山下先生をはじめ、素晴らしい講師の先生に教わることができたこと。最期まで、温かく応援してくださいました。
山本 茂生 さん (40歳代)
受講した講座 | 年金キーパー+中上級コース |
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コースの受講形態 | 通学 |
受験回数 | 5回 |
社労士受験を志した理由
自分の実体験や、一緒に働いていた人のお話を聞いて、社員の状況、法律、経営者・管理者の論理との間でミスマッチが生じていることを感じ、みんながより良く働ける環境を作るという貢献する仕事をしたいと思ったので。
インプット時期の学習方法を教えてください
- 電車通勤中
- (後述の●スランプ克服法・苦しい時、どう乗り切りましたか?④参照)
- 曼荼羅数字横断記憶法
- 授業中先生は、数字にまつわることを、科目横断して書き出してみることを言われます。その時には、まず3×3のマスを書きます。その中央に、数字を書きます。その周りのマスに、科目別に、書いていきます。ただ無秩序に、縦に思い出した順に、項目を羅列して書いていくよりも、科目別のマスに、記載しておけば、整理して横断学習できますし、一目で、どの科目のが覚えていなかったか、気付くことができます。9マス、16マス、・・・と正方形のマスに区切られたノートは、『曼荼羅ノート』と言うビジネスツールノートとして使われています。これは、それを手軽に取り入れた記憶法です。
また、中央のマスを、被保険者、保険料、適用事業、罰則等に変えることで、効果的な横断学習を行うことができました。 - 自作のエクセルマクロソフトの活用
- 自分が良く間違える単語、数字をエクセルの表に、打ち込んでいき、自作のマクロで、自動で出題するようにして、集中的に弱点のインプットを行いました。会社の休憩開始と同時に出題されるように出題時間を設定、同じクラスの方にもこのソフトを提供していました。このソフトは、個人個人が苦手なものを集中して学習することができる点が特徴です。
実戦答練以降の学習方法を教えてください
山下先生の1・2・3と100の法則。直前講座のテキスト・問題集を繰り返し読み・実践。社労士試験はバランスの試験・総合力を判定される試験です。何か得意な科目があっても、不得意な科目があると合格が遠くなります。また、択一式だけクリアしても、選択式がクリアしなければ、合格として認めてもらえません。それをいかにバランス良く勉強していくかが重要でした。そのためには、山下先生に、学習方法の「第0番」として教わったのは、勉強科目別、択一式・選択式別のスケジュール化でした。
ある時期から、『択一式』の問題が勢い良く解けていようになります。そして、問題を解くのが楽しくなってきます。もちろんこのこと自体はとても素晴らしいことなのですが、そうしますと、択一式だけを解くことにハマってしまい、選択式の勉強をおろそかにしてしまいます。一番大事な「点を取る(択一式・選択式それぞれ必要な)」ことから離れていってしまいます。
択一式には択一式の勉強方法が、選択式には選択式の勉強方法があります。しかし、それを私は恥ずかしながら、本当の意味で気付くのに4年かかったのでした。
スランプ克服法・苦しい時、どう乗り切りましたか?
- 1
- 科目が多岐に渡るので、何の科目を勉強しているのかが、分からなくなる時があります。特に、直前期、科目の切り替わりが目まぐるしく、ある科目で「覚えた!」と思ったことが、他の科目の内容に『上書き』されたように感じ、自信が無くなってきたりしました。「あの科目では、2年だったけど、こっちの科目では確か3年だったような、、、」自信がなくなってきた時、「自分がどうして社労士を目指したか?」ということを思い出していました。そして、「もし、自分が社労士になれたら、救える・助かる人がいるはずだ」と思い、信じてやりました。
- 2
- 本試験が近付くにつれ、択一式と選択式の勉強のどちらを優先するか、迷い、集中が失われていく辛さがありました。「まず択一式での点を固める!」ということもあるので、選択式を練習する余裕が試験が近付くにつれて、なくなっていきます。それに合わせて、「選択式で得点を得る」ことの自信も、だんだんに失われていきます。合格までの間に、途中2回選択式で失敗している者としては、選択式の数点で1年が無に帰すことの虚無感が頭を巡りました。択一式の勉強をすること自体無駄なこといるのではないか、と自分を信じられなくなってきます。思い切って選択式の勉強に切り替えようとも思ったりしますが、択一式と選択式で、頭の使用感が180度違いますので、選択式で上書きされて、取れていた択一式まで、得点を失ってしまう恐ろしさも感じたりしていました。この辛さは、合格前の年までのお話です。合格の年は、もうこの辛さがまたやってくることを認識していました。ならば、予め1年をかけて、対策を取っておけば良いだけです。択一を何度も繰り返すことで、選択式もある一定までの問題までは対応できる。択一の延長に選択式がある、ということでやっていましたが、選択式は選択式の勉強をしなければならない、と山下先生に教えて頂きました。昔の記述式と同じ勉強法、つまり、ノートに書く!!選択式は、広い範囲の中からの一部の箇所が出されるので、運の要素は多分にあるとは感じます。勉強してをやったものがでればラッキー!です。でもやってないでゼロならば運も何も関係なくて、ゼロだ。ならば、先生の言われたノートにキーワードを書いていくことで、まずは、ゼロをイチにしていこうと心がけました。年越し前に1冊目、新年度前に2冊目、3冊目、GWまでに4冊目とノートに書き続けていくうちに、「ここまでやってる人は全体の数%もいないものだ。これで分からない選択問題が出てきたら、他の人も分からないんだら、それは救済対象になるはず!」と選択式を心配ないと思えるようになりました。このような取り組みから、直前期も択一式に落ち着いて注力でき、その安心感から、選択式の勉強にも力・時間配分できるようなりました。実際に今年の選択式では、科目別でも救済不要で、総合計も前年から4点も上がりました。
- 3
- 長時間座りっぱなしで、腰痛、肩こり、それらに比例する疲労感が辛かったです。長い(複数年の)受験は、自分の健康へ意識を回す余裕が回を追うごとに低下していきます。また、座りっぱなしで腰痛も職業病ならぬ受験病ともいうものと諦めてしまいがちになってしまいます。良い受験勉強は、講義の良い受講から、だと十分分かっていますが、このような状態では、3コマ目にもなりますと、自分の意に反して、集中し続けることがなかなか難しいものでした。そこで、座り方・姿勢方法を専門の方から教わりました。このおかげで、腰痛、疲労等が全くなくなりまして、長時間の集中した受講、勉強が可能となりました。クラスの仲間の方にもお伝えしたところ、CA(客室乗務員)の方は、勉強の時だけでなく、飛行機内での仕事でも大変楽になったと言われていました。
- 4
- 通勤時間等を活用するため、連想ゲームを行いました。でも全部出そうと無理し過ぎない。1つでも2つでも良いから、アウトプットをする習慣を付けていく。例えば、電車通勤中、席に座っている人を見て、「この人が中途採用の社員だったら、必要なことは、何か?」と思ったりしました。面接をする。労働条件を説明・明示する。その項目は何と何。雇用契約書を作る。内容に必要事項の記載漏れが無いか確認する。雇入時や健康診断をする。健康保険・厚生年金、雇用保険も加入しないとな。お、なかなかの大きな会社で働いていそう。そこの会社は、健康保険組合があるかも。健康保険組合って、協会とは組織体制違うんだよなぁ。定期健康診断したら、メタボで胴周り引っかかるだろうな。二次健康診断言われたりなんかして。と話しはどんどん出てきます。そういうことを続けていますと、「そう言えば、あれってなんだっけ?」となるものが出てきます。そうすると、次は、スマホですぐ検索する癖・習慣を付けます。そしてさらに続けますと、「あれ?届出っていつまでだっけ?」という風に、期限、人数等の「数字」までも気になってきます。それも同様にすぐ検索・確認をしちゃいます。それが習慣になればもうしめたもので、電車内や町中の広告に書かれている電話番号を見れば、左側の市街局番から右に向かって、それぞれの数字にまつわることを思い出していきます。もちろん、全科目思い付くままに任せても良いのですが、朝家を出る時に、「よし、今日は健保と雇用で数字を思い出していくぞ〜」と意識してやっていくのも有効でした。
LECで受講して良かった点
山下先生をはじめ、素晴らしい講師の先生に教わることができたこと。最期まで、温かく応援して下さったので、最期まで走り切ることができました。またLECの職員の方に、安心感のある受講環境を提供して頂いたおかげです。大学生時代に、公務員試験の受験予備校として利用させて頂きました。実家は広島でしたが、LECは全国に校舎がありますので、帰省した時でも勉強を継続することができました。お陰様で、国家公務員②種に合格できました。中国地方合格でしたが、国家公務員と言うことで、その後東京の本庁への転勤をすることができました。その後、宅建と社労士を目指すことにした時、仕事であまり時間の融通が効かない中で、東京での交通の便も良い充実した校舎量、生講義の量に、最初魅力を感じました。そして、以前大学生時代に受講生だったことによる大幅な割引制度を知り、一層の魅力を感じました。そして、実際に受講を始めて、講師の先生方の熱心な指導に、講義そのものに魅力を感じていきました。また、受験を繰り返すのを追うごとに、テキストも過去問・解説も必要十分なもので大変勉強しやすかったです。そのため、何回か受験に失敗される方の中には、通学を止めたり、他の予備校へ変わられると言うことを耳にしたりしましたが、私は、「LECの通学で合格したい」と強く思っていました。そして、夢にまで見た合格祝賀会のあの場所に入れた時、先生方に御礼をお伝えできた時、これまでの思いは間違っていなかったのだと感じられました。
全日本社労士公開模試を受験して良かった点
全体の立ち位置が明確になり、受験者と解く緊張感を体験することができる貴重な機会でした。本試験でとても重要な時間配分の練習を行うことができ、捨てる問題、確実に点を得る問題というのを緊張感のある中で選択・実行する貴重な練習の機会となりました。もちろん通常の1人での勉強の際にも、解くべき問題等の選択、時間配分についてはイメージ、意識しながら行っていたところですが、実際に受験生と隣り合ってやる中で実行するのとでは、質も価値も違うものだったと実感できました。
合格までに受講した道場講座について教えてください
- 山下講師
- 20年目の「試験に出る怒涛の1.2.3」
- 13年目の「点数問題100の法則」
- 不安の徴収法 一日で仕上げる!
- 過去問復元シュミレーション演習
通常クラスとは違った人が加わり、一層の熱気の中で受講でき、本試験への気持ちが高まり、本試験までのカウントダウンを肌で感じることができた点です。
フォロー制度の活用方法について
- ぽちぽち過去問
- こまめに過去問に触れる習慣を付けることができ、科目の横断練習をすることができました。
- 一般常識メルマガ
- 何を勉強していいのかレベルで苦手としていた一般常識に、こまめに触れる習慣を付けることができました。通学の講義で理解が不十分だった箇所の復習やメモを取り切れなかったところの確認を丁寧に行うことができた点。大変ありがたかったです。
- Webフォロー
- ダウンロードできるので、通信料を気にせずに、電車内等通勤中でも視聴することができた点が良かったです。スキマ時間を有効に活用することができました。また、講義の前日に、再生速度を速めて概要の予習をすることができ、復習も1.5倍速でコンパクトに行うことができました。
社労士資格をどう活かしていきたいですか?
労務コンサル会社に勤務しています。グループ会社としてこれから社労士法人を立ち上げまして、そこの共同代表社員へ進む方向です。資格を得られたことで、情報の収集できる幅が格段に広がり、発言価値を注視してもらえるようになりました。社労士法人の「社員」として、お客様に労務等の幅広い提案ができるように努めて参ります。
これから受験される方へのメッセージ
社労士という資格の重要性に気付き、勉強をされるというだけでもとても有意で素晴らしいことだと思います。そのために学び、習得する内容は、どれも自分達の生活・仕事に密接につながっていて、今日本全体で必要なことではないかと思います。ただとても残念なことながら、人間は「有資格」という認識できるものに弱いのが現実です。その勉強したことがより活かされますように、ぜひ合格を掴み取ってください。そのためには労一、社一を少しでも早く、そして毎日ちょっとずつで良いですので向き合ってみてもらえればと思います。