駒井 さつきさん
受講講座 | ウルトラフル |
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受講形態 | 通学 |
恐らく宅建を受験される半分以上の方は、不動産業に就いていて毎日終電まで仕事をして試験勉強など手につかない方であろう。これを書いているのは毎日ほぼ定時で仕事をあがる非正規社員なので参考にならない方も多いかもしれないことを先に断っておく。
私が宅建合格に必要と感じたのは次の3つだ。「熱意」と「時間」と「理解度」である。一つ目の「熱意」から紐解いていこう。
私が宅建を受けるのはこれで3度目だった。1度目はお試しで、2度目は転職用スキルアップのために独学で受けて落ちた。実は30歳になるまでに英語とフランス語を堪能になっているビジョンが私にはあった。また、非正規ではあるが念願の不動産業に就いたので、今年度(28歳)はどうしても落とせなかった。宅建試験は自分がビジョン通りの自分を目指すための喉に引っかかった魚の骨のようなもの。取れないと気になって他のことができない、そう思った。語学に集中するために宅建に受かりたいなんておかしいだろうか。しかしこれが私を合格まで導いた「熱意」であったことは間違いない。
二つ目は「時間」である。私は教育給付金を頂くために通学+ネット配信を選択した。しかし体力がないため仕事帰りのビデオ講義は非常に眠気をもたらし、ほとんど頭に入らなかった。理解度を上げるためには同じ内容を全てネット配信で見直す必要があったのである。通学が終わった後の試験前1か月半程。毎日4時間もの時間をつくり、3時間近くの講義を聴き続けた。これは正直辛い作業だった。ただでさえじっとしているのが苦手なのに、見るのが映画やドラマではなくひたすら「講義」。眠くはならなくても退屈で、思考回路が気が付くと違う方向へ飛んで行ってしまう。時間を効率よく遣いたいとは大多数の人々が願うことだが、私の様な性格の人間には、一つの講義を聴くのに倍の時間が必要ということがよく分かった。これについては自分が定時上がりの非正規社員でプライベートの時間を多く持っていたことが大きな助けになった。
そして「理解度」。これについてはLECの教材が素晴らしい効果を発揮したと思っている。特に素晴らしいのが、講義の水野講師だ。エンジェル水野というあだ名の通り、彼は天使のごとく見事に私を合格まで導いてくれた。彼のおかげで講義の退屈度は50%程解消され(それでも辛かったけれども)、楽しく聴くことができたと思っているし、民法の理解のさせ方は目から鱗。どんな難しい法律、決め事も誰もが知っている一般常識からつくられているのだなぁと分かり、理解度がぐんと上がった。このような根本からの理解は、独学では叶わなかっただろう。これが「自力」の限界かもしれないと思った。(うまく文章に表せない。水野講師の実力は御自身で是非体感してみて欲しい。)
以上3つが、私が感じた宅建合格のカギである。(無論、この他にも2年間の勉強で既に基礎が出来ていたことや、毎日少しでも過去問を解き続けてきたことも私を合格へ導いたと思う。)
宅建は一つの資格、手段に過ぎない。宅建を取ったら何をしたいかが一番大事だ。私の場合は少し歪んだビジョンだったわけだが、それがはっきりすればするほど合格は近づくと思う。とにかく生半可な気持ちで受かる試験ではないということは、肝に銘じた方が良い。
定時上がりの非正規社員が偉そうに書き連ねてしまったが、一応合格者なのでそれらしく言わせて頂くと、次は貴方が合格への一歩を踏み出す番である。健闘を祈る。
(LECの皆々様には本当にお世話になりました。ありがとうございました。)