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2023年度合格
植松 大貴さんの合格体験記

合格者

平井先生の非常にわかりやすい講義で基礎固めをしていただけました。本当に感謝しています。

植松 大貴 さん (40歳代)

受講講座 年金キーパー+中上級コース(通信)
受験回数 5回

社労士受験を志した理由

会社員として一生雇われるのではなく、自分自身で独立して自力で歩く人生も経験したいと思ったことがきっかけです。私は法律関係の学習もしたことがなく、営業一筋で会社員をしてきました。仕事の中で社会保険労務士さんと関わる機会があり、お話をする中で労務的な相談をお客さんから受ける機会が多くなったこともあり、「自分で専門家としてやってみたい」「40歳を超えた自分でもまだ間に合うのではないか」「自分にもできるのではないか」と考えたことがきっかけです。

LECを選んだきっかけ

1年目と2年目は書店で他社のテキストを購入して学習をしましたが、まったく理解がついていかず記念受験状態でした。3年目に入る前にYouTubeでいろんな学校の動画を見ましたが、LECの先生方の講義なら自分でも学習が継続できそうだと感じたので選びました。具体的には大野先生、椛島先生の講義を拝見したのがきっかけです。

インプット時期の学習方法を教えてください

【1年目・2年目】
市販テキストでの学習でまったく追いつきませんでした。何よりペースがつかめませんでした。

【3年目】
平井先生の「基礎+合格コース」、大野先生の「年金アドバイザー3級合格パック」を受講しました。また、予習復習には椛島先生や大野先生のWeb講義を視聴していました。平井先生の講義のスケジュールが他のWeb講義の配信スケジュールよりも少し遅めだったのが逆に私には好都合でした。インプットは講義スケジュールに立ち遅れないことを最重視し、通学の講義の前にWeb講義を視聴してから臨むという自分の中でのルールをペースメーカーにしていました。慣れてくるとLECの過去問集も同じペースで予習として通学講義より先にやっていました。具体的には常に通学講義スケジュールの2回分くらい先まで、Web講義を視聴してテキストにはマークや注意書きをしていく。平井先生の通学講義はそれをふまえた「復習」という感じで聞く。当然予習では疑問や質問が先行で抽出できているので、平井先生に直接お聞きして教えていただくといったかたちを取っていました。そうすることで講義スピードに理解がついていけなくなるということは防げたと思います。テキストは汚してナンボという感覚だったので、とにかく重要ポイントや自分の理解のための情報はとことんテキストに色ペンで書き込み、蛍光ペンでマークし、学習後は相当派手なテキストになっていました。

【4年目】
通学は時間的に難しかったので椛島先生の通信講義1本で「中上級コース」を受講しました。学習ペースは前年の通学スケジュールに遅れないように意識して進めました。過去問演習とインプットを同時並行で進めました。

【5年目】
すでに基礎はある程度固まっている自信があったので前年までのテキストを柱にアウトプット中心の学習をしました。選択式の問題集を購入し、問題を解きながら並行的にテキストを読み込む形での学習が多かったです。択一はある程度安定していたので直前期までは過去問を周回しました。直前期には改正や統計白書などの予想問題(模試の見直し)、また判例集のテキストを市販購入して読み込みました。

実戦答練以降の学習方法を教えてください

試験はアウトプットで闘うものという考え方の基で試験が近づくごとにアウトプットの比重を高めていきました。もちろん各アウトプット学習時に間違う論点はテキスト確認するのを基本としてです。択一対策は、まず3周は10年分の問題集をすべて解きました。その際、正解不正解だけではなく、論点を理解しているのか、たまたま当たったのかがわかるようにメモしていきました。当然、解説欄は書き込みだらけになっていました。4周目で自分の中の常識で解答した時に絶対に間違えないと確信した問題は斜線で消していきます。5周目からは斜線で消した問題は飛ばしていき、どんどん周回スピードを上げていく感じです。自分の中の常識で答えれば間違えないものは本試験で出ても失点する可能性が低いので、何度も間違う論点(自分の常識が通じない論点)に絞り込むことで解答スピードも周回スピードも上がっていきました。
また、何度やっても間違う論点や理解が薄いと感じる論点は付箋にメモとして書き出し、ルーズリーフに科目ごとに貼っていきました。それが最後には自分なりの「弱点ファイル」となっていきました。模試前にはそのファイルを前日に見返すことで全科目の弱点のみを総復習するというスタイルも構築できました。
3年目4年目に選択式の1点足切りで不合格となり、非常に悔しい思いがあったので、最終年は選択式対策へのウェイトを上げました。市販の各社選択式問題集を3冊くらい購入し、各社の選択肢の作り方や穴のあけ方を体感することでどこから球が飛んできても打ち返せる感覚を身につける学習をしました。

スランプ克服法・苦しい時、どう乗り切りましたか?

つらかったのは、春以降は毎年家族との時間が減り、子供と遊んでやる時間が満足に取れなかったことです。特に末っ子は物心がついた頃には私が受験生だったので、5年間夏休みに遊んでやることがほとんどできなかったのが最もつらいことでした。勉強でつらかったのは、やはり選択式1点の足切りを2年連続で経験し、どうやって克服すればよいのかわからなくなってしまったことです。克服するために、ゴールデンウィークくらいまでは頑張って子供との時間を作り、説明して、そこから本試験までは自室にこもらせてもらうといった感じでした。家族の理解協力は絶対に必要だと思います。選択式への恐怖は上記の通り、とにかく多くの選択式問題集に触れることでしか解決できないと考えました。社労士試験の性質上、多くの受験生が正解できるものを落とすと足切りになる可能性が高まるため、大手の市販の選択式問題集を一通り目にすることが重要と考えました。そこで、資格学校大手3社くらいの選択式問題集をそれぞれ3周ずつ回しました。択一学習と同じく、自分の中で確信のもてる問題は飛ばしていくことで3周目になるとスピードも上がり、解答処理スピードも上がっていきました。ただ、市販問題集では判例や統計白書の対策が薄いので、判例は専門のテキストを購入し読み込み、統計白書は模試の問題を直前期に繰り返して肌感覚を鍛えることに注力しました。選択式も判例などは過去問を繰り返して出題感覚に慣れることは重要と感じました。

仕事や学業、家事・育児との両立するための工夫

私は勉強を朝にすることでした。夜、眠くなってからではまったく頭に入らず時間を浪費することがわかったので、眠い時は寝る、朝早く起きて学習する、という感じです。それが最も仕事や家庭生活との両立に影響の少ない方法でした。

LECで受講して良かった点

先生方が丁寧でわかりやすいことです。通学では平井先生の非常にわかりやすい講義で基礎固めをしていただけました。択一は平均50点を割らないくらいまで引き上げていただきましたので本当に感謝しています。また大野先生の年金講座は非常に腑に落ちてわかりやすく年金を得意科目にしていただきました。そして通信では椛島先生の非常にスマートで理解しやすい講義が全体の理解の底上げにつながりました。本当にありがとうございました。

全日本社労士公開模試を受験して良かった点

LECの模試が本試験には一番近いと私自身感じたことです。また難問奇問ではなく基礎学習をきっちり進めていくことで自信に繋がる内容の模試だと思うので、自分の理解の確認に最適だと感じています。他社も受けましたが、やはり私はLECの模試が最も本番に近いと感じています。解説冊子も見開きで「問題・解説」になっているため復習がしやすく、弱点の洗い出しにも最適でした。

フォロー制度の活用方法について

通信の講義は2021年の通学時から予習復習に使っていましたが、複数の講師の先生の講義をその時々で選んで視聴していました。科目ごと、単元ごとに講師の先生方で表現や講義の方法が異なることが私には理解を深められる材料になりました。お1人の先生の講義で少し理解しにくいことも他の先生の講義内容をピックアップして聞くと理解できることもありましたし、同じ科目でいくつも講義が選べることは非常に価値が高いと感じました。また講義スケジュールは常に自分の進捗指標として活用していました。

社労士資格をどう活かしていきたいですか?

来年の独立開業に向けて、今は社会保険労務士さんの下で実務修行中です。自身の営業地盤の中で担当顧客を開拓し、労務相談、手続き、給与計算、規則作成、助成金などの実務を経験させていただいています。私自身、長年お世話になっている業界があるので、その業界に貢献できる業界専門社労士として生計を立てていきたいと思っています。社労士資格があるから食えるのではなく、自分の営業地盤や仕事の中で社労士という資格をどう生かしていくかが重要だと思っています。

これから受験される方へのメッセージ

社労士試験は本当にタフな試験です。私も3年目4年目と選択式1点の悪夢で、何度も辞めようと思いました。しかし、今は本当に続けてきて良かったと思っています。子供たちにも「努力は裏切らない」を体現できたと思っています。私は法律を専門的に学習した経験はこれまでありませんでしたが、知識ゼロからでも合格できています。誰でもやれば到達できる試験だと思っています。挑戦に失敗などありません。何歳になってもです。何回かかってもです。本気でやりきったと思えれば、その経験は自分にとって大きな宝物となります。本気で一度目指した道である以上、合格した先の景色を目にすると決めて、それをモチベーションの柱にして継続してきました。
今、合格してから周囲の目も変わっていっているのを感じています。資格を得るということは、それだけの山を越えてきたんだとわかる人はわかってくれるので、仕事の面でもオファーされる内容が変わってきました。今、試験に挑戦されている皆さん。本当につらい時期はあると思いますが、合格した時にすべてが報われます。心から応援しています。頑張ってください!

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