国際化を迎えている時代です。単に英語ができるということではなく、欧米人の考え方なども理解していかなければなりません。」
−−日本の大手監査法人は欧米の会計事務所と深い関係をもって活動されているわけで、そういう意味でも、国際的に通用するような人材であることが求められるということでしょうか?
「公認会計士のみならず、日本人みな、そうならなければならないと思います。『文明の衝突』の著者サミュエル・ハンチントンが言うように、それぞれの文明、文化がぶつかって、新たなものを生み出すということが国際化の構図として望ましいと思います。そのような国際化を実現 |
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するには、それぞれの文明や文化、またそれを構成する個々人がきちんとアイデンティフィケイションをもつことです。それは対立だけを意味するのではなく、むしろ融合するために必要です。きちんと個々が確立され、相手のことを理解したうえで、議論して、新たなものを生み出していく。そのようなことが必要な時代です。」
−−個々の企業についても同じことがいえますね。 「そうです。まさに日本は国家として、そのようなことを求められているのだと思います。21世紀というのは、そういう国、企業、個人こそが本当の意味で、国際化された社会で動いていく時代だといえるでしょう。」
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