世の中には幾多の企業が存在し、その数だけ財務・会計が存在します。そのため、会計系のトップライセンスである公認会計士がビジネスに有利に働くのは当然ですが、会計士の魅力はそれだけではありません。実際の数字や例等を交えて会計士の魅力を紹介します。
収入面
公認会計士の魅力として、高い収入である点が挙げられます。会計についての高度な専門知識を提供できる公認会計士には、その努力に見合った高い報酬が支払われます。
監査法人勤務の場合
監査法人の職位は、一般的にスタッフ・シニア・マネージャー・シニアマネージャー・パートナーと続きます。 会計士試験合格者の方がキャリアをスタートするスタッフは年収が500万円ほど、さらにシニアにもなると1,000万円程度になります。一般事業会社と比較しても、高収入であると言えます。
Staff スタッフ |
1〜4年目 年収500万円〜 |
公認会計士試験合格者がまず最初に就く職です。上職者の指導、監督のもと現場の作業員として実務に従事しつつ、会計・監査に関連する基礎知識を習得します。 |
Senior Staff シニアスタッフ |
4〜8年目 年収700万円〜 |
主に中規模クライアントでのインチャージ(往査)を担当します。スタッフの指導、監督をおこないながら業務の進行管理も担います。 |
Manager マネージャー |
8〜12年目 年収900万円〜 |
監査計画の立案、実施をおこなう責任者、いわゆる現場監督のような職位です。複数のクライアントを管理し、関連する法令の幅広い知識が求められます。 |
Senior Manager シニアマネージャー |
13〜17年目 年収1000万円〜 |
高い実務・管理能力を備えたプロジェクトリーダー。高度かつ豊富な専門知識と業務全般に対する運営力を有し、困難なプロジェクトもリードします。 |
Patner パートナー |
18年目〜 (早い人は15年目程度から) 年収1500万円〜 |
社員として業務に関する最終的な責任を負うとともに、出資者、法人の経営者として、組織運営について様々な役割を担う。 |
個人事務所経営の場合
ご自身が経営者となりますので、そのキャリアと努力によりますが、以下のような事例があります。
- ●年齢30代半ば(開業7年・従業員4名)
- 年商5000万円 / 所得1500万円
- ●年齢40代半ば(開業19年・従業員10名)
- 年商1億2000万円 / 所得3000万円
自由と独立
自分の力だけで生きていけるという自由と独立
昨今は、日本においても終身雇用制が崩壊し、一昔前にはありえなかったようなリストラが敢行されるようになってきました。雇用は流動化し、転職が特別なことではなくなっています。このような時代は、実力を持った人々にとっては、力を最大限活用して、よりよい職に就くことができるチャンスであるといえます。公認会計士となれば、自分の持てる知識と経験を武器にして、世の中を渡っていくことができます。 その意味で、公認会計士という資格は、自分の力だけで生きていけるという自由と独立を手に入れることもできるパスポートだとも言えます。
男女平等
女性も思いっきり自分の実力を発揮
一度公認会計士という土俵に上がってしまえば、男性も女性も関係ありません。処遇でも給与でも、男女差別は一切なく、平等な社会です。実際に、監査法人のパートナー(通常の企業でいえば役員クラス)として活躍されている女性も数多くいらっしゃいます。また、近年では女性合格者の人数自体も増えており、2021年試験では約21.8%の割合を占めていました。公認会計士というと男性を思い浮かべるかもしれませんが、実際は女性も思いっきり自分の実力を発揮して働くことができる世界なのです。