試験当日まで学力は向上します。試験前の成績が悪いなどどうでも良いことです。
竹越 靖高 さん (40歳代)
受講した講座 | スピードマスター合格コース |
---|---|
コースの受講形態 | 通信 |
受験回数 | 1回 |
社労士受験を志した理由
企業法務として10年以上のキャリアを持ちながらこれといって法律関係の資格を保有していなかったこと、そして「コロナ禍」で自身の先行きが不透明な状況の中、企業に所属せず個人として働く生き方を考えるようになったことが大きな理由です。ただ、最初から社労士を目指していたわけではなく、2020年11月に受験したビジネス法務検定2級で全問正解を狙ったにもかかわらず、就業規則に関する問題を間違ってしまい、悔しい思いをしたことが社労士受験を決意した契機となっています。
LECを選んだきっかけ
社労士資格を含めて資格試験の実績がある大手資格学校であること、そして過去に旧司法試験をLECで受講しており、他資格受講生割引が適用されたことが主な理由です。
インプット時期の学習方法を教えてください
インプットの講義を受講するにあたり、予習としてテキストを一読しました。労働基準法以外の科目はまったくの初学者であったため、事前に講義の内容を大まかに把握してから受講することで、講義内容のスムーズな理解につながりました。
また、学習計画上、インプットの完了時期をゴールデンウィークまでと設定していたことから、3日ないし5日に1本のペースでインプットの講義を受講していました。ちなみに、講義の視聴速度は1.7〜2倍速としていました。
講義受講後は、テキストを精読してから「一問一答過去問BOOK」を解くことで知識の吸収・定着に努めました。インプットの講義を3回は受講していたため、このテキストの精読と過去問演習のサイクルは最低でも3回は行っていました。
実戦答練以降の学習方法を教えてください
テキストの精読→過去問演習のサイクルを繰り返しましたが、「一問一答過去問BOOK」だけでなく、LECの「出る順社労士」シリーズの「必修過去問題集」や「選択式徹底対策問題集」を解き、アウトプットに重点をおくようにしました。これらを繰り返すうちに知識は確実に蓄積され、また問題を解く感覚も養われました。学力が向上するにつれ、このサイクルは短い時間で回すことができるようになるため、常に前回よりも短い時間で回すよう強く意識していました。
スランプ克服法・苦しい時、どう乗り切りましたか?
暗記が得意ではないため、暗記作業は試行錯誤の連続で苦労しました。特に雇用保険法は給付の種類が多く、かつ細かく枝分かれしていることから、苦手意識を持っていました。また、科目間において混同しやすい項目(支給停止事由や失権事由など)があることから、それらを正確に記憶することも辛い作業でした。
暗記作業に関しては、覚えようとする情報だけでなく、それをアウトプットする際の記憶喚起につながる情報とセットで覚えるようにしました。例えば、雇用保険に関する給付を覚える際は、雇用保険制度の全体像を大まかに把握してから、各給付の名称→制度趣旨→給付要件等の順序で確認し、これらを一体として覚えるようにしました。これにより情報を個々に覚えていくよりも効率よく覚えることができ、かつ忘れにくくなりますし、記憶として定着していないあやふやな部分があっても、定着している部分から記憶を喚起しアウトプットすることができるようになりました。また、科目間において混同しやすい項目については、項目ごとに比較して相違点を明確にするなどして情報を整理し、横断的に理解することに努めました。
仕事や学業、家事・育児との両立するための工夫
会社員のため、平日の昼間は学習時間を確保することができませんので、通勤時間(往復の電車で合計1時間程度)に学習していました。平日の夜も、家族(妻と未就学児)がいるため家事は分担していますが、可能な限り妻に子供の寝かしつけをお願いし、学習時間を1〜2時間確保するようにしていました。
一方、休日は家族と接する時間が必然的に多くなりますので、平日よりも学習時間の確保は難しい状況でした。基本的には、可能な限り早起きして家族が起床するまでの時間(1.5時間〜2時間)に学習していましたが、昼間と夜はほぼ学習していませんでした。
LECで受講して良かった点
主に以下の5点を挙げます。
- 1.他資格受講生割引が適用されたため、受講料の負担が軽減された点
- 2.講義の音声や映像を端末にダウンロードすれば通信環境が整っていない場所でも講義を視聴することができた点
- 3.講師の相性もあるため、複数の講師の講義が受講できた点
- 4.通信環境が整っていれば外出先でも「ぽちぽち過去問」で過去問演習ができた点
- 5.模試を受ける受験生が多く、本番に近い環境の中で模試を受験することができた点
全日本社労士公開模試を受験して良かった点
主に以下の2点を挙げます。
- 1.本番に近い環境の中で受験することができた点
- 2.模試の分析結果で、自身の弱点を明確に知ることができた点
フォロー制度の活用方法について
「ぽちぽち過去問」を電車内などテキストや問題集を広げられない状況で時々使用していました。
社労士資格をどう活かしていきたいですか?
現在勤務している会社に在籍しつつ社労士登録する予定です。今後の会社の業績や、日本国内の政治、経済、社会情勢などにもアンテナを張りつつ、社労士資格の活かし方を模索していく所存です。
これから受験される方へのメッセージ
私はLEC公開模試のうち、初回は諸事情で受験できず、他の2回も選択・択一共に合格基準点に達しない科目があり、また総合点でも散々な結果でした。 しかし、どのような状況でも最後まであきらめず全力を尽くし、本番で実力のすべてを出し切るという信念だけは揺るぎませんでした。試験当日まで学力は向上します。試験前の成績が悪いなどどうでも良いことです。このメッセージを読まれた受験生の皆さまが本番まで全力を尽くされ、最後には合格を勝ち取られることを切に願っております。