―省庁ごとに仕事の内容や方法は異なるわけですから、標準的ガイドラインの作成では、評価の方法もそれぞれに合ったものが必要と思われます。同時に全政府的な統一性、公正さが求められると思いますが、そのふたつの要素をまとめる難しさがあるのではないでしょうか?
「確かに行政分野はそれぞれ固有の性格があります。そうした多様性・固有性と、統一的な仕組みをどのように調和させていくか、それが政策評価の仕組みを作る上で一番腐心している点です。議論すると各省庁は自らに合う手法や方式の選択を認めて欲しいとされます。われわれとしては客観 |
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性、厳正な手続き、公表という制度の根本に関する要件を満たすことを要請します。その要請と各省庁のご意見をどう調和させるか、統一された制度であり、かつ弾力性・機動性のある仕組みを作ることに一番力を注いでいますが、これはなかなか複雑なパズルです。評価の観点などは、できるだけ統一的なものにする必要があります。また似た行政分野なら、用いる指標もできるだけ共通
にすることが、国民から見れば分かりやすい仕組みということになるでしょうが、あまりにも窮屈な仕組みにすると、評価そのものがぎごちない内容になることも考えられます。 |