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2018年度合格
鈴木 佑子さんの合格体験記

合格者

合格という結果を出すためには絶対に言い訳をしないと決めてください。

鈴木 佑子 さん (30歳代)

受講した講座 合格コース
コースの受講形態 通学
受験回数 1回

社労士受験を志した理由

男手ひとつで育ててくれた父を7年間の介護の後に亡くし、それから2年間毎日泣いていました。新卒で入った会社での仕事は続けられていましたが、家では寝ているか泣いているかテレビを観ているかでしか時間を過ごす方法が分からない状況でした。泣かずに時間を過ごせる方法としてなにかチャレンジしてみようと思い、社会保険労務士試験を目指すことにしました。ちょうど働き方改革の中で自分がどうしていくべきか戸惑うことがたくさんあった時期でもあり、国が変わる、会社が変わる中で自分自身も変わっていく必要があるのではないかと漠然考えるようになっていたので、いいタイミングだったと思います。

LECを選んだきっかけ

2007年に通関士試験に合格した時もLEC横浜本校に通っていて、やる気と受講料さえ持って行けば、合格までに必要な環境と材料を提供してくれる学校だと信頼していました。Webフォローや振替受講制度も働きながら勉強を続けやすいシステムだと思いました。また水道橋本校は他校と違って駅からLECまでの道のりに、あまり買い物に魅力的な店がないのも勉強に集中するのによい環境だったと思います。おいしいお店はたくさんあるので、授業の合間や後に行くのを毎回楽しみにしていました。

インプットの時期の学習方法を教えてください

久しぶりの勉強で、今振り返れば反省点ばかりで、参考になるような受験生ではありません。山下先生のおっしゃる「受験生」になれていないただの「受講生」でした。勉強するという行動になんとか思考と体を慣らせようと試行錯誤していた時期でした。土曜クラスに通っていたのですが、日曜は月曜から土曜までの疲れが一気に出てだらだらしてしまったり、机に向かう時間を取ったとしてもなかなか集中できなかったりで、1週間まともに勉強することのないまま過ぎてしまうことも多かったです。またよく朝型の勉強がいいと言われるので挑戦してみたものの、1ヶ月間1回もちゃんと起きることができず朝型勉強は諦めたりしていました。ただどんなに疲れていても山下先生のクラスだけは休まずに通っていてなんとか勉強から離れずに済みました。確認テストを目標になんとかドリルを解いていました。ちなみに本試験前日の夜に確認テストを見直してみたのですが、授業を受けていたときはあんなに難しく感じていたのに、すごく基本的な簡単な問題に感じることができました。合格できるかなと思った瞬間です。

実戦答練以降の学習方法を教えてください

細かいスケジューリングは苦手なので、LECのカリキュラムを軸に勉強を進めていました。勉強時間はスマホのアプリで確認し、出来なかった問題のページに貼った付箋の密集具合で勉強の進捗度を把握していました。実践答練では強制的に問題と向き合わざるを得ない状況を作れたのが良かったと思います。問題を解く上での自分の癖を見つけ出して、それを受け入れながら解決することを考えていました。たとえば組み合わせ問題は一般的に得点しやすい問題と言われていますが、私自身は組み合わせ問題こそ正答率が低かったので、本試験では組み合わせ問題を何度もしつこく見直し、10問中9問正答という結果をもぎ取ることができました。逆に個数問題はなぜか正当率が良かったので、本試験でも焦ることなく解くことができました。また択一の問題を考えるなかで、キーワードを意識したり、解説文に書かれているキーワードが頭に浮かんでこなかったら、正誤の判断はついてもその問題にはチェックを入れず後でまた解き直すという作業をしていました。時間的な制約もあるので、パーフェクトテキストの該当ページが記載されている過去問ブックは勉強しやすかったです。過去問にあたってテキストの該当ページを見返す、その基本的な繰り返しが最強の勉強法だと思います。

スランプ克服法・苦しい時、どう乗り切りましたか?

勉強量の多さです。会社では人事業務全般を担当していて、どの科目も実務で触れている内容で多少アドバンテージはありましたが、それでも初学者にとっては1ページに5個ぐらいは知らない用語が出て来て、1日の授業で100ページぐらい進んでしまうカリキュラムで毎週絶望感に襲われていました。
今思えば理解する努力もせずに理解しようとしていたからつらかったのだと思います。LECのカリキュラムに乗ってなんとか勉強を続けていくなかで、1回2回で分からなくても10回繰り返せば大体頭に入るようになると気付くことができたのが大きかったです。版画のように何回も色を重ねることでやっと絵が出来上がるような感覚です。何度も間違えてしまう問題があったとしても、なかなか覚えられない用語があったとしても、これはまだ10回のうちの6回目ぐらいかな、本試験までにあと4回繰り返せば頭に入るかなと考えられるようになってからは落ち着いて真摯に勉強に取り組むことができました。
直前期は仕事と睡眠の時間以外はすべて勉強時間にあてました。3月下旬から本試験当日帰宅するまでは家のテレビの電源を1回も入れませんでした。朝起きたらスマホとBluetoothのスピーカーをつなげ、Webフォローを流してそのまま身支度や朝食、家事を済ませていました。防水機能付のスピーカーを購入し、お風呂の中でも勉強していました。何かをしながらでしたので、100%集中できていたわけではないのですが、それでも歯を磨いたり化粧をしたりしているときにふっと理解できることもあったのでやらないよりはよかったと思います。ベストな方法とは思いませんが、家に寝に帰るだけの日だったとしてもこの方法でなんとか勉強を継続させることができました。通勤中の電車では100の法則か過去問ブックを解いていました。また学習時間を計測できるスマホのアプリを利用して、学習した時間を見える化することでモチベーションにつなげていきました。

LECを受講して良かった点

山下先生との出会いだったと思います。初学者クラス開始当初から本試験の厳しさを教えられ、常に本試験に向けた勉強を意識することができました。勉強がきつくてあきらめたくなる時でも、授業での山下先生の熱意にこたえたいという思いで踏みとどまることができました。本試験を人生で一番強気な自分で迎えることができたのも山下先生のご指導のおかげだったと思っています。長い受験勉強の間には迷い道に入ることもあると思いますが、LECの先生方とのご縁を大切にして試験を乗りきってください。

全日本社労士公開模試を受験して良かった点

当日のシミュレーションができたことだと思います。睡魔が怖くてお昼を軽く済ませると試験終了まで体力が持たないなとか、持ち込み可のドリンクは何がいいかなとか、どの服が集中できるかなとか、当日の持ち物リストを作ったり、問題を解く以外にも色々作戦を練っていました。

合格までに受講した道場講座について教えてください

・山下道場 100の法則
あの絞り込んだ問題集でさえ最初は量的に抵抗感がありましたが、逆にこれさえ仕上げれば合格に近づけるかなと強引に取り組みました。通勤中も持ち歩いていて、山下先生の厳しくユーモアのあるコメントに励まされ続けていました。本試験3日前にもう1回全部解き直して、100の法則は全部頭に入っているから大丈夫と自分に言い聞かせました。

・山下道場 前日ヤマカケ講座
前日となると精神的に余裕がなくなっていて、申し込んだものの行くかどうかすら迷っていたのですが、とりあえずいつもの土曜日と同じようにLECに行って山下先生の授業を受けたことがよかったと思います。1年間頑張ってきた自分を大切に振り返ることができ、試験当日は人生で一番強気な自分で挑むことができました。

フォロー制度の活用方法について

大量の用語をなんとなくでも頭に入れるためにWebフォローを倍速で最低3回は聴いていました。仕事で疲れ切った通勤電車の中でもとりあえずイヤホンを付けてアプリを起動させれば、かなり受動的ですが、勉強を開始することができました。またWebフォローの動画再生アプリは、今のところバックグラウンドで作動しないので、再生しながら無駄なネットサーフィンをしたり、ゲームをしたりすることもできなかったのがよかったと思います。

社労士資格をどう活かしていきたいですか?

勤務社労士として登録し、このまま一般企業の人事担当として働き続けます。現場、人事、社労士資格、すべての経験をかけ合わせて自分にしかできない形で仕事をしたいです。働き方改革の中で社内の制度も大きく変わっていく中、きちんと法律的な視点を持ち続けるためにも合格してからもずっと勉強し続けないといけないなと身の引き締まる思いです。

これから受験される方へのメッセージ

絶対に言い訳をしないと決めてください。仕事、子育て、介護、病気・・・、学業が本分の学生時代とは違って社会人になってからの勉強にはたくさん言い訳があります。そしてもちろん誰もその言い訳を責めたりはしません。いろんな事情を抱えながらも勉強する、ただそれだけでも本当に素晴らしいことだと思います。しかし合格という結果を出すためには絶対に言い訳をしないと決めてください。言い訳をしないと決めても置かれている状況は変わりませんが、自分の行動は変えることができます。どんな状況でも言い訳をしないためには、合格という結果を出すしかありません。◯◯だったから勉強できなかった、ではなく、なんか色々あったけど合格した、という結果につなげなくてはいけません。そのために置かれた状況で何ができるか、合格のために何をするべきかを考えるようになります。苦しくても諦めたくなっても、この状況を言い訳にしないために、合格するための手段を考え出せることにつながります。今回1回目の受験で結果を出せた、勝てば官軍的な立場からおこがましくも言わせてもらえるアドバイスですが、私自身社労士の受験生時代常に考えていたことなので、一番伝えたいことになります。

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