田嶋 祐介さん
受講講座 | プレミアム合格フルコース |
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受講形態 | 通学+Webフォロー |
受験を決めた動機
「不動産業って、地上げとか原野商法とかでアブク銭稼ぐダブルスーツの怪しいオッサンが跋扈する世界でしょ…?」というぼんやりしたイメージしかなかった私。もともとIT系や音楽系といった、不動産とはほとんど縁の無い世界に住んでいました。
しかし何年か前、たまたま「金持ち父さん貧乏父さん」の本を読み、横浜市にアパートを買って不動産投資を始めたことを契機に、不動産について独学で色々なことを勉強するようになりました。
不動産投資を個人で行う分には、宅建の資格や知識は必ずしも必要ではなかったのですが、投資経験を買われて2015年から不動産投資スクールの講師を務めるようになり、教える立場としては宅建業についての知識も必要であろうということで、受験を決めました。
LECを選ぶ決め手となったこと
これといってどこの予備校が良い、というものはなかったのですが、妻の友人がすでにLECに通っていて薦めてくれたのと、各種の割引きがあったのでLECに決めました。
結果としてLECのテキストは分かりやすく、オンライン受講のシステムも充実しており、先生の講義も面白かったので、選択は間違っていなかったと思います。
ご受講いただいた講座の講師名と、講義に対するご感想、講師へ一言。
- <受講した講座の講師名>
- 水野健 講師
- <講義に関するご感想>
- 最初の数回は通学していたのですが、通学の不便さが気になり、すぐに水野先生のオンライン受講に切り替えました。
- まずオンライン受講がシステムとして優れていたところは、圧倒的な柔軟性の高さです。行き帰りに時間を食わない、家で好きな時間に勉強できる、一時停止や再生速度の調整ができる、テキストや板書を映した画面が見やすい、などなど、挙げればキリがありません。
- <講師へ一言>
- 講師の水野先生は話が面白いのが良かったです。テレビであれば「ピー」が入りかねない攻めの講義スタイルは、単調になりがちな試験勉強をグイグイと引っ張ってくれた気がします。
- 講師の話が面白いというのは、非常に大事なことだと思います。こういった講義というものは、話が退屈だと眠くなりますため、同じ内容でも面白いほうが身につきます。
テキスト・ウォーク問の活用法
テキストについては、文章だけで分かりづらいところは図解されていたり、法の背景も含めて解説されているなど大変わかりやすい作りで、合格後も使えそうな優れた教材だと思いました。また、シンプルで覚えやすい語呂がイラスト入りで紹介される一方で、「木久蔵ラーメン」を知らない人にはまるで意味の通じないマニアックな語呂も見受けられるなど、随所に執筆者の創作意欲が感じられました。
また、教材と共に使用した文房具として、「消えるボールペンの赤」がとても便利でした。テキストへの書き込み時には、間違えても消すことができるという安心感からガンガン書き込みができ、結果として頭に入りました。また、ウォーク問では1周目に○×をつけてしまうわけですが、そのまま2周目に入ると解答を見てしまうため、○×を消してから再チャレンジしました。
ウォーク問は権利関係を2周、宅建業法と制限税他は3周解きました。最初の1周目が最も時間がかかり、2周目3周目と重ねるほど速く解けるようになっていきました。その際、重要度Cの問題は1周目のみ解き、2周目以降はB以上を解きました。
ウォーク問は解答を覚えるのではなく、考え方をつかむことが大事だと思います。そうでないと、試験でオーソドックスでない問題が出題されたときに対応できません。考え方は解答欄に書かれていますので、そこに線を引いたり書き込みをしたりしてポイントを覚えました。問題欄に書き込みをすると2周目のときに見てしまうので、解答欄に書き込むほうが良いと思います。
スタートから仕上げまでの過程
LECのプレミアム合格講座に申し込んだのが4月の終わり頃でしたので、勉強をスタートしたのは5月からでした。早い人は1月頃から取組んでいるわけですから、割と遅めのスタートだったのですが、試験が10月であることもあってあまり切迫感もなく、最初は権利関係からのんびりやっていました。
そんななか、7月のゼロ円模試でたまたま30点を取れてしまい、「あら?宅建って意外と簡単?」などと激しく勘違い。水野先生の講義動画を笑点でも観るかのごとく鑑賞しながら、秋頃までマイペースで勉強していました。
そして9月も終わる頃、ファイナル模試で20点という惨憺たる結果に…。暗記が苦手だったので宅建業法や制限税他にあまり力を入れていなかったのですが、さすがにヤバイと思い、最後の数週間は宅建業法と制限税他を中心にウォーク問を解きながら必死で追い上げました。
結果、本番の自己採点は34点で無事合格することができました。権利関係は考え方を養わないと点が取れませんが、宅建業法や制限税他は覚えるべきことを覚えれば点数は伸びます。従いまして、試験勉強の前半期は権利関係に比重を置き、後半期は宅建業法と制限税他に比重を置くというのも一つのやり方かと思います。
模試については、結果をあまり真に受けないほうが良いでしょう。模試はあくまで模試であり、本番とは異なります。点が良いからと油断せず、点が悪ければバネにする。結果に一喜一憂するよりは、「この模試までにウォーク問を1周する」など「区切り」として考えるくらいが良いのかなと思います。
試験本番での工夫について
まず時間配分については、試験問題が50問、試験時間が120分ですので、時計を見ながら「1問2分」を目安として解いていきました。そうすると、100分で一通り問題を解き終わるので、残りの20分は見直し等に充てることができます。
また解答の順番ですが、普通とは逆に後ろのページから解いていきました。前から解いていくと最初に権利関係がくるため、いきなり難問にぶち当たって時間配分や精神状態が狂うと良くないと思ったからです。
さらに、マークシートは前半後半で25問ずつに分け、まとめて塗りました。1問ずつ塗っていくと、問題文とマークシートの間を行ったり来たりすることになるため、非効率だと思ったからです。
最後の20分で、解けなかった問題に再挑戦し、どうしても分からない問題はカンを駆使して解答し、必要事項の記入漏れやマークミス等がないかをチェックし、概ね時間いっぱいで終了を迎えました。
受験を終えて
2015年の宅建試験は、「建物の裏口を常に監視して第三者の侵入を制止していた場合、占有に当たるかどうか」などという、問題以前に登場人物の思考回路を疑ってしまうような問題が出題されるなど、バラエティ豊かに難化していく傾向が見られました。
水野先生が「近年の宅建は『暗記でポン!』では受かんねぇんスよ!」と絶叫しておられましたが、まさにその通りで、考え方を問う方向であったと思います。従いまして、単に試験の合格だけを狙って表面的に勉強するのではなく、「将来この知識を仕事に活用していくんだ」という意識で勉強に取組むと、根本的な考え方が身につき、結果として試験にも通るのかなと思いました。
最後に、宅建の勉強は独学では難しかったと思います。合格はLECの力によるところが大きかったです。最初に「合格する」と決め、LECの教材を信じて頑張れば、必ず合格できると思います。
ありがとうございました。