教室にも行きながらWebでも倍速機能等を活用し、柔軟に受講できる
濱口 尚夫 さん
社会人合格
受験期間 | 約2年10ヶ月 |
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合格年齢 | 37才 |
公認会計士を目指した理由と時期
私が公認会計士を目指した時期は2010年の秋でした。公認会計士を目指した直接のきっかけは、たまたま申し込んだ金融機関向けのIFRSセミナーでした。以前に簿記は勉強したことはあるものの会計の世界とは遠ざかっていましたが、IFRSが今後世界の共通言語になる、との触れ込みに影響され、会計士試験を志すこととしました。また、この先の会社員人生において、専門家として働けるような将来の選択肢を増やしておきたい、ということも動機の1つとしてありました。
LECを選んだ理由
その中で、LECを選んだのは短答式1年合格という、短答式に特化したカリキュラムにあります。勉強時間の限られる社会人にとって、論文まで含めた6科目を一度に学習するのは不可能に近く、まずは短答合格に専念するというLECのカリキュラムは社会人向きだと思いました。
LECのカリキュラムの良かった点・活用方法
LECのカリキュラム、特に短答期における良かった点は、初級者向けの入門講座で基礎を固められる点です。財務会計論だけでも約50コマの講義があり、最初は多すぎるのではないかと思いましたが、時間との勝負である短答式試験(特に計算科目)では浅い知識ではなかなか太刀打ちできないことを踏まえると、どの論点についても時間をかけて学習する入門講座の重要性は高く、この時期に基礎を固められたことが短答のみならず論文式においても役立ったと思います。
LECの教材の良かった点
LECの教材はとても量が多く、こなすのは大変でしたが、必要な知識が殆ど網羅されており、完成度が高いです。特に短答時の財務会計、管理会計においては、テキストに設例が多く載せられており、これらを重点的にこなし理解を深めた後に、計算問題集、ポイントアップ答練を繰り返すことにより、本試験においても時間内に対応できる計算力を身に付けることができました。また、論文時の教材はどの科目も大変分かり易くまとまっており、今後の実務をしていく上でも使っていきたいと思います。
LECの講師に指導されて良かった点
入門講座の通学クラスでは担任制を敷いており、企業法を除く3科目は松本翔先生の講義を受けました。松本先生の講義レジュメはとにかく充実されており、特に入門講座の時期から膨大な過去問分析を踏まえて、過去問を実際に演習、本試験の下書きを意識したうえでの解説を受けられたことは、ゴールを見据えたうえで各論点の知識を習得することができ、モチベーション維持に役立ちました。中上級期、論文時の講義はWeb受講でしたが、どの先生も受験テクニックだけではなく、本質的な理解を追求された講義をされていたので、飽きることなく受講を続けられたと思います。
LECのフォロー制度の良かった点
社会人が公認会計士試験の勉強を進めるうえで、一番難しいのは、仕事の繁忙期などにかかると勉強時間がなかなか確保できず、カリキュラムから出遅れてしまうことです。会計士試験は入門期から量が膨大なため、一回でも出遅れると遅れを取り戻すのは相当な努力が必要となります。特に連結会計など前回の講義の理解が前提となっているような論点については、一旦分からなくなると悪循環に陥り、危うくば挫折しかねません。
私はそのような危惧があったので、入門時、時間の確保できた年末年始に年明け以降教室講座の組まれていた連結会計の講義をWebでまとめて受講しました。教室にも行きながらWebでも倍速機能等を活用し、柔軟に受講できるというのは、時間の確保できない社会人にとって便利なシステムであると思います。
LECの受講形態でよかった点
入門講座に慣れた頃から、短答の半年合格を目指しオプションとして中上級用の短答特別講座も並行して受講することとしました。入門講座は短答の試験範囲の大半をカバーしていますが、企業結合・事業分離等のように中上級でしか学習しない内容もあり、早めに短答合格のためのインプットは終了させようと思ったからです。結局、短答合格まで1年半かかったのですが、今の短答式試験の難しさ(運の要素も多分にある)を考えると、半年に1回の短答式試験の1回も無駄にしないことが大切かと思います。
論文式についてはインプットはWEBで受講し、答練は通学で行いました。LECの答練は本試験と同様の時間、形式であり、できる限り教室で解くことで本試験での時間配分や問題の取捨選択能力に大変役立ったと思います。
今後の目標
会計士の勉強をしながら感じたことは、新聞やテレビのニュースの中にも会計士の勉強に関連したことが沢山出てくるということでした。例えば、海外子会社にかかるのれんの減損処理により業績の大幅下方修正を強いられたとか、退職給付未積立の影響から確定拠出型年金に切り替える企業が増えているなど。また、来年より消費税増税が始まりますが、それに伴う実務的負担や益税等の問題を考えるにあたっては租税法で学んだ一連の消費税計算の知識が生きてくる面があります。今後も、現在をスタート地点として、知識の蓄積に努めていきたいと思います。日本では当面IFRS、エンドースメントIFRS、米国基準、日本基準と様々な会計基準が併存し、会計制度はより複雑になるかと思いますが、それだけ会計士に求められる専門性は高まっているということであるかと思われ、IFRS時代に対応できる会計専門家になっていければと思います。
これから始める方へメッセージ
試験制度については色々言われてますが、少なくとも論文の科目合格が繰り越せるようになったことは社会人にとっても参入しやすい試験になったと思います。私も5月合格だったので当初8月の論文試験は正直記念受験でしたが、科目合格(経営)が取れたため、翌年の試験における暗記必要量を減らすことができました。それだけに、短答が社会人にとっては最大の難関となりますが、LECの短答式1年合格カリキュラムはそのための最適な選択肢だと思います。ぜひ、一度説明会に参加してみてください。