--地方分権の時代、それぞれの自治体に独自施策が求められるということですが、行政における政策の立案プロセスはどのようにあるべきだと思われますか?
「品川区の立案の方法について、議会も組合も、よく『トップダウン』という言葉を使います。トップが考えたことをポンと言って、担当の職員にそれを組み立ててもらう、そういうトップダウン型の政策立案プロセスも必要ではないでしょうか。
私は細かいことまでは考えません。『こういうことをやりたいのだが、どうだろう』と提案すると、担当する部署では、職員
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が考え、調整しながら、組み立てていくわけです。上がってきたプランに対して、私の考えと違うと、差し戻すこともあります。そのように往復させることによって、政策が作られていくのです。
政策を下から積み上げてくるばかりですと、他の部署との関連が見えていないことが往々にしてあるわけです。積み上げきたものは、その政策だけを見れば、理論的にはよくできていても、実践にもっていく上で、細部に関する問題が含まれていることがあるわけです。
もちろん、下から積み上げるほうが良い性格の政策もあります。要するに政策
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