渡邉 蘭さん
受講講座 | 2014年 パーフェクト合格フルコース |
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受講形態 | 通学+DVDフォロー |
宅建受験を決めた動機は、2014年の新年の「決意」です。
「宅建を受ける」と決めて、宣言しました。宣言した以上は、合格しなくてはなりません。
そういうプレッシャーを自分にかけ、試験までの10ヶ月を過ごしてきました。
夏を過ぎてもなかなか成績は伸びず、9月には模擬試験をも放棄するほどの状況でしたが、本試験では40点が取れました。LECの先生方や教材、環境に感謝しております。
LECを選ぶ決め手となったことは、問い合わせをした後のレスポンスの速さ、対応の丁寧さと、アットホームな雰囲気でした。
1月3日に複数の"資格の学校"にインターネットから資料請求をしました。その直後、当時の藤沢校の支店長より、折り返しの電話をいただきました。当日のうちに、藤沢校に伺い、試験、講座、時間割等の詳しい説明を受け、受験、受講を決めました。(ちなみに他の学校はメールやDMによるアプローチでした。)
講義は、横浜校の亀田先生のスーパー合格講座、マスター演習講座、亀田道場、加藤先生のマスター演習講座(権利関係)を受講しました。
亀田先生の講義で印象的だったことは、出題が予想される重要な内容に集中して、繰り返し教えてくれたこと、時期にあわせて「今やるべきこと」を伝えてくれたこと、厳しい叱咤激励でした。
講義前後や休憩時間は、あらゆる受講生にまんべんなく声をかけ、学習の進度や状況を確認し、アドバイスをされていました。(私は仕事が楽しい時期であり、勉強がおろそかになっていたため、「仕事忙しいでしょ。」という声かけが一番多かったです。)
その結果、試験が近付くにつれて、亀田先生のクラスに一体感が生まれていました。
試験直前の「亀田道場」がスタートした9月以降、受講生の間に仲間意識が芽生え、目標意識や日々の努力、不安も達成感も共有でき、お互いを思いやることができる関係になっていたと思います。もちろん、亀田先生自作の"レジュメ"は皆、バイブルのように持ち歩いていました。
試験当日は、自分自身の合格も、クラスの皆さんの合格も、同じように祈りました。
亀田先生は受講生のみなさんにとって、担任の先生のような存在でした。
横浜校の加藤先生には、権利関係の勉強の方法を丁寧にご指導いただきました。
権利関係に対する苦手意識が宅建受験への不安要素となっていたため、それを払拭するために、LECの講義乗り入れ制度を利用し、土曜日の講義を受講しました。しかし、講義にもついていけず、講義の終了後に質問し、権利関係の問題への取り組み方、考え方、書いて解く方法をマンツーマンで教えていただきました。
本試験では、権利関係で11点取れ、実力以上の高得点が取れたことは加藤先生のおかげで、心より感謝しています。
LECのテキスト、教材については、出る順テキスト、条文集、条文解説集、確認テスト、ウォーク問、DVD、亀田道場レジュメ、模擬試験とありましたが、全部使いました。特に、ウォーク問や亀田道場レジュメは、ボロボロになるまで解きました。解いた回数は問題によって違うので、覚えていません。過去問は、時間配分を身体にしみこませるため、2013年の1年分だけを直前に3回、通して解きました。他のテキストは、学び直しに活用、また空いた時間での気分転換に読みました。DVDは、権利関係の学び直しに使いました。
私は平日、日曜が仕事であり、平日の夜を中心に、学習時間を確保していました。通勤時間は、レジュメやウォーク問に目を通していましたが、実際は頭に入っておらず、音楽を聴いたりして、気分転換に使っていました。昼休みは1人になり、1日30分、「マスター演習講座」のテキストを勉強していました。
- 1月〜2月:数回受講(講義の雰囲気に慣れただけ)
- 3月〜7月中旬:講義にのみ出席(自習時間殆どなし)
- 7月下旬〜8月:平日・日曜2時間/週4〜5回、休日5〜6時間勉強した。
(夏休みを取得し、休日は多め) - 9月:平日・日曜2時間/週4〜5回、休日5〜6時間
- 10月:平日・日曜2時間/毎日、土曜・祝日8〜10時間
学習の前半、仕事の両立が難しかったときは、仕事も大切だったので、講義に出席することだけに注力しました。7月下旬より学習中心の生活に切り替え、取得した夏休みも自習室やカフェで勉強、人づきあいもSNSもスマートフォンも全て遮断し、唯一の休日である土曜日も、勉強漬けの日々でした。私の場合は、そのことによって生活のバランスを崩し、精神的に不安定な状況…"スランプ"に陥りました。
「宅建合格」という目標を掲げ、その目標が自分にとって高いハードルであったとき、当然、目標達成に向けた努力は必要であり、限られた時間で合格を勝ち取るため、邪魔なものは「捨てる」ことが必要になってきます。しかしこの時は、必要なものまで「捨てて」しまい、その結果、もうひとつは自分の意識の低さゆえに"スランプ"に陥ったのだと思います。シビアな取捨選択、優先順位付けの一方で、"ちょっと置いておく"というゆるい感覚も必要だったのでしょう。
おかげで、職場の方々や家族、親戚、大切な友人たちなど、自分を支えてくれている環境の有難みに気づくことができました。そこで私は、「自分は今、学校に通って宅建の勉強をしていて、スランプ気味だから、気分転換に食事でも。」と言える環境で、気分転換の時間を確保しました。こういう仲間は、本当に感謝してもしきれません。
また、日に日に短くなる食事の時間は、ジャンクフードを避け、消化の良いものをゆっくり食べることを心がけました。大好きなコーヒーも1日1杯までとし、その一方で、しっかり「休憩」を取りました。LECで勉強していたときは、ビルに併設していたカフェなどに、教材を持たないで訪れ、10分〜15分の短い休憩を、試験前日まで規則的に取りました。(余談ですが、そのころにはすっかり「常連」となったカフェのスタッフの方も、試験勉強を応援してくれました。)
直前期の不安は、努力を積み重ねて打ち消すしか方法はありません。そのため、自分で決めたTo Doリストを地道にこなしていくのみでした。そして今、自分がやっていることが合格に近付いているだろうか、正しい方向に進んでいるかどうかは、亀田先生に確認し、軌道修正をしていきました。
本試験に際し、私は横須賀の会場を選びました。理由は、海が近く、ゆったりとした気分で試験を受けられると考えたからです。4週間前に、会場に下見に行き、駅からの所要時間や周辺環境をチェックし、駅に到着する時間、勉強をする場所、試験会場への到着時間、試験会場での確認事項を決めました。
当日は予定通り、亀田先生のレジュメの確認と統計数字の確認を行い、本番に臨みました。試験会場には開場と同時に入室しましたが、教室には私1人しかいませんでした。本試験はとにかく「集中」です。絶対に落としたくない問題は、何度も何度も書きました。権利関係の長文の問題は、問題文を図式化して理解し、解きました。最後の最後まであきらめない、という心構えのなか、少しだけ余った時間は、「皆で合格できるといいな。」と祈りました。
試験終了後は急いで、横浜校への解答速報会に出席しました。横須賀からの移動であったため、慌てて向かいました。亀田先生のクラスの受講生と一緒に、発表される解答を順に確認していきました。自分の点数が"確定"したとき、やりきった満足感と、感謝の気持ちで心が一杯になりました。
しかし、10月19日の本試験終了から、12月3日の合格発表までは、試験直後からゆったりとした生活を送っていることもあり、とてもとても長く感じました。あまりに長過ぎて、あの「解答速報会」は幻ではなかったのか?と思ってしまうのです。そのため、合格証書を手にするまでは、まったく落ち着きませんでした。
私の場合、主として不動産業に従事しているわけではなく、実務における宅建の重要度はそれほど高くありません。それでも、宅建に合格したことによって、仕事における「選択肢」を増やせたことが、対外的な一番のメリットです。
それ以上に、LECで出会った皆様との関わり、宅建合格までの学習環境を通じて、「自分が逆の立場になったときに、相手に対して同じことをしてあげたい。人を導いたり、サポートしたり、応援してあげたい。」と思える経験ができたことが、一番の収穫になりました。
宅建試験の難しさは、問題の難易度以上に「心構え」にあるところです。学習の時間や場所を自ら作ることができたか、集中してできたか、ということで合否が左右するからです。
受講当初、先生方から「真面目に勉強すれば"必ず取れる"資格」と耳にしましたが、試験を終えてその意味がわかりました。LECのカリキュラムや先生方は、合格への道しるべであり、やるのは自分自身でした。特に直前期の学習においては、学習の総まとめやコンディションの調整のほか、学習時間はスマホの電源を切る、などの環境作りも大切です。
これから受験する方へのメッセージとして、LECの門をくぐる方には、みなさん合格を勝ち取ってほしいと応援します。それだけの環境が整っているからです。
亀田先生はじめ、LECご関係者のみなさま、改めて感謝申し上げます。