「士業最前線レポート」は、多くの現役公認会計士の方々の講演、インタビューなどを参考にしつつ、業界の現状と将来に向けての展望をまとめたものです。公認会計士の受験勉強中の方、国家試験に合格され希望に燃えている方、また、これから公認会計士を目指そうとお考えの方、そんなすべての方に役立つ内容になるようにとの願いを込めて執筆いたしました。読者の方が、公認会計士の現状についての正しい認識を持ち、興味・意識を高められ、勉学や実務へのモチベーションの向上につながれば、幸いです。
1公認会計士の意義と歴史
本章では、公認会計士の意義と歴史について概観します。公認会計士という資格がどのような経緯で誕生し、現在に至るまでどのように推移してきたかを知ることは、公認会計士の今後に何が期待されているかを知る上で有用です。
第1章 公認会計士の意義と歴史のPDFを開く[1013KB]2公認会計士の業務
現代においては、企業以外でも公認会計士の専門知識が必要とされる場面が増えてきました。公認会計士は会計・コンサルティング・税務の専門知識を有したプロフェッショナルとして様々なビジネス領域で活躍しています。
第2章 公認会計士の業務のPDFを開く[950KB]4他士業との業際について
いわゆる業際(他の士業と業務の性格が似ている、権限の範囲が重なり合う、といったことから、どの士業が独占的に当該業務を行えるのかという問題)については、公認会計士は税理士との間で問題を抱えています。この点についての現状をお伝えします。
第4章 他士業との業際についてのPDFを開く[704KB]5充実のための能力担保
待機合格者の解消や企業の会計レベルの向上を図るため、試験制度の見直しが検討されています。現行の試験制度と検討過程の試験制度を比較してみましょう。
第5章 充実のための能力担保のPDFを開く[1.5MB]6時代が求める公認会計士
昔の公認会計士合格者の就職パターンは、合格後にはまず監査法人に行き、監査業務を何年か経験した後、独立もしくは監査法人のパートナーになるというものが一般的でしたが、現在は幅広く目を向けて、「時代が求める公認会計士」になるスキルが必要です。
第6章 時代が求める公認会計士のPDFを開く[604KB]7対談
- 対談①
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数々の要職を歴任し、わが国の会計制度の発展にご尽力されている青山学院大学大学院会計プロフェッション研究科教授/会計大学院協会相談役 八田進二先生に、海外の会計制度を踏まえたわが国の公認会計士の課題及びその対応のあり方についてお話いただきました。
- 対談②
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また、これまで公認会計士制度改革はじめ、近年の公認会計士を取り巻く課題に取り組まれてきた農林水産大臣政務官/衆議院議員/公認会計士 鷲尾英一郎先生に、公認会計士を取り巻く課題への取り組み状況や、今後のあるべき公認会計士の姿などについて伺いました。