとって不足している能力・スキルが明確になっているのは、予備校に通っていたお陰だと思います。
5. 試験当日
試験本番では、解答のタイムマネジメントを意識しました。自分にとって、どれが点数の取れる問題でどれが難しい問題なのかを見極めて、自分の解答の点数を意識しながら、解く順番決めて対応しました。これができたので、点数が伸び悩んだ、事例1、点数が振れる事例2で、ほぼ60点をキープでき、大崩れせずに乗り切れたと思います。
問題を読んだときに、『解答要素としてどのような内容を入れ込むのか』をイメージすることが大切です。例えば、「誰に」「何を」「どのように」を解答要素として入れ込む場合、これらを一覧表にして、キーワードを入れるように、与件文を読んでいくというやり方なども有効だと思います。
6. 今後の展望など
診断士学習・資格取得から得られたこと
診断士学習をしたことで、当初の狙い通り、幅広い知識と、診断スキル、経営課題の解決スキルを手に入れることができました。また、一緒に勉強した仲間を得たことも、通学講座を受講し、かつ受講生同士で勉強会を行ったことで、意欲やスキルの高い、かけがえのない仲間を得ることができました。
資格を活かした今後の仕事
8月から、地方公務員に転職し、震災復興と地域創生に取り組んでいます。日本の地方が活力を取り戻すこと、元気のある中小企業を増やすこと、若い世代へのキャリア教育により、情熱とスキルを持った人材の育成に貢献すること、に、深く関わっていきたいと思っています。
受験する人へのアドバイス
目的を持つこと、一緒に努力する仲間を持つこと、自分の現状と到達すべきレベルを常に把握すること、思考パターンには、自分の癖が身についているので、それを診断士の資格が要求する思考プロセスに書き直すこと、が重要だと思います。そのためには、独力でやることも可能ですが、できれば通学コース、難しければ通信コースでも構わないので、自分にあった資格の予備校、講師を選ぶことが結局は近道で、時間とお金を節約できる方法だと思います。
7. 「私」の1週間の学習プラン
8. その他
どうしても自宅だと中断が入るので、集中力を高い状態で保持し続けるのが難しいため、ファミレスやファストフードのお店で勉強しました。