土曜日も仕事になることがあるので、Webフォローは助かりました。大変でしたが、安心できました。
坂田 翔 さん (30歳代)
受講した講座 | 年金キーパー+中上級コース |
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コースの受講形態 | 通学 |
受験回数 | 4回 |
社労士受験を志した理由
最初は、NPO生涯学習のキャリアカウンセラーの資格更新時に、社労士試験合格でポイントが稼げるからでした。
やってみて生半可な気持ちで合格できるような試験ではないことに気づきましたが、元々人事関係の仕事がしたかったこともあり、キャリアコンサルタント(以下、キャリコン)とのダブルライセンスを狙おうと決意しました。
LECを選んだきっかけ
社労士の前にキャリコンをLECで取得していたこと、池袋本校が通勤途中にあることもありますが、最大のきっかけは、説明会で椛島先生とマンツーマンで相談できたことです。
インプット時期の学習方法を教えてください
中・上級コース生の強みである横断学習を早期から取り入れました。知識は単発で覚えるより、他と併せて覚える方が忘れにくく効率的です。例えば労災の給付で待期の概念がありますが、雇用保険でも健保でも登場するので、待期だけで横断可能ですし、給付制限で労災と健保・厚生年金・国民年金の横断も可能です。この時、労災のテキストには「健保P.○参」と書き、健保のテキストには「労災P.○参」と書き、相互リンクを貼って調べる手間を省きました。
あとは、科目内縦断もやりました。労基の平均賃金で例えると、テキストの最初に平均賃金が登場するページには、平均賃金を用いる場面が載っていますので、平均賃金初登場のページと、各登場ページに「P.○参」とメモ書きをします。該当ページまで進んだら、平均賃金の初回登場ページにすぐ戻れ、何箇所で登場するのか、具体的にどこで使うのかがすぐ分かるようにしておきました。
過去問は、一問一答過去問BOOKしかやっていません。「どこが誤りなのか」論点を確認しながら解き進めていき、科目によっては、1時間で何問解けるかのタイムアタックをして、解けた問題数で、ある程度の自分の実力やら調子やらを確認していました。
実戦答練以降の学習方法を教えてください
答練が始まる頃から、選択式対策を本格化しました。選択用の問題集を1冊買って、試験本番までに2周しました。また、選択式対策の一環として、答練や模試の選択式問題で出題された問題のうち、テキスト掲載のものは、出題されたテキストの文言を四角で囲いました。
択一では、テキスト未掲載の問題は、ノートに書き写して、知識を補強していきました。この時期の過去問は、徴収法、労一、社一に絞りました。
模試は、各回2〜3回は解き直し、テキスト未掲載の問題をノートやテキストに書き込みました。たとえば、労災のアフターケアなどは、本試験で出されたら対応がとても難しいので、知識として持っておこうと考えました。ただ、細かすぎる内容だとも思うので、押さえるのは解説に載っている情報までとしました。
直前期は、澤井先生の「直前MAX完全予想これだけ800本」を徹底的にやり込み、全科目5周はしたと思います。試験直前3日間は、有休を使って仕事を休み、自習室に朝から最後まで篭り、ひたすら「直前MAX完全予想これだけ800本」を解いては間違った問題をテキストで確認する作業を繰り返し、帰宅後に選択式対策の問題集を解きました。恐らく、直前3日間の1日の勉強時間は、睡眠時間の2倍以上になっていたでしょう。
スランプ克服法・苦しい時、どう乗り切りましたか?
- 1.模試の点数が伸びないこと。
- 3回の模試を通して、点数は上がることも下がることもなく、いっそのこと開き直りました。模試で高得点を取ることは目標ではない、あくまで目標は試験に合格することであるから、模試は通過点であり、自身の弱点・苦手をあぶり出し、克服すること、テキスト未掲載の情報を書き出して引き出しを増やすことである、と自分に言い聞かせました。
- 2.やる気が起きないこと。
- 2019年の試験が、択一で最後の最後に健保の答えを変えた結果、不正解で基準点を割り、1点足りず不合格。これはつらかったです。2019年いっぱいは、ほとんど勉強しなかったですが、椛島先生には、ありのまま相談しました。「先生、もうやる気出ない」とも言ったくらいです。最終的には「救済不要で合格できる実力をつける」と、椛島先生と決めたので、ここが克服のタイミングになりました。
- 3.不安が拭えない一般常識。
- 択一は、どの法律で4点を取りに行くかを決めました。私は、労働契約法、社労士法、国保、高齢者医療確保法、介護保険法、船員保険法、児童手当法にし、この法律で出題されたら取ると決めて、他の一般常識の法律よりも多く時間を割きました。白書・統計は、選択・択一とも澤井先生の道場頼みでした。
LECで受講して良かった点
土曜日も仕事になることがあるので、Webフォローは助かりました。次の週までに遅れを取り戻すことは、かなり大変でしたが、安心できました。
また、複数の先生の講義が受けられ、同じ箇所を強調されれば、より大事なところと思われますし、メリハリを付けて学習できました。
全日本社労士公開模試を受験して良かった点
模試の問題が本試験で的中するところです。特に、テキスト未掲載の論点であり、かつそれが択一で正解に直結する問題であれば、その問題で確実に得点でき、更に時間の短縮にもなるからです。時間との勝負である択一において、瞬時に正誤判断ができれば、浮いた時間を他の個数問題や事例問題に充てることができますし、基準点を割ってもいけないですから、この1点には大きな安心感を得られました。
選択式でも模試の問題が的中します。小さなミスが命取りになる選択で、確実に1点をもぎ取れることは大変心強いです。
合格までに受講した道場講座について教えてください
- 【澤井講師】10時間で仕上げる! 一般常識圧迫講義
- 統計・白書対策は対策しにくいので、当該講義テキストを繰り返しました。
- 【澤井講師】直前MAX完全予想これだけ800本
- 基礎、応用から改正まで網羅されているので、やった分得点力が身につきます。直前期は、これだけやると決めていたので、何をすべきかに迷うことはありませんでした。
- 【澤井講師】超直前予想!改正答練
- その年の改正法の問題は、当然過去問にはありませんので、これを2〜3周繰り返しました。
- 【澤井講師】不安の安衛法 3時間で仕上げる!
- 通常の講義の他、この道場でしか、安衛法はやっていません。道場で頭に叩きこんだ知識を、そのまま試験本番に持って行きました。
- 【椛島講師】椛島の大胆予想! 選択式32題
- いかにして点を取るか、がテーマなので、知識や前後の文脈判断など総合力が鍛えられました。普段の自分の、解答に至るプロセスを一度検証したことで、選択式への対応方法が変わったと思います。
フォロー制度の活用方法について
- 1.複数講師による講義
- 普段の通学の講義は椛島先生ですが、Webでは主に澤井先生の講義を聴いていました。特に雇用保険法や徴収法、健康保険法のように数字を覚える科目は、澤井先生のゴロ合わせが有効でしたので、大いに活用させて頂きました。
- 2.ぽち問
- これぞすき間時間の有効活用ツール。私は、電車通勤なので、電車の中や乗継ぎの合間に名前通りぽち問を、特に徴収法を中心に解きました。また、問題数が記載されているので、降りる駅までの所要時間から逆算して分野を選び、駅に着くまでに解き終えるように、解くスピードも意識しました。
- 3.自習室
- 帰宅すると、なかなか机に向かわないので、30分以上のまとまった時間が取れそうであれば、仕事終わりに積極的に自習室を活用しました。
- 4.Webフォロー
- 仕事等で講義に出られなくても、翌週の講義までには視聴し終える、という目標設定をすることで、モチベーションの維持に繋がりました。
社労士資格をどう活かしていきたいですか?
キャリコンと組み合わせて、就業支援時に労働相談をプラスするとか、年金アドバイザーと絡めて相談業務に活かそうとか考えています。また、他資格(年金アドバイザー2級、中小企業診断士等)の勉強も検討しています。対応可能な範囲を更に拡大したいです。まだ漠然としていますが、事務指定講習修了後は開業登録をする予定です。年金相談業務や労働相談業務、講師業などに興味があります。
これから受験される方へのメッセージ
この試験は、クセのある試験です。試験範囲の膨大さにも辟易しますが、あまり深みにはまらず、基本に忠実に。そして、苦手科目を減らして得意科目を増やす、やはりこれが鉄則でしょう。特に年金科目は、初めは苦手意識を持ってしまいますが、山を越えれば、楽しく、得点源に変わります。
また、択一は労働側で何点、社会保険側で何点、総得点何点という戦略を考えてみても良いかもしれません。
最後に、日々の積み重ねが、やがて大きな結果に繋がります。苦労が大きい分、合格を勝ち得た時の嬉しさ、喜びは何物にも勝ります。どうか負けずに頑張ってください。応援しています。