たりするわけです。そういう人には、こういう仕事はどうだろうかとか。それを、あの人はすぐに喧嘩をするから、あちらに飛ばそうという発想ではいけないでしょうね。
長所・短所ということでは、昔、上司から人事異動時の引き継ぎのコツを教わったことがあります。人を引き継ぐとき、多くの人は『こういう良いところがあるが、こういう悪いところがある』と、まず良い面を言って、次に悪い面を伝えるというのです。ところが、そのように紹介されると、後の悪い部分が強調されて意識されてしまう。逆に『この人物は、こういう
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悪いところがあるけれど、こういう長所がある』と紹介することによって、その人間に対する評価がガラリと変わるというわけです。これが人を引き継ぐことが要領だと教えられたことがあります」
--地方分権の時代を迎えて、職員の意識に変化は感じられますか?
「率直に言えば、その意識がどれだけあるかについては、やや疑問ですが。大きな変革の中にあっても、現実の仕事というのは、急に変わるわけではないのです。移管などで、仕事が大きく変われば、実感することもできるでしょうが、そのような仕事に従事していない職員です
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