出来る限り、LECの生講義を受講されることをお勧めします。
綿引 光夫 さん (50歳代)
受講した講座 | 年金キーパー+中上級コース |
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コースの受講形態 | 通学 |
受験回数 | 2回 |
社労士受験を志した理由
仕事で確定拠出型年金の導入があり、土台である年金2法をしっかり理解しなければならないと感じたことや、働き方改革をはじめとする政策や世の中の流れ・動向で労働関係の法令も知らないわけにはいかないと感じたことが理由です。いろんな意味で社労士が活躍できる場が今後増えていくと想定し、合格率が一桁台で難関な試験であることもチャレンジ精神を掻き立てました。
LECを選んだきっかけ
LECで受講するか迷っている時に、LECのスタッフの方が親身になっていただき、背中を押していただいたことです。今思うと、その選択は正しかったと思い、講師の皆さん、スタッフの皆さんにも心から感謝しています。
インプット時期の学習方法を教えてください
- 働きながらでも、どこかに隙間の時間があるので、毎日学習時間を確保する。
- 通勤電車で音声をダウンロードして耳から講義を聴く。
- 通勤電車で直近の講義をさっと復習する。
- 出勤時間前にカフェに立ち寄り、問題集を解く。
- 昼休みも問題集を解く。
- 土日を利用しインプット講義の復習・次回の予習を行う。合わせて問題集を解く。
- Webフォローを活用し、予習した上で生講義に臨む。その後、Webフォローで再度視聴する。1か月後、3か月後に、Webフォローで他の講師の講義を視聴する。
実戦答練以降の学習方法を教えてください
- 一問一答形式ではなく、五指択一形式の問題集で弱点の補強。
- 一般常識の読みこなし、数字の感覚を身に着けること。
- 道場のフル活用。
- 公開模試の復習・見直し・解き直し。
- LEC市販の選択式問題集で選択式対策を行う。
- 特に正答できなかった箇所は、テキストに戻り、周辺も関連も含めて再復習する。かつ、テキストの余白にどんどん書き込む。
スランプ克服法・苦しい時、どう乗り切りましたか?
働きながらでも学習時間を確保することです。睡眠時間を削ることもありました。また、学習計画を立てても、計画通りに進まず、日々見直しに迫られ、試行錯誤を繰り返して限られた時間の活用をどのようにするか日々奮闘していました。
4月までのインプット講義が終わってから、ゴールデンウイーク中に労基に戻った時、労基の知識が落ちてしまい、科目ごとの知識レベルを維持する難しさに直面し、まんべんなく点数を維持できる知識に引き上げることが難しかったです。2回目の模試まで選択式は、基準点割れで、やってもやっても3点割れの科目が出てしまったことも辛かったです。
克服法として、学習計画は柔軟性を持ち、選択と集中をテーマに、優先度をつけたり、内容をしぼったり、焦らないスタイルの学習に切り替えました。その上で学習時間を確保し、割り切るという気持ちも持ちながら、本試験までペースを崩さず臨めました。
科目ごとの知識レベルは、ゴールデンウイークにあった椛島先生の道場と山下先生の道場を活用し、短時間にさっと見直しを図りました。模試受験後はすぐに復習、周辺論点も復習、復習に1週間かかることもありましたが、だんだん忘れかけていた知識が定着していくことがわかりました。その後は、澤井先生のMAX800本、椛島先生の横断的な道場をメインに取り組み、3回目模試前までに正答率9割に達しました。
選択式対策は、各講師が指摘した重要な条文等をしっかり読み込む、LECの市販の問題集で解く、一般常識は、特に「黙っちゃいられない」シリーズ、澤井先生の一般常識道場、白書攻略講座を活用しました。
また、学習時間を確保するためにも「仕事はダラダラしない。仕事も限られた時間の中で勝負する」という姿勢で仕事に臨みました。逆に短時間で仕事ができることができ、業務効率や生産性の意識も自然と付きました。学習時間を確保するためにも犠牲にした時間があった方が、今回で合格しないとまずいという強いモチベーションを持つことができ、犠牲にした分、維持につながりました。
LECで受講して良かった点
ベテラン講師でレベルが高いこと、熱意ある講義でかつ親身であることです。ただ単にテキストを解説するのではなく、経験豊富な講師による受験に必要なテクニックを教えてくれることも魅力的です。出題範囲が膨大ですが、ポイントを絞った講義、重要なポイント、あまり重要ではない箇所、後回しにしても良い箇所、緩急をつけた講義で、効率的な学習ができることです。
さらに、オプション講座により、早い段階から過去問に触れていく機会があり、講義(インプット)→過去問(アウトプット)→講義(インプット)→過去問(アウトプット)と、反復しながら知識の定着に最適な講義スケジュールであったことです。
また、道場では、様々な内容の講義があり、初めての公開模試前に必要な道場、本試験3か月前や1か月前に必要な道場など多彩な道場があり、合格に向けた学習計画が用意されていることです。直前期は、道場のテキストだけで学習することが可能なものとなっているので、最後の追い込みは、これで仕上げることができ、試験会場に持ち込む教材であることも魅力的です。
フォロー制度ですが、インプット講義は乗り入れができる講義があることが良かったです。講義を聴く機会がなかった時でもフォローすることができ、その上、他の講師の講義を受講することにより、予習や復習にもなり網羅的な学習ができて十分なインプット学習になりました。
加えて、Webフォローで複数の講師による講義を受けれるので充実しています。複数講師の講義を聴いて網羅的な学習を行い、知識の底上げにつながりました。同時期に聴くのではなく、1か月後、3か月後と時間を置いて忘れたかけた頃に聴き、知識の定着に活用しました。
全日本社労士公開模試を受験して良かった点
他の資格予備校よりも解説が詳しいこと。解説が左が問題、右が解説となっていて、1冊で完結し、解説を隠せば何度でも繰り返し説き直せるできること。
合格までに受講した道場講座について教えてください
- 澤井講師
- 10時間で仕上げる! 一般常識圧迫講義
ゴールデンウイーク中に、一般常識を学習できること。選択式を意識したテキスト構成になっていること。 - 直前MAX完全予想これだけ800本
直前期に800本を繰り返し取り組むことにより、科目別の合格ラインはキープできる内容であること。択一式のみならず、選択式も対応しているので、一石二鳥。一問から派生した解説もあり、横断も整理できる構成であること。試験会場に持参できる教材。 - 山下講師
- 20年目の「試験に出る怒涛の1.2.3」13年目の「点数問題100の法則」
受験のテクニックが詰まった道場。ゴールデンウイーク中に、全科目を復習することができ、第1回目の模試に臨む講義として最適。模試直前や本試験前に学習するテキストとしても最適。試験会場に持参できる教材。 - 椛島講師
- 全科目究極の総まとめ空欄2択チェック道場
ゴールデンウイーク中に、全科目を復習することができ、第1回目の模試に臨む講義として最適。選択式に対応しているので、直前期まで繰り返し復習ができるテキスト。安衛法も70問あり、労基安衛の選択式で不安を解消するにも良いテキスト。模試直前や本試験前に学習するテキストとしても最適。試験会場に持参できる教材。 - 縦横無尽の比較型演習アカデミー
テーマ学習により混同してしまいそうな論点を克服できる内容。横断整理としても活用できるテキスト。常に選択式も意識したテキスト構成で、択一式と選択式を同時に学習できる。総まとめ的な演習であり、本試験前まで取り組める教材であること。 -
いざ出陣!天下分け目のかば最終特訓道場
総まとめ的な構成であり、これをやって不安も解消させることができる内容。受験生の不安を乗り除くことのみならず、失点しないための最終確認に最適でした。自信をもって本試験に臨むことが大切ですので、椛島先生パワーを借りるには最適です。 -
椛島の大胆予想! 選択式32題
2回目の模試まで基準点割れでしたが、3日目の模試で基準点割れ無し、最後に椛島先生の問題で基準点割れがなく、自身につながった道場でした。おまけの問題も付いているので、手厚い講義です。 - 早川講師
- 早川の年金法特訓道場
板書で解説いただき、イメージが付き、理解が進むことができました。 安価な道場であり、年金2法の得点が安定的になったので、コストパフォーマンスが高いです。解説が分かりやすい言葉で、かつ、覚えやすい言葉で、1回の講義で得点力アップにつながる講義でした。 - 大野講師
- 社一法令ここだけチェック道場
選択式で落とさないよう基本的な法令をしっかり押さえる内容で、直前期にこれだけで本試験に臨めました。
フォロー制度の活用方法について
Webフォローは、講義前の予習、講義後の復習として活用しました。講義前の予習としてテキストを読むこともしましたが、自分のペースで読むと、やや時間がかかること、ダラダラ読んでしまうことなど、非効率的でした。しかしながら、Webフォローを活用すれば、講義と同じ時間内で対応できるので、限られた時間活用では最適でした。また、講義前の予習で予め疑問点をピックアップして講義に臨むことができ、実際の講義で疑問点を解消させました。むしろ通学の受講は復習になるぐらい事前のWebフォローは活用しました。復習の際も講義と同じ時間で仕上げることができるので、効率的な学習を図ることができ、また、他の講師の講義も視聴し、ある程度、間隔を置いて視聴し、知識の忘却防止に役立てました。特に各講師の特徴をとらえて、各講師から講義を聴けることは、価値があります。
一般常識対策は、一般常識メルマガ(ぱんメル)を活用しました。一般常識は、一気にマスターするものではなく、1年を通じて社会の流れを知ることが大切だと思い、適宜配信されたメールを確認し、メールコンテンツのテーマから「世の中の流れ・動向を知ること」「興味・関心を持つこと」「自ら厚労省等のサイトを開いてみること」を実践してみました。そうすると、自然と身に着くようになりました。
自習室は、他の受験生もいて、皆さん頑張ってるなと感じながら、自分を鼓舞する場所となりました。自習室の空気がたまらず、集中ができ、密度の濃い学習ができ、何度か利用させていただきました。退出する際は、一番最後になってしまうほど気に入った場所でした。
また、通学の乗り入れ制度を活用しました。通学による講義を受ける機会がなかった時でも、自らフォローすることができ、その上、他の講師の講義を受けることにより、予習や復習にもなり、網羅的な学習ができ、十分なインプット学習になりました。正直贅沢な受講と感じました。
社労士資格をどう活かしていきたいですか?
実務経験がないので、事務指定講習を受けながら、人事に社労士試験合格を伝えつつ、現在の業務に生かいかすか、あるいは、異動願いをするか検討中です。勤務先でスキルを活用できる場を求めていくことを第一に考えています。現在の勤務先は、転籍により20年以上勤務している会社ですので、何らかの形で恩返しや貢献したいと考えております。
具体的には、従業員、経営幹部、事業運営に役立つようアドバイザー的な立場を確立したいと考えています。労使双方の争いを防ぐこと、職場環境の改善、合理的な労務管理の追求、効率化・利潤の追求、生産性の向上を図るよう努めてまいります。自身のスキルを伸ばし、勤務先への貢献度を高めることのみならず、社会貢献も目指す活動を考えています。
これから受験される方へのメッセージ
- 生講義のお勧め
- 出来る限り、LECの生講義を受講されることをお勧めします。仕事上、難しいこともありますが、遅刻してでも受講することに意義があります。私も講義開始時間には間に合わないことが多く、30分程度遅く入室していました。生講義には、他の受講生がいます。皆さん真剣です。それが自身にも伝わり、自然とモチベーションを維持することができます。
また、生講義の雰囲気、空気はお金では買えないものがあります。さらに、分からないことも分かるようになり、なんとなく理解できることやイメージがつくこともありますので、自身で学習するよりも効果的で、多くの時間を費やすことも減ります。
しかもベテラン講師陣がそろっていて、合格へのテクニックを伝授していただけるので、それを信じて、迷わず、取り組んでいただければ、合格という扉が見えてきます。 - 忘却対策
- 覚えたことが時とともに忘れてしまい、忘却との闘いに強いられると思います。そんなときこそ、Webフォローのフル活用、乗り入れの活用、道場の活用で、不安を解消させてくれるので、各科目ごとの知識維持ができます。
できる限り、日々問題集を開いて、1問でも多く問題を解くことをお勧めします。私は、生講義に臨む前に、過去問を1回を解き、間違った箇所をテキストに書き込み、講義の際に復習するようにしまいましたので、その論点を把握して臨むことができ、理解度がアップしました。 - 学習プラン
- 「学習時間の確保」「学習計画」をしっかり管理することをお勧めします。1日24時間と限られた時間です。どこかに隙間の時間、5分でも10分でも時間を作ることができることがあるはずです。まずは、自身の1日の活動、平日、休日の時間で、どれだけ時間を確保できるか考えてみると良いです。
当然、仕事で忙しく時間が取れないこともありますが、それでも昼休み、通勤時間、どこかに時間は隠されています。仕事を効率的に行って残業を減らすことも考えてみることも必要です。
学習計画は、1日ごと、1週間ごと、1か月ごとに区切り、1日ごとは詳細に、1週間ごとはやや詳細に、1か月ごとは大雑排に、何をいつまでに行うか、決めておくことが良いです。私の場合、スケジュールどおりに進まないことが多くなってしまいましたが、日々見直しを図り、限られた時間の活用から効率的な計画を立て直すことを日々行いました。
以上ですが、苦しいことの連続ですが、他の受験生も同様です。合格者も同じ体験を経たはずです。本試験の終了時間まであきらめずに取り組んでいただければ、その努力は形を変えて報いとなると思います。