講師を4人の中から自由に選ぶことができましたので、自分に合った先生で受講ができました。
伊藤 克哉 さん (50歳代)
受講講座 | 年金キーパー+中上級コース(通信) |
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受験回数 | 1回 |
社労士受験を志した理由
勤務先の業務に必要であり、また活用を見込めたために30歳台後半に2級FP技能士と行政書士の資格を取りました。40歳台半ばでこの2つの資格をより一層生かせる資格はないかと考えたところ社会保険労務士と出会い、出る順社労士必修基本書で学習を始めましたが、仕事の繁忙期や育児の時期と重なり、ほとんど学習が進捗することなく断念しました。50歳台後半になり自分の今後を考えた時に労働保険や社会保険の理解が不足していることに気がつきました。学ばなければならないことが沢山あり、そうであればいっそのこともう一度社労士試験に挑戦しようと決心しました。合格すれば他の保有資格と合わせて誰かの役に立てるかもしれない。合格できなくても元々学ぶつもりのものだったので何の損にもならない。この様な考えからです。
LECを選んだきっかけ
20年程前に受講したNHK学園の行政書士試験通信講座の制作がLEC。その流れで直前講座等を受講したのが最初です。合格後は他の資格試験講座も受講しました。当時はWeb講座などなくビデオ講座を見るために電車で2時間以上かけて本校に通学していましたが、講義内容が分かりやすく受講は楽しく長時間通学もそれほど苦にはなりませんでした。また、本校のスタッフの方々にも色々と相談に乗っていただきました。それから20年近くが経過しましたが、社労士講座の受講は他校をまったく考えず申し込みました。
インプット時期の学習方法を教えてください
受験回数は2022年の1回だけですが、当初は前年試験を目標に出る順社労士必修基本書や一問一答過去問題集等で独学をしていました。しかしコロナの感染拡大の行動制限があり模試の成績も合格圏内にまったく届かなかったことから2021年は受験を断念しました。本年試験を目標にリスタートするにあたってテレホンチューターの滝先生に「基本書の読み込みの大切さ」と「講義を見ることが目的になる危険性」とのアドバイスを頂いたことから、講義前にテキストと一問一答過去問BOOKで予習し、講義後にもう一度テキストで復習をしました。確認テスト・本試験予想答練は解説講義の受講後にテキストの該当箇所を読み込み、理解が困難なところは、ねこレジで補講。全科目これの繰り返しでした。また山下先生のアドバイスによる「テキストの読んだ項目に日付を書き入れる」も実践しました。これで読み込みの足らない重要箇所の把握ができました。
実戦答練以降の学習方法を教えてください
講義編終了後は、Web受講の特徴を生かし、当初に受講した先生以外の先生の講義を見ることによる復習を行い、その後一問一答過去問BOOKを解きました。実戦答練は受講後解説講義を見た後に、さらに当該部分のテキストを読みました。模擬試験も同様の復習を行いました。ただし、模擬試験後のテキストによる復習は、理解ができていないところのみ行い、時間の使い方の工夫をしたつもりです。最終講義終了から本試験当日までは、「あんきモン」で重要ポイントの整理、選択式対策として「本試験予想答練」「実戦答練」「模擬試験4回分」「本試験予想問題集」の選択式問題を再度解きました。その上でテキストを「AAA」「AA」「A」のすべてと「B」の重要と考えた箇所の精読をしました。
スランプ克服法・苦しい時、どう乗り切りましたか?
仕事の後、夜間に学習すると疲労感に襲われて学習が思うように進まないことです。あまり考えないようにはしていましたが、年齢による体力の衰えは隠しようのない事実でした。家に帰ってしまうと心身ともに緩み疲れがどっと出てしまうので、帰途に会社のオープンスペースなどで1時間から1時間半の学習をしました。また、通勤手段の都合上で朝早めに会社に着くことから30分弱の学習時間が確保できました。
LECで受講して良かった点
テキストがカラー刷りでなかったので最初は物足りなく感じられたのですが、受講が進むうちにマーキングや書き込みで自分に合わせたメリハリをつけられる利点が見つかりました。また、講師を4人の中から自由に選ぶことができましたので、自分に合った先生で受講ができました。Web受講は講師の方に直接お会いできないデメリットはありましたが、生活リズムに合わせ自分の都合のいい時間に受講ができましたし、Zoom受講に時間を合わせられれば、リアルタイムに受講できるメリットも得ることができました。
全日本社労士公開模試を受験して良かった点
「模試のための勉強はするな」と講師の方がいわれていました。故に模試は現時点の学習の進捗度合いを測るものと考え、各模試までの学習スケジュールを立てるための一里塚としました。自宅受験でしたので会場受験と比較し本試験の予行練習の度合いは低くなってしまいましたが、何回か受けるうちに時間配分が自然に身につきました。また、講義などで講師の方々が教えてくださった試験テクニックの訓練の場としてとても有効だったと思います。本試験でそのすべてを実行することはできませんでしたが、落ち着いて本試験を受けることができました。多くの問題を解くことがアウトプットの訓練や知識の修正と定着に寄与したことや結果によって自分のレベルや苦手科目を明確にできたことは、記すまでもありません。
フォロー制度の活用方法について
はじめに椛島先生の講義を受けました。すべて終わったところで復習を兼ねて山下先生の講義を受けました。師弟関係にあるとお聞きしている両先生ですが、当然授業の進め方は違いますし何に重きを置くかも違ってきます。両方見ることで理解をより一層深められることもありますし新たな気づきも生まれます。自宅学習の方法も組み立てやすくなりました。お二方の良いとこ取りができました。滝先生のテレホンチューターは学習する上での大きな道標を示していただきました。
合格までに受講した道場講座について教えてください
【山下講師】択一式解きまくり!主要6科目
Zoomでの山下先生との面談で先生からお勧めいただき受講しましたが、本試験2週間程前の一番苦しい時期に迷いが起きないように学習の道を示していただけたと思っています。主要6科目に限られてはいましたが頻出箇所の自己の理解度を確認でき、習得できていない項目の多くを定着させることができたと思います。
【椛島講師】椛島講師の模試詳細解説講義
ファイナル模試のみの受講でしたが、アウトプット演習の復習がしっかりでき、良いイメージで本試験を迎えられました。
【工藤講師】最後に“すっきり! 整理!”道場
収録分で一度受講しましたが、本試験前日にZoomでも再度受講しました。Zoomであっても本試験前日にリアルタイムの講義を受けられるのは心の支えになり不安が軽くなります。1時間半と短めの講義でしたが、この量であれば講義内容のほとんどを本試験まで記憶にとどめておくことができ、実際選択式試験に出題されたものもありました。
社労士資格をどう活かしていきたいですか?
すでに保有している行政書士資格と2級FP技能士資格と合わせて独立して活動ができればと思っています。年齢から考え企業の顧問社労士になることは残念ながら双方にとってもあまりメリットのあることとは思えません。そう考えると労務系ではなく年金関係で単発的に役立てる業務を行えればと考えています。また、希望とは別に現在在籍している勤務先から今後総務系の部署に異動があるかもしれないともいわれており、60歳の定年後も活用の場を与えていただけるのならそれも選択肢の一つです。
これから受験される方へのメッセージ
メンタルがやられる試験です。6か月程の学習で合格される方もおられるようですが、基本的には1年間は勉強漬けの毎日です。また、試験後も選択式・択一式両試験の総得点がボーダーライン上だったり、科目基準点の補正待ちになってしまったりすると合格発表までかなり精神的に堪えます。私は合格できたので良かったのですが、不合格になると立ち直るのに時間がかかるようです。働きながら手が届く資格ではあると思いますが「何かの役に立つかもしれないから資格取得してみようかな」程度の軽い気持ちでは乗り越えられないと思います。しっかりと信念をもって取り組まないと途中で挫折してしまいます。