キャラクター豊かで経験豊富な講師陣はLECの価値だと思います。
小笠原 安藝 さん (40歳代)
受講した講座 | しっかり基礎+合格コース |
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コースの受講形態 | 通学 |
受験回数 | 1回 |
社労士受験を志した理由
2020年初夏に新型コロナウィルスの影響もあり、当時、勤めていた会社で担当していた事業領域が関西から撤退することになりました。事業の立ち上げから携わり、メンバーの採用も自身でおこなってきたので、私にとっては非常に思い入れの強い組織・メンバーでしたが、あっけなく解散することになりました。事業撤退が決定してから1ヶ月程の期間で、所属していたメンバーも私自身も、東京本社に異動するか、退職するかを選択することになったのですが、自身が法令知識や人事労務管理の知識をまったく持っていなかったので、メンバーから労務関連の相談を受けても何の力になれず、申し訳ない気持ちでいっぱいでした。また、それぞれの方向が決まって少し落ち着いてからは「経営層とメンバーとの間の立場として、もっともっとできたことがあったのでは」と悔しい想いも溢れてきました。自身は、家族を大阪に残し、一度は東京へ単身赴任したのですが、数年間で大阪にもう一度事業所を出すことはこのコロナ禍では難しいと思い、何か資格を取得して転職しようと考えました。社会保険労務士であれば、この期間に感じた悔しさをバネに学習し、資格取得後も成長していけるのではないかと思い、受験を決めました。
LECを選んだきっかけ
受験を決めた時は東京にいたのですが、数カ月後には大阪へ戻ることが決まっていました。できるだけ同じツールを使い、同じ学習方法で勉強を進めていけることを希望していたため、LECに相談したところ、エリアをまたいで転校できることを案内いただきました。また、首都圏には校舎もいくつかあり通いやすかったこと、Webフォローも充実していたため、LECに決めました。
インプット時期の学習方法を教えてください
「合格講座 しっかり基礎編」を受講したものの、労務関係や社会保険の知識が本当になかったので、本論編からは梅田駅前本校で、日曜の工藤先生クラスと平日の平井先生クラスの両方を受講するようにしました。予習は工藤先生のWebフォローを視聴していました。予習時間が捻出できない時は、動画を倍速再生しながら、テキストへのマーカー入れだけは必ず事前に行うようにしていました。動画のダウンロードができることが助かりました。恥ずかしながらそれでも分からない内容もあり、6月頃は椛島先生の講義をWebフォローで視聴したりと今考えると非効率なことをしていたと思います。教材はLECから送られてくるもの以外は使いませんでした。過去問はLECの教材を3〜4周し、ぽち問もスマホで一通りやっていました。工藤先生からは「過去問で聞かれている論点は何か考えるように」と再三言われていたのですが、まだこの時はその意味を理解せずにひたすら問題を解いていました(過去問をやりこんでさえいれば合格できると思い込んでいたのもあります)。
実戦答練以降の学習方法を教えてください
試験1ヶ月前までは、過去問を解き、誤った箇所はテキストで確認する流れをひたすら繰り返しました。また、分からないものは直前期であっても後戻りを恐れず、Webフォローを視聴したりもしました。模試では選択式で毎回基準点割れをしてしまい、LECの「出る順社労士 選択式徹底対策問題集」を購入しました(LECから送られてくるテキスト以外で購入したのはこの問題集だけです)。選択式徹底対策問題集は「本試験直前まで必ず各問題で3回は正答する」というルールを決め、何度も何度も繰り返し解きました。本試験1ヶ月前は、テキストの読み込みを中心に行いました。特に試験直前10日間は、両親が家を空けていたため、お願いをして、泊まり込みをさせてもらいました。朝から晩までテキストをひたすら声に出して読み上げたり、選択式対策の問題集を解いていました。オプション講座は、選択式攻略・判例通達・工藤先生の合格レスキュー(GW中のBASIC・直前期のFINALいずれも)・試験前日の“すっきり! 整理!”道場を受講しました。当初は受けない予定だったオプション講座も、模試の成績に応じて追加したりしました。工藤先生が「できるだけLECに通学しない期間を作らない方が良い」、「直前期は情報を取りに行った方が良い」と授業でおっしゃっていたのを信じ、生で参加できるイベントはすべて参加し、イベント後にWebで視聴できる動画も見るようにしました。
スランプ克服法・苦しい時、どう乗り切りましたか?
恥ずかしながらもともと集中力がなかったこともあり、飼っているペットや周辺住居からの物音が気になり、自宅で集中して勉強できなかったことがコロナ禍ということもあり辛かったです。また、何度も同じ問題でつまづき、自分の記憶力のなさや集中力のなさに落ち込むことが多くありました。長く集中して学習することは諦め、リフレッシュしながら勉強してインプットの効率を上げるようにしました。具体的には、LECの自習室、比較的静かなカフェ、レンタル自習室、商業施設の休憩スペースと何ヶ所か勉強できる場所をつくり、集中力が途切れてきた時は場所を変え、気持ちを切り替えて勉強するようにしていました。記憶力のなさについては、何度も繰り返して学習して叩き込むしかなく、克服方法がなく……使ったノートの量が自信に変わっていきました。
LECで受講して良かった点
通学での生講義とWebフォローの授業を併せて、5人の先生の中から先生を選んで授業を受けられたことです。ちょっと分かりづらいなと感じた時、違う先生の説明で驚くほどストンと落ちることもあります。また、先生方は授業中に色んな小話を盛り込んでくださります。直前期にその小話をきっかけにするすると記憶が甦ることもあり、キャラクター豊かで経験豊富な講師陣はLECの価値だと思います。
全日本社労士公開模試を受験して良かった点
本試験と同じ時間帯にリハーサルとして緊張感を持って受験できたことです。また、3回も受験できることで、あえて受験会場内の混んでいるあたりに座ってみたり、入口の近くの席に座ってみたりと、自身をあえて不利な状況においてみて試せたことも良かったです。
フォロー制度の活用方法について
Webフォローは、理解できない授業を何度も視聴したり、それでも分からない科目は先生を変えて視聴できることが良かったです。また、自宅が集中できない環境だったので、平日はほとんど自習室をお借りしました。
合格までに受講した道場講座について教えてください
- 【工藤講師】合格レスキュー2021 BASIC
- 工藤先生のゼミ生や中上級クラスの方たちと同じ場で勉強する初めての機会でしたが、授業にまったくついていけませんでしたが社労士受験生のレベルや試験に臨む緊張感を感じられる機会として非常に有意義でした。
- 【工藤講師】合格レスキュー2021 FINAL
- BASICと同時に申し込みました。BASIC終了後に「FINALでは自身がゼミ生や中上級クラスの方たちと同じ理解レベルにまで持っていかないとこれは合格できないな」と考え、ベンチマークとして使える場でした。
- 【工藤講師】最後に“すっきり! 整理!”道場
- 感染拡大傾向だったため、生講義での参加は控え、自宅で視聴しました。Zoom配信を用意してくれていたのが非常に助かりました。本試験で、工藤先生がお話しされていた内容が出た時には鳥肌が立ちました。この講義を受講していなければ、私は今年合格できていなかったと思います。結果として、受講して一番良かった道場講座になりました。
社労士資格をどう活かしていきたいですか?
実務経験がないため、社労士事務所に勤め経験を積みながら、事務指定講習を受講する予定です。ゆくゆくは開業したいと考えています。
前職では経営者の戦略や想いを伝えるイベントの場や映像・冊子等のツールの企画制作といった社内コミュニケーションに携わる仕事を長く担当していました。その中で経営者の方とお話しさせていただく機会も多くあり、社労士となった時に独自性として活かせるのでは?と考えています。どのように活かしていくかまだ明確には描けていませんが、実務を経験する中で具体化し、社労士としての独自性を高めていきたいと思います。
これから受験される方へのメッセージ
講義が始まったばかりの頃、先生が、「皿回しのような試験です。回しているたくさんの皿を最後に落とさないように回せていた人が合格します」とおっしゃっていたのが、強烈に印象に残っています。勉強を進めるうちにその通りだと実感しました。途中、皿を落とすのは構わないのです。過去問で何度つまづいても、1回目の模試で良い成績が出なくても、直前期の1カ月で一通り回せるようになれば良いと思います。何人もの合格者を出した先生方の助言にしっかり耳を傾け、どんどん取り入れてください。最後は積み上げた学習時間が自信に繋がっていきます。私の場合は使い終わったノートの束で、自身の学習時間を感じ、それが自信となりました。