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2023年度合格
宮元 徹さんの合格体験記

合格者

LECは一騎当千の講師陣とスタッフの方々の丁寧な対応、使いやすい自習室に合格後のフォローまでついて大変リーズナブルです。

宮元 徹 さん (30歳代)

受講講座 工藤プロジェクトSwing−byセミナー(通学)
受験回数 6回以上

社労士受験を志した理由

私は以前、小売業の店舗運営職に正社員として勤務していました。直接お客様と触れ合って感謝もされる素晴らしい仕事でした。店長までさせていただき、いろんな人と出会い社会人として大きく成長させてもらったと思っています。
ただそこでの労務管理については色々疑問に思うことがありました。例えば休憩時間にもお客様対応することが常態化していたり、人件費抑制のために雨天時にパート従業員を休ませているのに休業手当を支払わなかったりと労働基準法的に疑問符がつくようなことも少なからずありました。疑問を持ちながら仕事を続けていたある時、社会保険労務士の資格のことを知りました。労務管理、社会保険の専門家として経営者と労働者の間に立つ仕事がとても魅力的に思いました。「働く人が活き活きと働ける労働環境を作りたい」そう心に決め、社労士受験を志しました。勉強時間を確保するためにその時勤めていた会社を辞め、定時上がりができる会社にも転職しました。それからとんとん拍子に行くと思っていたのですが紆余曲折あり、試験勉強を始めてから合格するまでに、結局5年半もかかってしまいました。その間に最初使っていた予備校も変え、LEC東京リーガルマインド様にお世話になりました。最後はもはや執念でした。
ようやくあの時願ったスタート地点にたどり着きました。工藤寿年先生とLECのスタッフの方には本当にお世話になりました。学んだことはこれから社会に還元したいと思います。本当にありがとうございました。

LECを選んだきっかけ

工藤寿年先生との出会いがきっかけでした。4回目の本試験(第53回試験、令和3年)が終わりこの年も自己採点で不合格だとわかっていました。もちろん自分の中に「あきらめる」という選択肢はありませんでした。しかしそれまでお世話になっていた予備校での勉強でどうしても行き詰まりを感じており、この年度の初めは独学で再スタートしていました。
そんなある時、情報収集も兼ねて使っていたTwitter(現在のX)でたまたま工藤寿年先生の無料公開講義を見ました。それは「どうなる2022年度労働保険料!労働保険特別会計の現状と雇用保険率設定のカラクリ」というものでした。その講義の中で工藤先生はこれからの社会保険労務士の仕事について語っておられました。社会保険労務士の未来を予測して提案する「気象予報士」のようなものであり、合格後を意識した勉強をした方がいいという独自の解釈を話していらっしゃいました。これまで暗記一辺倒、合格後のことを考えず試験にさえ受かれば仕事は何とかなると思っていた私は衝撃に受け、この人についていこうと決めすぐに受講を開始しました。

インプット時期の学習方法を教えてください

基本スタンスとして講師がアドバイスしたやり方に忠実に従いました。工藤先生の場合、月刊Swing-byという特別講義が月の初めに必ずあってその月にやる「範囲」をかなり細かく示してくれましたので、「範囲」については100%従っていました。ただ覚え方、時間の使い方になど方法論についてはあまり具体的な指示はなかったです。それは社会人なのでみんなそれぞれ置かれている立場も環境も違うので一人ひとりの自主性を重んじたからだと思います。
だから私も私の置かれている環境で方法論についてはインプットを最大限できるように自分なりに工夫していました。

①本試験後〜講義開始まで
本試験の分析を自分なりにしていました。各予備校の解答解説も参考にするのですが、自分なりに自分だったら何を知っていれば正解できたのか全問全肢にコメントをつけていきました。

②授業の受け方
9月〜4月は基本的に予習に力を入れていました。予習で問題集を全部解いてから授業を聴いていました。解くといっても力試しをすることはほとんどなくて、問題集に直接赤ペンを引っ張って、ひっかけている箇所とそうでない箇所を書き込んで論点を明確に意識づけるようにしていました。また昨年と同じテキストを使っていたので昨年の書き込みはすべて写して講義に臨みました。授業を受けている時は先生が強調するところに注意を向けて聴いていました。授業が終わると復習なのですが、次の予習と時間がかぶってしまい正直言ってあまり復習は上手くいっていませんでしたので、年末年始や祝日で連休になった時にまとめて見るようにしていました。

③勉強時間の確保
私は通勤時間が長く家での勉強時間が毎日1時間くらいしか取れませんでした。そのため平日はすき間時間がほとんど勉強時間でした。具体的に電車とバス片道1時間半。往復3時間。それにお昼休みに30分。これで平日に4時間半は毎日確保していました。

④勉強のスケジュール
月刊Swing-byを参考に月間、週間、日間でやることを決めて勉強しました。勉強も全部は時間の関係でできないのが普通なので絶対これだけは達成したい課題を設定し、優先順位をつけて勉強に取り組みました。

⑤暗記
覚えなければいけない数字やごちゃ混ぜになりそうな論点は授業で出会ったらすぐに暗記するようにしました。どうせ忘れるんですけど、一度忘れてから覚え直すのと初めて覚えるのでは直前期の効率が段違いだからです。覚える時は表にしたり、理屈で覚えたり、声に出したり、語呂合わせにしたり、できることはなんでもやりました。大事なのは一つ一つの細かい方法じゃなく結果的に記憶に残って解答できれば良いと割り切っていました。

実戦答練以降の学習方法を教えてください

実戦答練以降の学習は、少し遡った令和5年4月16日、工藤先生の公開講義「公開模試までに仕上げておくべきこと」から始まりました。この講義でアウトプット期をどのように乗り越えるか指南していただきました。具体的に行ったのは大きく分けて次の2つです。

  • ①理解モードから定着モードへの切り替え(アウトプットを意識的に行いました)
  • ②選択対策として改正法、統計、白書、各種数字、判例の定着

そして5月〜8月は、一月ごとに自分の中でテーマを決めてカレンダーに書き写し実行しました。また模試後の解説や答練、月刊Swing-byで適宜、直前期の勉強について工藤先生からアドバイスが飛んでくるので、自分に当てはまることをキャッチしてアウトプット勉強に溶かし込みました。

5月 演習の月その1
答練、道場、アーカイブ(問題集)を使ってアウトプット。反応反射力を上げていく。模試の第1回目で時間配分や解く順番、解答後のマークミスチェックの仕方など試す。

6月 演習の月その2 答練、道場、アーカイブ(問題集)を使って引き続きアウトプット。模試の第2回目で前回の模試で試して改善した解き方で挑む(6月末にコロナ感染。同居する母親ととも1週間くらいダウン)。

7月 選択対策の月 サマリーを使ってのアウトプット。模試第3回目で、本番の時の解き方最終チェック(7月初め、コロナ感染から回復して1週間後、102歳の祖母が他界、7月中旬まで動けず)。

8月 総仕上げ
テキスト読み込みの月、まず残り時間のチェックとやることを決める。 8月1日〜6日(6日間48時間)
1科目4時間 問題集で「間違えさせ箇所」の確認 8月7日〜15日(8日間70時間)テキストの読み込み①
1科目6時間 ジャンル毎横断よみ 毎日全科目に触れる

8月16日〜20日(5日間70時間)テキストの読み込み②
苦手箇所重点読みテキスト読み①で絞り込んだ苦手箇所 8月21日〜24日(4日間56時間)テキストの読み込み③
「先生が未出題といった箇所」☆とチェックマークを重点的に

8月25日〜26日(2日間26時間)
白書統計、数字の最終チェックと工藤先生の前日スッキリ道場 最終日は数字のチェックが終わらず、あきらめて21時くらいに就寝するもあきらめきれず3時半に起床し、5時半までチェックして本試験に臨みました。

スランプ克服法・苦しい時、どう乗り切りましたか?

特に思ったのは次の3つです。

①覚えたと思ったことを忘れてしまうことについて
私は暗記が苦手でした。覚えたと思ったことを忘れてしまいます。出題範囲が広いため、例えば最後の科目の年金を学習する頃には最初の科目である労働基準法の論点をすっかり忘れてしまっており、直前期に何度も絶望的な気分になりました。克服法は、「忘れてしまうのは仕方がない」と開き直りました笑。人間の脳の容量には限界があるので頻繁に見ない情報を忘れてしまうことは自然なことです。だから「忘れてしまうこと」それ自体に絶望することはやめました。その代わり論点に触れる機会をできるだけ増やし、直前期に思い出しやすくする工夫をしました。

②他の受験生と比べてしまうことについて
SNSなどをやっていると他の受験生が勉強している様子が目に入ります。自分に自信がないものですから、人を羨んでしまったりして自分の勉強に集中できなくなる時がありました。克服法は、「人は人、私は私」と割り切ることです。受験生の大半は社会人ですから置かれている環境はみんな違います。この状況で一番大事なのは、自分のことに集中することだと途中から思うようになりました。他の受験生の方の勉強の様子は参考になることもありますが、自分の勉強に集中できなくなるくらいなら「今の自分とは関係ない」と見ないようにすることも必要だと思います。

③職場や家族の行事ごとに参加できなかったことについて
勉強があるためお盆休みや旅行など長期的な休みはほとんど取れなかったです。土日祝日もほとんど勉強に使い、本試験直前に1〜2週間の有給休暇を取りましたがすべて勉強に使いました。家族も職場の方々も何もいわれていませんが、気を遣わせてしまっていたと思います。当時はそのことを思うと大変心苦しいと思っていました。ですので、職場の方々や家族への感謝は常に忘れませんでした。自分が勉強を続けられることは決して当たり前のことではなく、周りの支えがあるからやっとできることだと。もちろんそんなことで全部チャラになる訳ではありませんが、試験に受かった今こそ周りに迷惑をかけた分、恩を返していきたいと思います。

LECで受講して良かった点

一騎当千の講師陣とスタッフの方々の丁寧な対応、使いやすい自習室に合格後のフォロー(合格者クラブなど)までついて大変リーズナブルな値段設定になっていることです。LECでは受験生応援の様々な無料公開講義が年度の折々に開催されます。受験に役立つだけでなく行政の流れを追う上でもとても役に立ちます。また、労働新聞社と提携してコース受講生は安く労働新聞を購読できるというサービスは他の予備校にないLECで受講するメリットだったと思います。

全日本社労士公開模試を受験して良かった点

本試験に向けての調整に丁度良い回数とレベルの設定で本試験に向けての調整に非常に助かりました。私の場合、1回目はその時点での到達レベルの確認としました。弱点の洗い出しとともに問題の解く順番、ペース配分、マークシートの書き方、問題文へのチェックの仕方、トイレに行くタイミングなど「本試験の受け方そのもの」のチェックが目的でした。2回目は到達レベル、弱点の洗い出しをさらに進めるともに、1回目での反省点を活かしての「本試験の受け方そのもの」をチェックをしました。3回目は1回目2回目をふまえた本試験への最終調整をここでしました。本試験の受け方はこの3回目でロックすることができたので、ここからはひたすらテキストの読み込みを進めることができました。

フォロー制度の活用方法について

自習室は講義の後や休日に利用させてもらいました。資格は違えど勉強している人を目の前にすると自分もやる気が出てきてよく集中できました。人気があるのでいつも勉強している人がたくさんいましたが、空き教室を用意してくださっているのでまったく座れないということもありませんでした。講義のフォローについては私は大体Zoomライブで参加しており、試験勉強中にWebフォローやDVDフォローを使うことはあまりありませんでした。しかし合格した後DVDフォローで試験後も見直せるのはとてもありがたく思っています。

2023年度に受講した道場講座について教えてください

【澤井講師】10時間で仕上げる! 一般常識圧迫講義
白書統計対策といえば、間違いなくこれです。左右対称テキストは、暗記のしやすさ抜群でLEC生じゃなくてもお薦めしたいです。
【西園寺講師】華先生の弱点克服ナビ「事例・計算問題徹底対策」
この講義では華先生が目の前で事例問題を解いてくれるので、解法を真似するだけで事例問題の解答力が身につきます。事例問題に苦手意識がある人にお薦めです。
【工藤講師】合格レスキュー2023 FINAL
【工藤講師】Kudo Project "Swing-by" Seminar2023 Summary編
【工藤講師】Kudo Project "Swing-by" Seminar2023 公開道場
【工藤講師】最後に“すっきり! 整理!”道場
工藤先生の講義を受けているならこの道場は絶対に受ける価値があります。この道場の後、テキスト読みをしてみてください。とてもメリハリがついてリズムが変わるのを感じるはずです。

社労士資格をどう活かしていきたいですか?

私は2年以上の実務経験がありましたので、さっそく令和5年11月1日付けで社労士に登録し、県の社労士会に入会しました。職場が副業禁止でしたので「その他登録」になりますが、支部の研修、勉強会に積極的に参加し、開業に向けて準備を始めます。また今の職場でできる社労士の業務に挑戦していこうと思っています。それ以外にも特定社会保険労務士試験や年金アドバイザー2級など、関連する試験にも挑戦していきます。できることをひとつずつ増やして「事業の健全な発達と労働者等の福祉の向上」のお役に立てる社労士に一日も早くなりたいです。また、社会保険労務士の専門性を活かして、人との出会いをもっと増やしていきたいです。まずは地元地域からはじめ、日本全国に広げ、果ては世界まで。それぐらいこの資格を使い倒していきたいと思っています。

これから受験される方へのメッセージ

自分があるべき場所に行くには自分を信じるのみです。頑張ってください。

合格体験記
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