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税に関する国民的な議論が必要

−かなり抜本的な改正案ですね。
「一見、極端と思われるような提言でも、とにかく提案することが大事だと思います。

  具体的な案を示して、こういったところが駄目だと、こういうところは良いと、税制をめぐる活発な議論が生まれないことには、何も始まらない。今、税制について国民的な議論の盛り上がりが求められています。身近な税に関する議論を通じて、国民の政治への参加意識の向上へとつなげていくことがどうしても必要だと感じられます」

−思い切った案としては、フラット・タックスということを唱える人もいます。
「そういう案も、とにかく真剣に検討することです。フラット・タックスは税率だけの問題ですが、所得税そのものの廃止論するという意見もあります。所得税を廃止しても、消費税を10%に引き上げさえすれば、クリアできるというもので、傾聴に値する意見です」



−その他、思いきった改正としては、どのような方法があるでしょうか?
「個人を豊かにする税制ということで、2〜3段階の簡易税率にしてもいい。アメリカでも、レーガン税制ということで、思い切って、2段階ということにしました。当時、一部の金持ち優遇の税制という非難もあったのですが、現在の日本の5段階あるいは7段階というスライド税制よりは、このほうがより明確な制度ではないかと思います。
  とにかく税に関する国民的な議論が出てこないまま、ズルズルと現状維持のままいってしまうことが、最も避けなければならない事態です」
 


 
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