反町 日本政府が個別的自衛権しか許していないためですね。
岡崎 日米同盟のそのような実態をアメリカで知っているのはペンタゴンの専門家くらいです。数として100人に満たないでしょう。もし、実際にそのような事態が起これば、アメリカ国民はひとり残らず、『それでも同盟国か』と激怒するでしょう。そうなれば日米同盟は持たない。日本政府はそれほど危険なことをしているわけです。そのような政府の解釈のために、ありとあらゆるところで安全保障上の問題が生じています。ミサイル防衛でも、日本に向けて発射されたミサイルは自衛隊のイージス艦 |
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がこれを迎撃しますが、日本列島を飛び越して、アメリカに向かって発射されたミサイルはそのままにしておかなければならない。自衛隊が敵国のミサイルをレーダーで把握したとき、情報はアメリカと共有しますが、アメリカに向けて発射されたミサイルについて協力するのは非合法行為で、たまたまミサイルが日本に向いていれば適法行為となる。そのように、きわめて変な話になるのです。これでは、アメリカ軍との共同作戦をまともに遂行できません。集団的自衛権の解釈をこのままにしていては、やがてアメリカは日本を相手にせず、と判断される恐れがあります。
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