10の曖昧な知識よりも3の確実な知識の方が本試験では武器になると思います。
白川 大介 さん (30歳代)
受講した講座 | 合格コース |
---|---|
コースの受講形態 | 通信 |
受験回数 | 1回 |
社労士受験を志した理由
私が社労士試験の受験を志した理由は3つあります。1つ目は現在の仕事(司法書士)の幅を広げたいという理由からでした。例えば会社設立登記の仕事の際の社会保険手続きや就業規則作成、相続登記などの相続手続きの際の遺族年金の相談対応、成年後見業務を行う際の社会保険の知識の強化などが挙げられます。2つ目は司法書士業務だと単発の仕事が多く、収入が不安定になりがちですが、社労士業務を行うことにより顧問契約を締結し、安定的な収入につながるのではないかという理由からでした。3つ目は司法書士と社労士の両方を取得している方はあまり多くなく、前述した仕事の関連性の面を顧客にアピールすれば相乗効果が期待でき、より多くの顧客を獲得できるのではないかと考えたためです。
LECを選んだきっかけ
LECを選んだきっかけは4つあります。1つ目は司法書士試験の受験勉強は主にLECを利用させて頂き合格したので、社労士試験もLECを選ぼうと思いました。2つ目はLECが自宅から最も近かったためです。3つ目は過去のLECの受講歴から他資格割引が使え、お得であったためです。4つ目はパンフレットを見たところ、基礎講座から直前対策まで万全な対策ができると思ったためです。
インプットの時期の学習方法を教えてください
講義は通信の講義スケジュールの範囲について視聴し、講義が終わったらその範囲のテキストを精読していました。そして科目が終わるごとに行われる確認テストを受け、1肢1肢丁寧に復習しました。予習はしていませんでした。また講義と並行して、余った時間でパーフェクトドリルや過去問などの問題演習をしていました。しかし講義が進行するにつれ、講義を受講するだけで精一杯になってしまい、だんだんと問題演習の時間が減っていきました。よって問題演習は主に直前期に持ち越されることとなりました。
実戦答練以降の学習方法を教えてください
講義が一通り終わるまでは講義の視聴とテキストの精読に時間がかかり、問題演習があまり出来なかったので、講義編が終了した後は主に問題演習を中心に行いました。具体的にはパーフェクトドリル、過去問、確認テストの復習、答練、模試などです。中でも一番時間をかけたのはパーフェクトドリルでした。パーフェクトドリルは基礎レベルから過去問レベルまで程よい難易度の肢で構成されているため、知識の定着にとても役立ちました。また過去問(LECのウォ―ク問)は労働編は一通り解きましたが、社会保険編は時間の制約上、過去3年分だけ解きました。答練・模試は全て解き、答練は全肢復習をしましたが、模試は間違えた問題の肢を中心に復習をし、全肢までは見ませんでした。上記の問題演習を通じて、心がけていたことは、1度でも触れた肢は本試験までに絶対に定着させようとしていたことです。方法としては、パーフェクトドリルや過去問は同じ問題を2回解き、3回目は出来なかった肢に印をつけておき、印の肢だけ解いていました。答練と模試は間違えた肢を2回見直しました。ポイントは問題レベルではなく、肢レベルで覚えるまで繰り返しやるということです。覚えるといっても丸暗記は大変なので、私は理解に裏付けられた暗記を心がけていました。オプション講座は改正法攻略講座・横断攻略講座・白書対策講座を受講しました。それぞれ講義を見た後、講師が説明した箇所を中心に2回ほど読み込みました。どの講座も有益でしたが、中でも横断攻略講座は今までちらばっていた知識がまとまり、理解が深まり、とても良かったです。
スランプ克服法・苦しい時、どう乗り切りましたか?
初学ということもあり、講義を聞いてテキストの読み込みをするだけで精一杯で予定通り学習が進まなかったのがストレスでした。当初の予定では、講義を視聴し、その範囲のテキストを読み、パーフェクトドリルや過去問を最低でも3回は解き、テキスト読み込みも本試験までに2回はしようと思っていましたが、実際は前述の通り過去問は労働編は一通り解いたものの社会保険編は直近3年分しか出来ず、パーフェクトドリルもほぼ択一編しか出来ず、問題演習の回数も2回プラスαぐらいしか出来ませんでした。またテキストの読み込みも1回しか出来ませんでした。
本試験が近づくにつれ気持ちばかりが焦っていましたが、とにかく限られた時間の中でやれることを精一杯やれば合格できるはずと自分に言い聞かせ、目の前の事を一つ一つ丁寧にこなしていました。社労士試験は選択式・択一式ともに各科目に基準点が設けられているので、思い通りに学習が進まなくても学習部分が偏らないよう注意していました。
仕事をしながらの勉強でしたが、勉強は仕事の一環だと思って勉強をしていました。勉強は仕事のプロジェクトの一つだと思って取り組むと、うまく頭の切り替えが出来て捗りました。またスタディプラスという勉強時間の管理アプリを使い、1分単位で勉強時間を図り、緊張感をもたせていました。
LECを受講して良かった点
LECの社労士試験合格講座はテキスト、問題演習量ともに最適だと思います。テキストはパーフェクトテキストを使用していましたが、その名の通りこれ一冊で社労士試験合格に必要な知識は全て詰まっていると思います。問題演習については、講義視聴と合わせてパーフェクトドリルを解くよう指示があり、また基本的に一科目終わるごと確認テストがあり、知識の定着を図るための工夫がちりばめられていると思います。また澤井講師の講義は分かりやすく、必要かつ十分な内容で、集中して講義を聴くことが出来ました。
全日本社労士公開模試を受験して良かった点
初学で全範囲を終えたばかりいうこともあり、第1回・第2回の模試は複数の基準点割れ科目があったり、択一の総合点も全く合格点に届かなかったりして落ち込むことも多かったです。しかし自分の客観的な実力が分かったことにより、課題も明確になり、より一層モチベーションを高めるきっかけにもなりました。そして課題の克服と前述の問題演習をひたすら行ったことにより、第3回の模試では選択の基準点割れ科目(2点科目)が2科目、択一の総合点があと一歩で合格点に達するというところまで来ました。これでさらにモチベーションが高まり、あと一歩で合格だと言い聞かせ、最後の追い込みをかけることが出来ました。このようにLECの模試にはペースメーカーとしてかなり助けられました。
社労士資格をどう活かしていきたいですか?
実務経験がないので、まずは事務指定講習を受けて実務の勉強をしたいと思います。その後、社労士登録をして開業社労士として社会のお役に立ちたいと思っています。司法書士の仕事と合わせて会社法務関係の仕事を受任し、法務・労務面で顧客である会社の満足度を高め、また労働者側の立場にたって労働者の権利を擁護する活動も行っていければと考えています。障害年金・遺族年金・助成金などにも興味があるので、それらの分野にも積極的に取り組んでいきたい
これから受験される方へのメッセージ
社労士試験は出題科目が多く、出題範囲も広いため、あちこちと手を広げてしまいがちですが、本当に出題可能性が高いところはある程度、限られていると思います。その出題可能性が高いところから優先的に繰り返しテキストを読んだり、問題を解いたりすることが大事だと思います。私は1回だけしか問題を解いていない所は、知識を曖昧にするだけで却って害になると思い、最低でも2回は問題を解くように心がけていました。10の曖昧な知識よりも3の確実な知識の方が本試験では武器になると思います。社労士試験は難関試験ですが、正しい勉強法で粘り強く勉強すれば必ず合格出来る試験だと思います。頑張ってください。