社会福祉士になるには?
厚生労働大臣の指定を受けた指定試験機関・指定登録機関財団法人社会福祉振興・試験センターが実施する「社会福祉士国家試験」(年1回実施)に合格しなければなりません。また、この国家試験には、一定の受験資格要件があります。
新カリキュラム対応
LECは第37回(2025年2月)試験からスタートする新カリキュラムに対応した教材と講義と提供しますので、最新の試験傾向に合わせた対策が可能です。
第36回試験(令和6年2月4日) | |
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出題形式等 |
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合格基準 |
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第36回試験科目を見る
科目群 | 科目名称 | 出題数(問) | |
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共通科目 | 1 | 人体の構造と機能及び疾病 | 7 |
2 | 心理学理論と心理的支援 | 7 | |
3 | 社会理論と社会システム | 7 | |
4 | 現代社会と福祉 | 10 | |
5 | 地域福祉の理論と方法 | 10 | |
6 | 福祉行財政と福祉計画 | 7 | |
7 | 社会保障 | 7 | |
8 | 障害者に対する支援と障害者自立支援制度 | 7 | |
9 | 低所得者に対する支援と生活保護制度 | 7 | |
10 | 保健医療サービス | 7 | |
11 | 権利擁護と成年後見制度 | 7 | |
専門科目 | 12 | 社会調査の基礎 | 7 |
13 | 相談援助の基盤と専門職 | 7 | |
14 | 相談援助の理論と方法 | 21 | |
15 | 福祉サービスの組織と経営 | 7 | |
16 | 高齢者に対する支援と介護保険制度 | 10 | |
17 | 児童や家庭に対する支援と児童・家庭福祉制度 | 7 | |
18 | 就労支援サービス | 4 | |
更生保護制度 | 4 |
計 150問
次回、第37回試験から新しい科目基準へ
第37回試験【令和7年2月2日(日)】 | ||
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受験申し込み受付期間 | 令和6年9月5日(木)から10月4日(金)まで | |
合格発表 |
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出題形式等 |
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合格基準 |
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試験時間 |
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試験地 (24試験地) |
北海道、青森県、岩手県、宮城県、埼玉県、千葉県、東京都、神奈川県、新潟県、石川県、岐阜県、愛知県、京都府、大阪府、兵庫県、島根県、岡山県、広島県、香川県、愛媛県、福岡県、熊本県、鹿児島県、沖縄県 | |
受験手数料 |
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(注)「障害のある方等の受験上の配慮」の場合の時間です。
第37回試験科目を見る
科目群 | 科目名称 | 出題数(問) | |
---|---|---|---|
共通科目 | 1 | 医学概論 | 6 |
心理学と心理的支援 | 6 | ||
社会学と社会システム | 6 | ||
2 | 社会福祉の原理と政策 | 9 | |
社会保障 | 9 | ||
権利擁護を支える法制度 | 6 | ||
3 | 地域福祉と包括的支援体制 | 9 | |
障害者福祉 | 6 | ||
刑事司法と福祉 | 6 | ||
4 | ソーシャルワークの基盤と専門職 | 6 | |
ソーシャルワークの理論と方法 | 9 | ||
社会福祉調査の基礎 | 6 | ||
専門科目 | 5 | 高齢者福祉 | 6 |
児童・家庭福祉 | 6 | ||
貧困に対する支援 | 6 | ||
保健医療と福祉 | 6 | ||
6 | ソーシャルワークの基盤と専門職(専門) | 6 | |
ソーシャルワークの理論と方法(専門) | 9 | ||
福祉サービスの組織と経営 | 6 | ||
計 129問
※上記の第37回試験についての内容は、2024年1月時点で発表されている情報であり、今後、変更されることがあります。
受験手数料※第36回(2024年2月)試験時
一般受験者(共通科目+社会専門科目) | 19,370円 |
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社会福祉士・精神保健福祉士同時受験者 | 16,840円 |
社会共通科目免除受験者(社会専門科目のみ受験) | 16,230円 |
受験資格
国家試験の受験資格は以下の通りで、資格取得のルートが12ルート規定されています。
- 4年制大学で指定科目を修めて卒業した方(法第7条第1号)
-
法第7条 第1号
福祉系大学等 4年
指定科目履修
社会福祉士国家試験
社会福祉士資格取得(登録)
- 2年制(又は3年制)短期大学等で指定科目を修めて卒業し、指定施設において2年以上(又は1年以上)相談援助の業務に従事した方(法第7条第4号、第7号)
-
法第7条 第4号
福祉系短大等 3年
指定科目履修
相談援助実務 1年
社会福祉士国家試験
社会福祉士資格取得(登録)
法第7条 第7号
福祉系短大等 2年
指定科目履修
相談援助実務 2年
社会福祉士国家試験
社会福祉士資格取得(登録)
- 社会福祉士「短期養成施設(6月以上)」を卒業(修了)した方(法第7条第2号、第5号、第8号、第9号、第12号)
-
法第7条 第2号
福祉系大学等 4年
基礎科目履修
社会福祉士短期養成施設等(6ヵ月以上)
社会福祉士国家試験
社会福祉士資格取得(登録)
法第7条 第5号
福祉系短大等 3年
基礎科目履修
相談援助実務 1年
社会福祉士短期養成施設等(6ヵ月以上)
社会福祉士国家試験
社会福祉士資格取得(登録)
法第7条 第8号
福祉系短大等 2年
基礎科目履修
相談援助実務 2年
社会福祉士短期養成施設等(6ヵ月以上)
社会福祉士国家試験
社会福祉士資格取得(登録)
法第7条 第9号
社会福祉主事養成機関
相談援助実務 2年
社会福祉士短期養成施設等(6ヵ月以上)
社会福祉士国家試験
社会福祉士資格取得(登録)
法第7条 第12号
- 児童福祉司
- 身体障害者福祉司
- 査察指導員
- 知的障害者福祉司
- 老人福祉指導主事
実務4年
社会福祉士短期養成施設等(6ヵ月以上)
社会福祉士国家試験
社会福祉士資格取得(登録)
- 社会福祉士「一般養成施設(1年以上)」を卒業(修了)した方(法第7条第3号、第6号、第10号、第11号)
-
法第7条 第3号
一般大学等 4年
社会福祉士一般養成施設等(1年以上)
社会福祉士国家試験
社会福祉士資格取得(登録)
法第7条 第6号
一般短大等 3年
相談援助実務 1年
社会福祉士一般養成施設等(1年以上)
社会福祉士国家試験
社会福祉士資格取得(登録)
法第7条 第10号
一般短大等 2年
相談援助実務 2年
社会福祉士一般養成施設等(1年以上)
社会福祉士国家試験
社会福祉士資格取得(登録)
法第7条 第11号
相談援助実務 4年
社会福祉士一般養成施設等(1年以上)
社会福祉士国家試験
社会福祉士資格取得(登録)
試験DATA
社会福祉士国家試験の「合格率の推移」や「受験資格別の合格者の傾向」についてご紹介します。
第36回(2024年)社会福祉士国家試験の合格率は58.1%でした。 社会福祉士国家試験の合格率は例年概ね30%程度で推移していましたが、第35回(2023年)試験では44.2%となり、 最新の第36回(2024年)試験では58.1%と大幅に上昇した結果、過去10年の中で最高の合格率となりました。
回数 (年度) |
受験者数(人) | 合格者数(人) | 合格率(%) |
---|---|---|---|
第36回 2024年 |
34,539 | 20,050 | 58.1 |
第35回 2023年 |
36,974 | 16,338 | 44.2 |
第34回 2022年 |
34,563 | 10,742 | 31.1 |
第33回 2021年 |
35,287 | 10,333 | 29.3 |
第32回 2020年 |
39,629 | 11,612 | 29.3 |
第31回 2019年 |
41,639 | 12,456 | 29.9 |
合格率の推移
新卒・既卒別
また、大学新卒・既卒別にみると、大学新卒者の累計合格率77.8%、大学既卒者の累計合格率43.2%となっており、例年、大学新卒者つまりその年度まで大学や養成施設で学んでいた人が合格しやすくなっています。
学生は社会人と比べて学習に費やす時間を確保しやすいというアドバンテージがあります。
その反面、既卒者は社会人として仕事や家事と両立しながら勉強時間を確保しなければならず、また、勉強から一度でも離れてしまうと学習環境を整えたりモチベーションを維持するのが難しくなるため難易度は上がります。
そのため、過去問題の傾向と対策をしっかり念頭に置いて、法改正による知識のアップデートもしつつ、適切な学習方法で効率よく時間を使うことが大切です。
社会福祉士合格に必要な学習時間はおよそ300時間と言われており、出題範囲も広く科目数も全19科目と多めです。
スキマ時間を活用して計画的に学習をすすめることができるLECの社会福祉士講座をぜひご活用ください。
LECの社会福祉士講座は分割発送となるため、学習スケジュールが立てやすく、モチベーションも維持できます。
新卒・既卒別 合格率推移
ここ2年間で上昇傾向なものの既卒者の合格率平均は36.75%と低め
回数 (年度) |
区分 | 受験者数 (人) |
合格者数 (人) |
合格率 (%) |
---|---|---|---|---|
第36回 2024年 |
新卒 | 14,837 | 11,542 | 77.8 |
既卒 | 19,702 | 8,508 | 43.2 | |
第35回 2023年 |
新卒 | 14,654 | 9,568 | 65.3 |
既卒 | 22,320 | 6,770 | 30.3 | |
第34回 2022年 |
新卒 | 13,972 | 7,408 | 53.0 |
既卒 | 20,591 | 3,334 | 16.2 |
受験資格取得ルート別合格率(第36回試験)
①福祉系大学等ルート(福祉系大学等) | |||
---|---|---|---|
受験者数(人) | 合格者数(人) | 合格率(%) | |
新卒 | 8,308 | 6,381 | 76.8 |
既卒 | 10,248 | 4,275 | 41.7 |
②福祉系大学等ルート (福祉系大学等+実務経験) |
|||
受験者数(人) | 合格者数(人) | 合格率(%) | |
新卒 | − | − | − |
既卒 | 1,390 | 525 | 37.8 | ③短期養成施設等ルート |
受験者数(人) | 合格者数(人) | 合格率(%) | |
新卒 | 845 | 575 | 68.0 |
既卒 | 1,461 | 647 | 44.3 | ④一般養成施設等ルート |
受験者数(人) | 合格者数(人) | 合格率(%) | |
新卒 | 5,684 | 4,586 | 80.7 |
既卒 | 6,603 | 3,061 | 46.4 |
受験資格別合格者割合
回 (年度) |
福祉系 大学等 卒業者 |
養成施設 卒業者 |
合計 |
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人数(人) 割合(%) |
人数(人) 割合(%) |
人数(人) 割合(%) |
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第36回 2024年 |
11,181 55.8% |
8,869 44.2% |
20,050 100% |
第35回 2023年 |
9,079 55.6% |
7,259 44.4% |
16,338 100% |
第34回 2022年 |
6,124 57.0% |
4,618 43.0% |
10,742 100% |
第33回 2021年 |
5,826 56.4% |
4,507 43.6% |
10,333 100% |
第32回 2020年 |
6,586 56.7% |
5,026 43.3% |
11,612 100% |
第31回 2019年 |
7,232 58.1% |
5,224 41.9% |
12,456 100% |