--通学区域の自由化でも、品川区は全国的に有名になりました。
「通学区域の自由化の問題は正直言いまして、賛否両論があります。しかし、教育の問題についてこれだけ熱心にプロも父兄も関心をもったことはないのではないでしょうか。行政は新しいことをやらないと、関心をもっていただけないわけです。一石を投じて、通学に関する議論を起こしただけでも、私は価値があったと思います。
ただし、自由化すればいいということではなく、自由化によって、問題が生じてきたときに、それをひとつずつ片付けてい
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く、処理していく。そのような作業がなければ、せっかくの新しいアイディアも活かすことができません。クスリに例えれば、良いクリスほど、副作用が大きいわけです。これから副作用を減らして、クスリの効果を高める作業をしていかなければならないと思います」
--意識して新しい施策を打ち出されるようにしているのですか?
「よく『品川区長は新しいもの好きで、何でも一番が好きだ』と言われます。私は何も一番が好きということではないのですが(笑い)、私たちがつねに新しいことをやろうとしていることは事実です。
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