通学ゆえ授業や過去問等の質問、困っていることを具体的に伝え、その都度ご相談できたことがとても良かったです。
M・S さん (40歳代)
受講講座 | 年金キーパー+中上級コース(通信) |
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受験回数 | 2回 |
社労士受験を志した理由
2017年に行政書士試験に合格し、2年半前に行政書士登録をしまして会社員と兼業しています。社労士は行政書士合格後から気になる資格でしたが、開業後に個人事業主としてW資格取得によって今後の業務範囲を拡大したくなり、社労士資格の取得を決意して目指しました。
LECを選んだきっかけ
講師との相性を何より重視しました。通信で受講経験のある知人の勧めもあり、通学での澤井先生の授業を体験したところ、溢れる熱意と分かりやすさを実感して、これなら合格できそうと思わせてくれたからです。他の資格学校の有名講師の体験授業やWeb授業の体験をしてみたところ、授業に魅力を感じられませんでした。自分と講師との波長が合うかどうかで、合う・合わないがあるのだと思います。また、行政書士資格取得時にLECに通学で1年間お世話になったので、通学とWebフォロー制度になじみがあって安心できたこと、他資格取得者に対する割引制度もあったからです。
インプット時期の学習方法を教えてください
◆1年目は、毎週土曜日に2コマ通学で授業を受け、当日〜翌日にかけて過去問を1回目。その週はWeb講義の聴き直しと過去問を2回目。1科目終わるごとに、過去問2〜3回目を終える。Web授業を聴く予習は途中までしていましたが、後半は間に合わなくなって復習のみになりました。過去問には、解説が分かりにくい箇所にはなぜ〇なのか等の補足説明を書き込んだり、関連した過去問の欄外に、自作の短文の一問一答(「Q.問題文とA.解答」)を書き込んだりしていました。また予習で必ずWebで授業とねこレジを視聴した上で、ねこレジのコピー用紙をテキストに折りたたんで糊付けし、移動時にもテキストを開けば勉強を完結できるようにしていました。あんきモンもお風呂でよく使っていました。
選択式対策は当初何もしておらず、春先に他の方が澤井先生に相談しているのを小耳にはさみ、LECの「出る順社労士 選択式徹底対策問題集」を購入して、1科目ごとにバラして過去問を終えるごとに選択の問題集も合わせて終えるようにしていました。選択式対策には時間がかかるので、最初の講義を受ける都度、最初から取り組むほうが効率が良いと思います。また、過去問同様に選択式問題集にも自作の一問一答も書き込んで解いていました。バラした選択式問題集は2年目も部分的に法改正を反映した修正を加えて継続して使用していました。
◆2年目は、必ずWeb授業で予習&下線引きをしたうえで、毎週日曜日に2コマ通学で授業を受け、当日〜翌日にかけて過去問を1回。その週は過去問を2〜3回。科目を終えるごとに過去問4回目をやることをルーティーンにしていました。
◆私は生講義の授業がいちばん頭に入ったので、1年目も2年目も前から3列目以内に座って受講していました。後ろのほうに座ったこともありましたが先生の声も遠く集中できませんでした。
◆1、2年目ともに、座れる通勤電車の往復2時間と会社での昼休み40分と帰宅後の1時間で平均毎日3〜4時間です。一日の勉強時間数にはこだわらず、次の通学までの1週間単位でやりたいことを設定して進めていった感じです。
実戦答練以降の学習方法を教えてください
(以下、2年目のみについてです)
◆直前期は早く起きて1時間の学習時間を確保したので平日は平均4〜5時間です。休日はプラス2〜3時間だったでしょうか。
◆6月/実戦答練の前1週間で2科目ずつ、過去問+選択式問題集(できたら1年目2年目の答練や模試の解き直しも)していきました。ここで2年目は8割程度を得点できるようになりました。は早く起きて1時間の学習時間を確保したので平日は平均4〜5時間です。休日はプラス2〜3時間だったでしょう
◆7月/上旬に「直前MAX完全予想これだけ800本(以下MAX800本)」の教材が郵送され配信が開始されたので、問題を解いてみて解説のWeb講義を受講。1、2年目の模試の解き直しも進めました。間違えた問題はいつのテストでどう間違えたかをテキストに書き込んでいき、何度も間違えた箇所が明確になり、直前期に弱点がはっきりして、手間はかかりましたがとても良かったです。中旬から「MAX800本」の通学が始まり2回目に解いてみて生解説を聴き、右ページの要点を中心に分かっていなかった点の暗記も続行しました。
◆8月/上旬から毎日1科目ずつ、過去問+選択式問題集。1年目の直前期は「MAX800本」を中心にしすぎてほかを疎かにした反省から、2年目は過去問と「MAX800本」の同時進行を心掛けました。同時に「直前期の年金はテキスト中心にすると解けなくなるものだから、毎日問題を解き続けると点数が上がる」と澤井先生のアドバイスがあったので、その通り、国年か厚年のどちらかを毎日30分〜1時間ずつ過去問・答練・模試のどれかを解いていました。「年金が苦手な人は、過去問を短期間で2周やった後に「MAX800本」をやって試験当日を迎えると点数が取れる」と澤井先生からアドバイスもあったので、まさにその通り実行して成果が出ました。直前期はとにかく時間が足りなくて毎日年金問題をやり続けるのがしんどいのですが、歯を食いしばってやってみたらそれだけ点数が取れるようになりました。
◆試験1週間前から有給休暇を取って、各科目の過去問+選択式をはじめ、1年目の本試験後にやらなくてとても後悔することになった「10時間で仕上げる! 一般常識圧迫講義」「白書攻略講座」の聴き直し(2倍速)と模試の解き直しをやっていました。他の科目も直前の3日間で「MAX800本」と過去問の間違えた部分と選択式問題集をやり切り、最終的に過去問は当初の目標通り、2年目は10回以上はやれたと思います。
◆当日、試験会場へ向かう道すがら、「横断攻略講座」の目的条文部分を繰り返し聴いて選択の仕上げをしました。苦手まとめノートは作らず、どうしても忘れたり間違えたりする要件等を「MAX800本」に付箋で貼ったものを会場へ持参し、試験開始前と昼休みに眺めて心を落ち着かせました。事前にやることを決めておいたので焦らずに良かったです。
スランプ克服法・苦しい時、どう乗り切りましたか?
つらかった点
◆1点目は、記憶力の悪さに悩み続け、1科目ごとに覚えたことを忘れるスピードが早すぎて、1年目は答練や模試の度にあまりの点数の悪さに愕然としました。1年目は1科目を終えるごとにその前の科目を復習できれば良かったのですが、目の前の科目の予習復習で終わってしまい、もったいなかったです。一発合格を目標にしていたので、択一でそのレベルに到達できない自分が情けなかったです。
◆2点目は、人事労務関係の仕事をしたことがないため、すべてが初めての学習で、人事労務畑の方々と比べるとハンデがあると思っていました。また、行政書士の勉強時に法律や制度の意味等を考える癖がついていて、当初は社労士の勉強でもあてはめてしまい、復習に時間がかかりすぎました。暗記に注力したほうが効率は良かったです。
◆3点目は、2年目の2月に急に両親の介護が必要となり、近所の両親の家に一時同居をしたため、予定していた勉強内容が充分できなくなったことです。ちょうど2年目の勉強にも慣れ、自分なりに内容を濃く時間もかけて勉強を進められるようになった矢先だったので、全力で勉強ができない状況がとてもつらかったです。通学できない時もあり、Zoom視聴やWeb授業を受けていました。
克服方法
◆記憶力については、2年目は1科目終えるごとに、前の科目の過去問と選択式問題集を一回ししました。さらに労働科目、社会保険科目、一般常識が終わるごとにその数科目ずつを一度回すことも心掛けました。制度の意味についてよく分からずひっかかっても二の次にして追及せずにおくこと(2年目は他の講師の授業もWebで見られたので分からなかった箇所のみ視聴してみて、それでも腑に落ちなかったら追及せずにスルー)を心掛け、テキストの要点全体をほどよく暗記することを目指しました。2年目の模試の頃には澤井先生の声でするするっと頭の中に出てくるようになりました。
◆勉強時間の確保については、思い切って職場へ介護時短勤務を申請して5月〜8月までは1時間早く帰宅して、仕事と介護と勉強を両立できるようにしました。睡眠時間を確保できるようになり、心身ともに助かりました。幸い初夏から直前期にはだいぶ回復して同居も解消できたので直前期の勉強には集中できました。また、三足の草鞋は難しかったので、2年目は行政書士としてはほぼ休業状態にして会社の仕事と社労士の受験勉強に集中しました。
◆ストレスをためないことも重要だと思います。通学時には、外食やデパ地下での総菜やお菓子購入をご褒美にしていましたし、直前期はストレス解消と肩こり解消もかねて自宅で好きなYouTuberの動画で一緒に宅トレ(自重の筋トレ)を定期的にやって体を動かして、少しの自由時間を楽しんでいました。
仕事や学業、家事・育児との両立するための工夫
正社員でフルタイムで働いているため、座って勉強できる通勤時の往復2時間と、昼休みの40分は一人で食事をしてそのまま勉強する貴重な時間として、勉強時間として確保できました。家事との両立は家事をしながらWeb授業や生講義を録音した音声を聞き流して少しでも多く澤井先生の授業に触れていました。お風呂では湯舟につかりながら10分〜30分程度は暗記や過去問、選択式問題集をしていました。ほとんどの勉強を机に向かわずしていました。
LECで受講して良かった点
通学のスケジュールについていき、直前期の道場等を申し込んで消化できれば、合格ラインまでもっていけることが行政書士での通学の経験から分かっていたので安心して臨めました。通学ゆえに澤井先生に授業や過去問等の質問ができたことと、いまの学習進度と困っていることを具体的に伝え、適切な学習計画をその都度ご相談できたことがとても良かったです。他の方からの質問や学習相談が漏れ聞こえくることがあり、自分の疑問点や学習計画にとても参考になりました。
全日本社労士公開模試を受験して良かった点
本試験での時間配分の良い練習になりました。1年目の1回目模試は時間が足らず、すべて解くことができませんでした。2回目からは過去問を解くスピードを意識して早めていき、時間に余裕ができるようになりました。
実は本試験では時間配分を間違えてしまいました。模試では1科目を終えるごとにかかった時間をメモして遅れに気をつけていましたが、本試験では例年になく事例問題が多かったりと問題の傾向が変わったため焦ってメモをせず、なんと1時間も終了時間を早く勘違いしていました。「これでは間に合わない、終わらない!」と焦りまくって長文や事例問題等を飛ばしましたが、最後の国年でやっと自分の勘違いに気がつきました…。実は模試でも同じ失敗を一回やらかしたことがあり、本試験では最後に余った1時間で落ち着いて飛ばした問題をやり、全体の見直しもきちんとできました。
長文問題や事例問題を後回しにする等のテクニックを模試で試しました。私は後回しした後に戻って解くと間違いやすく、順番に解いていく方法に落ち着きました。模試は自分のスタイルを確立する良い場だと思います。
本試験の余談ですが、トイレ退席を申し出てもすぐには案内されずに自席で待たされました。大規模会場のためトイレは空いているのに、女性の案内係の人員不足のため、申し出てから『10分後に声をかけますね』と言われてしまい、驚きました。私は時間配分の間違えから気持ちを切り替えるためにトイレで落ち着く目的で申し出たため、ダメージは少なかったです。模試も試験当日もいろんなハプニングがあると思いますが、絶対に合格する、できるのだというブレない鉄の心を持つようにどうぞ模試の段階から意識しておいてください。
フォロー制度の活用方法について
複数講師による講義は、分かりにくい箇所をメイン以外の講師の講義を受けられたので、様々な視点を得ることができて良かったです。ただし、他の講師の講義をすべて視聴すると時間がかかりすぎて、また私の場合は頭が混乱(特に語呂合わせ方法)してくるので、メインの視聴は通学の澤井先生にしぼって、部分的に他の講師の授業で補足していました。
2年目は、通学で欠席した時や復習の時、数日後に授業のWebフォローが配信され、事前収録と生授業配信の二本立てで動画や音声のダウンロードができて便利でした。
合格までに受講した道場講座について教えてください
【澤井講師】10時間で仕上げる! 一般常識圧迫講義
【澤井講師】直前MAX完全予想これだけ800本
【澤井講師】選択式〈労基・安衛、労一、社一〉直前MAX!スピードチャージ
◆一般常識対策は、私は授業+道場以外に何もやっていませんが労一の択一で5点取れました。 GW頃に実施される「一般常識圧迫講義」は、生講義の授業に出ることがお勧めです。Web講義でも内容は同じなのですが、生だと先生の言葉の重みが違います。澤井先生が白書の内容について「へー、不思議だね、こんなことがあるんだね、なんでこういうネーミングにしたのかね?」とひっかかっておっしゃるキーワードや箇所が本試験や模試でも2年連続で出題されたからです。また、直前期は過去問+選択式問題集+模試を中心にやっていたものの、一般常識だけは基準点割れ対策に、授業と道場を2倍速でWeb授業や音声+テキストですべて漏れがないよう意識して復習しました(なお労働新聞の購読を澤井先生に勧められましたが、会社でのこれまでの仕事が人事労務関連ではなかったためどうにも食指が動かず購読しませんでした…購読したほうが良いと思います!)。 「MAX800本」は1年目も2年目も総まとめとしても予想問題集としても最高でした。2年目は、教材が到着してすぐに予習で一度やりましたし、授業後から前日までずっと800本のどれかを常に回したり、2倍速で音声を聞き流したりしていました。解答解説ページに要点まとめがあり、直前期には暗記と要点整理に努めました。
社労士資格をどう活かしていきたいですか?
実務経験がないため事務指定講習を受け、来年秋以降に開業する予定です。色々なご提案をクライアントにできる社労士を目指します。
これから受験される方へのメッセージ
記憶力の悪い私でも、合格できました。今思えば、「覚えられない。なんで覚えられないのだろう・・・」と思ったり口にする度に、より覚えられないという悪循環な自己暗示にかかっていたように感じています。こんなに広範囲で細かい数字や要件が出る勉強は、覚えたことは忘れるのが当たり前という前提で、忘れたらまたインプットし直していけば良いだけでした。他人と比べることなく、自分を信じてやるべきことをやるべき時期にしていくことで合格できるのだと、自分を信じて突き進んでください。