山下クラスでトップ10に入れば合格、というのは見える目標として常に意識していました。
内海 貴雄 さん (30歳代)
受講した講座 | 年金キーパー+中上級コース |
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コースの受講形態 | 通学 |
受験回数 | 6回以上 |
社労士受験を志した理由
前職で組合ユース部の賃金部長になったことがきっかけで「賃金」について色々調べているうちに「社会保険労務士」を知り、学ぼうと思いました。最初は知識だけで十分と考えていましたが、学習するうちに労働法・社会保険法の奥深さを知り、この資格は絶対取る!という考えに変わりました。
LECを選んだきっかけ
たまたま本屋で手に取った書籍がLECの「出る順社労士」でした。労働基準法までは独学でしたが、安全衛生法では書いてあることがさっぱり分からず、その後LECの速習講座があることを知り、それで学び始めたことがきっかけでした。
担当の澤井先生の語呂合わせや覚え方のコツが面白く、楽しく学べました。そのときに覚えた語呂合わせで今回の試験に使わせていただいたものもあります。今思っても、完成度の高い語呂合わせだったと感じています。
インプット時期の学習方法を教えてください
- 選択式
- 山下講師から「選択式と思わず記述式と思え」との指導があったので、数字や行政官庁等を色つきマーカーで塗って、上から色つきフィルムで隠して、何度もノートに書いて覚えました。
- 択一式
- 年内は毎日15肢ずつ解いて、年明けから少しずつ量を増やしていきました。奇問・難問・長文・事例問題は優先度を下げ、基本問題や頻出箇所を確実に取れるようにしました。また、中上級講座は平日と土曜日に実施されていて乗り入れも可能だったため、どうしても出席できない日を除いて、平日土曜関係なく全て出席するよう心がけました。最前列に陣取って、山下先生が数字や行政官庁を質問する際に、最初に答えるよう気を張っていました。眠くなる時もありましたが、条文をノートに書きとるなどして眠気を飛ばしていました。
実戦答練以降の学習方法を教えてください
- 選択式
- 上記内容と同じで、毎日少しずつ科目を変えながら書き取りをしました。「いつ・何の書き取りをするか」は山下講師が指導されましたので、それを忠実に実行していきました。実戦答練で出てきた選択式は、問題だけでなく問題とされたら嫌な文言を併せてチェックしました。
- 択一式
- 7月以降は過去問を1日100肢(週700肢=2年分)解くようにしました。本試験では3時間半の長丁場となるため「問題を解く脳の体力」を鍛えるイメージで毎日解き続けました。
スランプ克服法・苦しい時、どう乗り切りましたか?
辛かったことは「どこまでやっても受かる保証がない」ということです。絶対受かる保証があるなら1年間しっかりやる!というモチベーションも保ちやすいですが、年々難化する試験問題・どこから出てくるかわからない選択式等、不安から逃れられない状態で勉強しました。その上、6回やっても受からなかったので今年もダメかもしれない…という気持ちが浮かぶことも多々ありました。寝ていても不安感が押し寄せて目が覚めてしまうことも月に1〜2度ありました。また、11月に祖母が、12月に実家の愛猫が他界し、心身ともボロボロになって、寝ても覚めても辛い、きつい、と感じる時期がありました。
乗り切れたのは「やるしかない!」という強い気持ちです。好きなアーティストの歌詞に「強く願うだけじゃ足りない」「涙流すだけじゃ足りない」「狭き門を行け」とあり、毎日聴くことで自分を励まし続けました。また、「合格したあとに何をしたいか?」という視点を持って、モチベーションを保ちました。
その他、余った時間を勉強だけに割くのではなく、月に1度は趣味の時間を取るようにしました。試験まで1年あるので、ずっと勉強し続けるのではなく息抜きをすることも重要だと思います。
仕事との両立は、残業がほとんどない仕事なので、終業と同時に水道橋本校に通学していました。水道橋本校まで会社から30分ほどかかりますが、電車内で勉強できるようなタイプではないので、寝て頭をすっきりさせて授業に臨みました。その代わりに復習や過去問に時間を割くようにしました。また、直前期に2週間ほど有給を取れる職場だったので、周囲の方々のご協力のお陰で合格できたと思います。
LECで受講して良かった点
山下講師の割り切りを学べたことです。「満点よりも合格点」「合格点以上は何点でも一緒」「点数問題を重点的に学ぶことで点数は伸びる」「48点を取るのではなく22点を捨てる勇気」等々…毎年二桁合格者を出していることもあり、いかに最短で合格まで行けるかという道を示していただきました。試験に直結する雑談や笑いの多い講義で、本試験までストレスは少なく、知識は多く学べたことで合格できたと思います。その上、上級講座は同じ目標を追いかける人たちがたくさんいるため、刺激を受けて学習することができます。山下クラスでトップ10に入れば合格、というのは見える目標として常に意識していました。
全日本社労士公開模試を受験して良かった点
開始時間〜終了時間が本試験と同じで、内容も長文が多く、本試験を意識したペース配分ができることです。休憩時間の使い方も合格の重要な要素になりますので、それを含めた1日の過ごし方のシミュレーションができました。模試は緊張感のある中で受験できるので、自宅より会場で受験した方がいいと思います。
合格までに受講した道場講座について教えてください
- 山下講師
- 20年目の「試験に出る怒涛の1.2.3」
過去問を正解の形に直して労働法と社会保険法を2冊にまとめたものです。実際の問題を使用しており、どう出されたか、どう答えると正解なのか、が見えやすく分かりやすいテキストだと思います。22点を捨てる学習をしていたため、模試や答練で出てきたもののうち、1.2.3にないものについては、復習の対象から外しました。 - 13年目の「点数問題100の法則」
「答えになった過去問」をまとめたものです。実際に答えになったもののみを抽出しているため、ダミー問題に引っかからず、正解を見抜く力を養うことができました。最終的に10周は解いたと思います。 - 不安の徴収法 一日で仕上げる!
70問中6問が徴収法で、しかも取りやすい科目のため、1日で仕上げる徴収法は本試験の得点に直結しました。この道場のおかげで、雇用保険法(徴収法)は10点取ることができました。 - 前日ヤマカケ講座「最後の最後で3点アップ」
通常の授業形式で行うことで、不安な気持ちをやわらげてくれます。3点といいつつ、実際は3点以上出てくるため、気分的なものだけでなく、最後の点数の底上げができます。択一だけでなく選択もよく当たるので、気分面でも得点面でも受講必須だと思います。
フォロー制度の活用方法について
通学の講師だけでなく他の講師の講義も聴けるため、乗り入れWebは有益でした。ぱんメルはそのときどきに合った内容を送ってもらえるので、軽く復習できました。また、主に使っていた水道橋本校の自習室がとても静かで勉強しやすい環境でした。 Webは何度でも聴ける上、ダウンロードしておけば通信環境の悪いところでも聴けて、通信制限を考えずに使えるため、とても重宝しました。
社労士資格をどう活かしていきたいですか?
社労士事務所か、一般企業か、人に教える仕事か迷っていますが、現時点では一般企業に就職して企業の内部から労働環境の改善を図りたいと考えています。いずれの道にしても、法令と実務に精通した社労士となるよう精進します。 また、労働法も社会保険もこれからますます変化するため、常に最新情報にキャッチアップし続け、人と会社と社会に貢献できる社労士になりたいと考えています。
これから受験される方へのメッセージ
昨年、自分のイージーミスで基準点割れをしてしまい「もう受からないかも」という気持ちになりました。それでも絶望のどん底に希望を見出して、不安な気持ちを振り払いながら日々努力を続け、合格できました。
同じような気持ちの方もいらっしゃると思いますが、自分の進んできた道を信じて、毎日の努力を欠かさずにまっすぐ進み続けていただきたいと思います。