策評価を行えば、政策の質は自動的に良くなるというニュアンスの議論が見受けられますが、難問が多いことは事実です。
そもそも既存の評価手法できちんと計れるかということも多いのです。例えば、ある研究開発を支援する施策についていえば、研究が成功するかどうかは、ある程度、可能性について検証をする必要があるとはいえ、それでも実際にどれだけの研究成果
が得られるかは、行政の努力の外にかかる部分が大きいわけです。 |
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また、ひとつの施策を評価するとしても、評価を行う主体によって、いくつもの異なる視点が存在して、解釈が変わることもあります。例えば、ある開発事業を評価する際、効率という視点もあれば、環境という視点もあり、そのどちらに重要性があるかは絶対的には決めることはできません。また同じ施策の結果
を見せたとしても、行政サイドは合格点を出すかもしれないが、外部から見れば、それでは足りないという方がいるかもしれません」
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