- 通関士はどんな資格?仕事内容は?
- 通関士は、輸出入業務に必要な専門的な手続きを代行し、物のスムーズな輸出・輸入を支える専門家です。
具体的な仕事内容は以下の通りです。- ①基礎を確実に固める。
通関士試験は、通関業法、関税法等、通関実務の3科目について、科目ごとに60%以上得点すれば合格できます。したがって、基礎的な知識をしっかりと理解し、それを確実に固めることが重要です。 - ②演習を重ねる。
理論学習だけでなく、問題を用いて演習を積み重ねる、本番の解答方法に慣れることができます。 - ③時間管理。
仕事や家事などで忙しい方は、隙間時間を活用した学習や通勤時間を利用した録音勉強法など、工夫して効率的に学習時間を確保することが重要です。 - ④講座の活用。
特に、試験対策の初期段階では、LECの通信講座等を活用し全体構造や制度趣旨をつかみ、応用的な論点よりも基礎的な知識の理解に重きを置いて学習してください。
- ①基礎を確実に固める。
- 通関士には独占業務はありますか?
- 通関士には独占業務があります。具体的には、「通関書類(輸出入申告書)の審査及び記名押印」が通関士の独占業務となっています。これは、財務省が管轄している国家資格である通関士が持つ、業務独占資格の一部です。この業務を行うためには通関士の資格が必要となります。
- 名称独占と業務独占の違いは?
- 名称独占と業務独占の違いは以下の通りです
- ①業務独占
その資格を持つ人だけが独占的にその業務に携われる資格です。つまり、その資格がないとその業務に従事することはできません。 - ②名称独占
その資格を持っている人以外はその名称を名乗ることが認められていない資格です。しかし、業務独占は兼ねていないため、無資格者がその業務を行なったとしても罰せられることはありません。
したがって、業務独占資格と名称独占資格の違いは、「無資格でその業務を行なって罰せられるか」「無資格でその資格名称を名乗って罰せられるか」です。
- ①業務独占
- 通関士の仕事に将来性はありますか?
- 経済のグローバル化が進む中、通関士は、以下のとおり企業活動上必要とされ、将来性のある資格といえます。
- ①需要が見込まれる
近年、輸出入の件数が増えており、通関業務の数も同様に増えています。中長期的に見ても輸出入は増加する見込みです。結果として、通関業務の業務量が増加し、業務を担う通関士のニーズは高まり続けると考えられます。 - ②信頼性の高い資格
通関士は貿易業界で唯一の国家資格であり、法律によって通関士の役割が明言されています。これらの事実から、通関士は継続的に需要が見込まれると言えます。 - ③難関資格で担い手が多くない
通関士試験は難易度が高く、合格者は毎年わずかにしか増加していないため、通関士の希少価値があります。
- ①需要が見込まれる
- AIによって通関士の仕事はなくなりますか?
- AIや情報の電子化による業務効率化、書類作成・審査の効率化が進むと、通関士の雇用の機会が減少する可能性もあります。もっとも、人間ならではのイレギュラー対応やコミュニケーションが求められる業務は残り続けるでしょう。通関士として長く活躍するためには、専門知識と経験を養い続けること、イレギュラー対応の実績を積むこと、そして関連する業界にも目を向け、能力開発を続けることが重要であると考えられます。
- 意味がない資格ですか?
- 通関士は、輸出入業務に必要な専門的な手続きを代行し、物のスムーズな輸出・輸入を支える専門家です。具体的には、「通関書類(輸出入申告書)の審査及び記名押印」が通関士の独占業務となっています。これらの業務を行うためには通関士の資格が必要となります。
また、通関士の資格は貿易業界で唯一の国家資格であり、法律によって通関士の役割が明言されています。これらの事実から、通関士は継続的に需要が見込まれると言えます。 したがって、通関士は、貿易業界で活動する上で必須となる、メリットの大きな資格であるといえます。
- 通関士はどのような業種で活躍していますか?
- 通関業者はもちろんのこと、輸出入をおこなう商社、輸出する製品そのものを作っているメーカーも通関士を必要とし求人を出しています。
通関士取得は、就職・転職の大きな武器といえるでしょう。
- 通関士の平均年収は?
- 通関士の平均年収について、職業情報提供サイト等の情報によれば、通関士の平均年収は400万円〜500万円程度とされています。ただしこのデータはあくまで参考値であり、実際の年収は勤務先や経験、スキルなどにより変動しますためご注意下さい。
保有資格が通関士一本で年収1,000万円以上の方も当然存在します。
- 通関士で副業することはできますか?
- 通関士の資格をを副業に活かして活躍している人もいます。
具体的な副業の例としては以下のようなものがあります。- ①輸出入ビジネス
自分自身で輸出入ビジネスを行うことができます。 - ②国際海上輸送の集荷代理店
フォワーダーに「取り次ぐ」ビジネスも可能です。 - ③貿易アドバイザー
貿易希望者に必要な助言をする仕事です。
ただし、副業を始める際には、現在勤めている会社の規定や法律等を確認し、適切な手続きを行うことが重要です。
- ①輸出入ビジネス
- 通関士は転職に役立ちますか?
- 通関士の資格を持つ方は転職が可能です。通関士は貿易業界で唯一の国家資格であり、その難易度の高さから資格取得者は優遇される傾向にあります。また、通関士の資格を持っていなくても、通関事務に従事することは可能で、未経験者も含めた通関事務の求人は安定して存在します。
ただし、転職を考える際には自身のスキルや経験、希望する業務内容や勤務地などを考慮することが重要です。また、転職活動においては最新の情報を得るために、各種ウェブサイトや専門家からのアドバイスを参考にすることをおすすめします。
- 通関士はどのような業種で役に立ち、活躍できますか?
- 通関士は、以下のようなケースで役に立ち、さまざまな業種で活躍することができます。
- ①通関業者
通関士は基本的に通関業を営む企業に勤務しており、輸出入の貨物が多く集まる東京、大阪、横浜などの税関の近くに集中しています。多くの通関業者が港湾運送業や道路運送業、倉庫業、航空貨物代理店業などを兼業しています。 - ②メーカー
海外企業との商取引が増加する企業が増えるとともに、生産拠点を海外に移すメーカーも増えており、通関業務や関税率に詳しい通関士への人材ニーズが高まっています。 - ③その他
そのほかにも、旅行業界や小売・流通業、貿易・物流業務に関わるコンサルティング会社など、幅広い業種で通関士に対する人材のニーズが見込まれます。
- ①通関業者
- 通関手続きとは何ですか?
- 通関手続きとは、輸出入される貨物が税関を通過するときに必要となる手続きのことを指します。具体的には、「輸出申告」や「輸入申告」のことを指します。
- ①輸出申告
貨物を日本から輸出しようとする者(輸出者)が税関に対して行う申告です。貨物のHSコード、価格、数量、原産地、荷送人、荷受人等の情報を申告します。輸出申告に対して税関が許可を与えて初めて、貨物を航空機や船舶に乗せて海外へ送り出すことができます。 - ②輸入申告
輸出申告とは逆に、貨物を日本へ輸入しようとする者(輸入者)が税関に対して行う申告です。申告内容は輸出申告と共通点が多いですが、一つ大きく異なるのが、関税や消費税等の税金の申告も同時に行う点です。貨物を輸出する際には税金は掛かりませんが、輸入する際には原則として関税や消費税が掛かります。輸入申告をした後、それらの税金を税関へ納付して初めて輸入の許可が下り、貨物を日本国内へ引き取ることができます。
郵便物などの例外を除いて、基本的にすべての貨物は輸出申告または輸入申告という税関手続きを経て、日本から輸出されたり、日本へ輸入されたりしています。もしそれらの税関手続きをしていない貨物があれば、それは密輸された貨物ということです。
- ①輸出申告
- 通関士資格を活かすためにどうすればよいですか?
- 通関士の資格を活かすためには、英語力やコミュニケーション力などのスキルも必要です。英語は輸出入に関する書類や海外とのやりとりに必要です。コミュニケーション力は、依頼者や税関などと円滑に対応するために必要です。
- 短期で確実に合格を勝ち取りたい場合におすすめの方法はありますか?
- 通関士試験の短期合格を目指すためには、以下のポイントを考慮することがおすすめです。
- ①基礎を確実に固める。
通関士試験は、通関業法、関税法等、通関実務の3科目について、科目ごとに60%以上得点すれば合格できます。したがって、基礎的な知識をしっかりと理解し、それを確実に固めることが重要です。 - ②演習を重ねる。
理論学習だけでなく、問題を用いて演習を積み重ねる、本番の解答方法に慣れることができます。 - ③時間管理。
仕事や家事などで忙しい方は、隙間時間を活用した学習や通勤時間を利用した録音勉強法など、工夫して効率的に学習時間を確保することが重要です。 - ④講座の活用。
特に、試験対策の初期段階では、LECの通信講座等を活用し全体構造や制度趣旨をつかみ、応用的な論点よりも基礎的な知識の理解に重きを置いて学習してください。
- ①基礎を確実に固める。
- 通関士試験と貿易実務検定の違いは何ですか?
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- ①まず国家資格か否かという点について、通関士は国家資格であり、貿易実務検定は民間資格(検定)です。
- ②学習内容として、通関士試験では関税法や通関業法など法律を学びます。一方、貿易実務検定では貿易についての用語、全体的な基礎知識から学びます。
- ③試験の範囲に関していうと、貿易実務検定は「広く浅く」、通関士試験は「狭く深く」出題される試験と言えます。 どちらの資格も貿易業界で働く上で有用な知識とスキルを身につけることができます。あなたのキャリア目標や興味によって、どちらの資格を取得するかを決めてみてください。
- 計算が必要と聞きました。数学が苦手でも大丈夫ですか?
- 通関士試験では関税の計算が必要となります。試験では、関税額の計算方法について問われることがあります。例えば、具体的に以下のようなルールに基づいて計算を行います。
- ルール①:関税額は課税標準である課税価格の1000円未満を切り捨てた額に関税率を乗じて算出する。
- ルール②:ルール1で求められた関税額を輸入申告書単位で合計し、合計額の100円未満を切り捨てとする。
- これらのルールを理解し、適用する能力が試験で求められます。また、消費税額の計算方法についても問われることがあります。
- これらの計算方法を理解し、適用できるようになることが通関士試験の重要な一部となります。ただし、本試験では電卓を使用することができます。また、極めて複雑な計算については出題がなされません。足し算、引き算、掛け算、割り算の基礎力があれば、数字が苦手の方でもクリアできます。
- 受験資格・受験制限はありますか?
- 通関士試験には、学歴、年齢、経歴、国籍等についての制限はありません。したがって、どなたでもこの試験を受けることができます。ただし、試験に合格した後、通関士として実際に業務を行うためには、一定の要件を満たす必要があります。これらの要件については、関税局のウェブサイトや関連資料で確認することができます。試験の詳細や最新情報については、関税局のウェブサイトをご覧ください。
- 合格率やレベル・難易度を教えてください
- 通関士試験は、例年の合格率が10〜20%と難易度が高めの国家資格です。難易度が高い理由は以下の点にあると考えられています。
- ①法律や貿易に関する専門用語が頻出する
- ②法改正があるごとに対応が必要
- ③通関実務における「申告書作成」
- ④「答えがない」問題もある択一式
- 通関士試験合格にはどのくらいの学習時間が必要ですか?
- 一般的な目安として、500時間程度(半年から1年程度)の時間がかかるといわれています。※もちろん個人差はあります。目安時間としてお考え下さい。
- 独学した場合とスクールを利用した場合とで 効果に違いがありますか?
- 通関士試験の勉強について、独学とスクール利用の間には確かに違いがあります。
- 独学の場合
- ①独学のメリット
- 費用を抑えられる・・・参考書代、模試代、受験料など、必要な費用が比較的少ないです。
- 自分のペースで学習できる・・・自分の都合に合わせて勉強時間を設定できます。
- ②独学のデメリット
- 情報が少ない・・・通関士は専門性が高く、インターネット上に情報が少なく、調べ物が難しいです。
- 自己管理が必要・・・自分でスケジュールを管理し、モチベーションを保つ必要があります。
- スクールを利用した場合
- 一方、スクールや通信講座を利用すると以下のようなメリットがあります
- ①スクールのメリット
- 専門的な指導を受けられる・・・経験豊富な講師から直接指導を受けられます。
- 質問や相談が可能・・・わからないことや困ったことがあれば、講師やスタッフに質問や相談ができます。
- 効率的な学習法を提供・・・スクールでは効率的な学習法や適切な教材が提供されます。
- ②スクールのデメリット
- ただし、スクールや通信講座は費用がかかりますし、一定の時間を確保する必要があります。 そのため、自分のライフスタイルや目標に合わせて最適な方法を選ぶことが大切です。
- 受講料の割引制度はありますか?
- LECの通関士講座では各種割引制度をご用意しております。
- 教育訓練給付制度が利用できる講座・コースはありますか?
- はい。LECの通関士講座には教育訓練給付制度(一般)を利用することができる対象コースがあります。具体的には、「通関士初学者コース通信(DVD・Web+音声DL)」が対象となっています。教育訓練給付制度(一般)を利用すると、本人が支払った教育訓練経費の20%(上限10万円)に相当する額が給付金としてハローワークから支給されます。 詳しくは以下をご覧ください
- どうしたら教育訓練給付制度が利用可能になりますか?
- 雇用保険の被保険者期間が3年以上であることなど一定の要件を満たす必要があります。また、通信講座の修了認定基準は、添削課題全提出回数の80%以上提出し、かつ、確認テストの得点結果が70%以上であることが受講修了の要件になります。記載の修了認定回数以上の添削課題の提出が必要です。 詳しくは以下をご覧ください
- どのような人がLECの通関士の通信講座を利用していますか?
- LECの通関士講座は、さまざまな背景を持つ人々に利用されています。そのため、初めて学習する方にも、学習経験者にとっても、取り組みやすく、満足できる講座の提供をしています。
- ①初学者
- 通関士試験を初めて学習する方や、もう一度一から勉強し直したい方向けの「初学者コース」があります。
- ②学習経験者
- 通関士試験の受験経験がある方や実務経験のある方向けの「難関科目(通関実務)攻略パック」があります。 これらのコースは、各々の学習経験や目標に合わせて設計されており、それぞれのニーズに対応した学習が可能です。
- どのような先生が担当されているのですか?
- 伊藤先生は、大学卒業後、国際輸送通関部門を中心に通関実務の経験を20年程度積み、その後、LECで通関士試験講師として10年以上講義を担当されています。
- 伊藤先生の講義は、豊富な実務経験から具体的な事例を挙げることで、受講生からイメージしやすいと好評です。また、長年の講師経験から受験生にとって何が理解しづらいのかという問題意識を常に持ち、図解を多く活用します。通関実務では、例えば、申告書問題において実行関税率表や輸出統計品目表を画面に映し出して行う解説のように、噛み砕いた解説を得意としています。
- LECの通信講座の強みは何ですか?
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- ①受験を知り抜いた実力派講師陣
20年以上の実務経験を持つ伊藤道朗先生が担当しており、具体的な事例を挙げた講義や図解を多く活用した解説が受講生から好評です。 - ②分かりやすいLECオリジナルテキスト
暗記に頼らない、「真の理解に基づいた解答力」を養成でき、出題傾向を分析した合格への必要十分条件を満たす情報量を提供するテキストを用いています。 - ③初学者向けコースと必勝コース
初めて学習する方向けの「初学者コース」や、基礎講座に加えて実践力を強化する「必勝コース」があります。 - ④単科講座・難関科目攻略パック
受験経験がある方や実務経験のある方向けに、「難関科目(通関実務)攻略パック」など、ピンポイントで学習できる講座が提供されています。
- ①受験を知り抜いた実力派講師陣
- 法律系の国家試験はLECが強いというのは本当ですか?
- はい、その通りです。LECは法律系の国家試験に強いと評判です。
実績に関するひとつの例として、LECの資格合格者は上位合格者が多いことで有名です。例えば、2019年度の公務員講座の合格実績では、1〜10位が63名、内1位が13人と高実績を残しています。 また、最難関の弁理士試験では、一発合格者の5人に4人がLEC講座利用者から輩出されています。 また、大手予備校と言われる資格スクールの中でもLECは比較的受講料が安いです。