基本情報技術者試験の難易度は?
合格率・試験内容
基本情報技術者(FE)試験は、基本情報技術者試験は、ITエンジニアの登竜門として、基本的な知識・技能と実践的な活用能力を身に付けることでキャリアをスタートすることを目指す試験です。
「基本情報技術者」の試験制度、試験難易度や合格後・試験内容をご紹介します。
- 基本情報技術者試験の制度
- ・種類別試験の範囲
- ・試験内容
- 試験の難易度・合格率
- 出題問題
- LEC「基本情報技術者総まとめ演習講座」の特長
- LECがおすすめする講座
- 個別受講相談
- よくある質問
基本情報技術者試験の制度
基本情報技術者は、独立行政法人情報処理推進機構(IPA)によって行われている国家試験「情報処理技術者試験」の区分の一つです。様々な区分それぞれに対象者像が設定されており、基本情報技術者については「ITを活用したサービス、製品、システム及びソフトウェアを作る人材に必要な基本的知識・技能をもち、実践的な活用能力を身に付けた者」とされています。【ITエンジニアの登竜門】が、基本情報技術者です。
試験形式はCBT方式で、全国に設置されているテストセンターへ行って、センター内のパソコンで受験します。画面に出てくる問題文を読み、4つの選択肢から1つずつ選びます。試験には科目Aと科目Bの2つあり、それぞれの試験時間と問題数は科目A 90分60問、科目B 100分20問です。科目A、科目Bの出題範囲はプログラミング全般に関すること、プログラムの処理の基本要素に関すること、データ構造及びアルゴリズムに関すること、プログラミングの諸分野への適用に関すること、情報セキュリティの確保に関することが出題されます。
合格基準は科目Aと科目Bの2つの試験でそれぞれ6割以上の得点を取る必要があります。
種類別試験の範囲と試験内容
受験要件
試験実施団体
基本情報技術者試験は情報処理技術者試験の一試験区分であり、「情報処理の促進に関する法律」に基づく国家試験です。 IPAは、同法の定めにより試験を実施しています。
受験資格
受験資格は特になく、誰でも受験できます。学歴・国籍・年齢などの受験資格制限は一切ありません。
試験の免除について
IPAに認定された講座を受講し、修了試験に合格する(修了認定の基準を満たす)ことによって、基本情報技術者試験の科目A試験が免除される制度です。
詳細はこちらのPDFをご覧ください
試験日程
通年(会場・日時を選択可能)
※CBT方式で全国の試験会場にて試験日程が設定されています。
詳しくは実施試験団体HPをご覧ください。
受験料
7,500円(10%税込)
試験内容
基本情報技術者になるためには、科目Aと科目Bの2つの試験でそれぞれ6割以上の得点を取る必要があります。
科目A試験
- 多肢選択式(四肢択一)60問90分
- 主に知識面が問われます。一部は計算や考える問題もありますが、1問平均1.5分という時間設定もあり、あまり長い時間を使う問題は出ません。
科目B試験
- 多肢選択式20問100分
- アルゴリズムとセキュリティについて、問題の事例をよく読み、検討して解答することが求められます。特にアルゴリズム(プログラムが動作する流れ)の問題を苦手とする方が多く、ここをどう攻略するかが重要です。
試験の難易度・合格率
試験は科目Aと科目Bで構成され、2つの試験でそれぞれ6割以上の得点を取れば合格になるという絶対評価の試験です。
問題は両試験、多肢選択式の選択問題になりますが、一部は計算や考える時間が必要な問題があります。1問平均1.5分という時間設定もあるため、効率的に問題を解いていくことが重要になります。
合格率は概ね45%前後です。
基本情報技術者試験合格率推移
『IPA 独立行政法人 情報処理推進機構』の統計資料によると令和5年度の基本情報技術者試験の合格率は47.1%(受験者数121,611人 、合格者数57,278人)という結果でした。
過去の基本情報技術者試験の合格率の推移は、以下のようになっています。
※春期・秋期を合計した数字
引用:IPA 独立行政法人 情報処理推進機構 情報処理技術者試験・情報処理安全確保支援士試験 推移表(平成21年度春期以降)
出題問題
科目A試験の出題形式は多肢選択式(四肢択一)、出題数は60問です。
また、科目B試験の出題形式は多肢選択式、出題数は20問です。
『IPA 独立行政法人 情報処理推進機構』の公式サイトで公開されているサンプル問題を紹介します。1問1.5分程度で解けるか、試してみましょう。
こんな問題が出題されます
基本情報技術者試験(科目A試験)サンプル問題
問)次の流れ図は,10進整数j(0<j<100)を8桁の2進数に変換する処理を表している。2進数は下位桁から順に,配列の要素NISHIN(1)からNISHIN(8)に格納される。流れ図のa及びbに入れる処理はどれか。ここで,jdiv2はjを2で割った商の整数部分を,jmod2はjを2で割った余りを表す。
出典:基本情報技術者試験 科目 Aサンプル問題 問2
基本情報技術者試験(科目A試験)サンプル問題
問)アローダイアグラムの日程計画をもつプロジェクトの,開始から終了までの最少所要日数は何日か。
出典:本情報技術者試験 科目 Aサンプル問題 問44
基本情報技術者試験(科目B試験)サンプル問題
問)次の記述中の に入れる正しい答えを,解答群の中から選べ。ここで, 配列の要素番号は1から始まる。 関数makeNewArrayは,要素数2以上の整数型の配列を引数にとり,整数型の配列 を返す関数である。関数makeNewArrayをmakeNewArray({3,2,1,6,5,4})として 呼び出したとき,戻り値の配列の要素番号5の値は となる。
〔プログラム〕
○整数型の配列:makeNewArray(整数型の配列:in)
整数型の配列:out←{}//要素数0の配列
整数型:i,tail
outの末尾にin[1]の値を追加する
for(iを2からinの要素数まで1ずつ増やす)
tail←out[outの要素数]
outの末尾に(tail+in[i])の結果を追加する
endfor
returnout
解答群
ア5イ6ウ9エ11オ12
カ17キ21
出典:基本情報技術者試験 科目 Bサンプル問題 問3
過去問は情報処理推進機構(IPA)の公式サイトに掲載されています。
LEC「基本情報技術者総まとめ演習講座」の特長
- 特長①IT適性知識習得として最適
- DX技術リテラシー/推進マネジメントが学習できます。特に非ITビジネスパーソンの方にとって最低限のIT技術を習得できます。
- 特長②初学者こそ!いきなりアルゴリズムでトライ・アンド・ラーン
- 情報処理問題は演習で応用力を養うことで合否が決まります。特にアルゴリズムはまずは「問題になれてから学べ」同一問題を3回転し徹底!
- 特長③若手リーダーのITストラテジ学習として
- 若手リーダーのITストラテジ学習(PM、DX実装)としても、非常に有用。
また、科目Aの基礎理論やデータ分析や表計算・データベースはデータ分析学習にも非常に有用です。 - 特長④最強『うかる!』&ベテラン/プロ講師で効率的&効果的学習
- 初学者から再受験生まで高評価『うかる!』三部作を使って、「習うより慣れよ」演習ステップアップしながらいつの間にか「基礎力から応用力まで」、新傾向を踏まえた講義。
基本情報技術者の
魅力はこちらから
LECがおすすめする講座
基本情報技術者資格試験の出題範囲は広く、プログラミング全般、プログラムの処理の基本要素、データ構造及びアルゴリズム、プログラミングの諸分野への適用、情報セキュリティの確保に関することまで出題されます。ほかの試験と出題範囲が重なる部分が多いため、それらの資格の学習経験者や合格者の方のステップアップにも最適です。LECはこれから基本情報技術者を取得したい方から更なるキャリアステップを踏み出したい方まで、自己研鑽をサポートするカリキュラムを提供します。
- ITパスポート
(iパス) -
ITに関する基礎知識を理解したい方
- 情報セキュリティ
マネジメント(SG) -
ITパスポート試験に合格し、さらにステップアップしたい方
- 応用情報技術者
(AP) -
中堅のIT技術者の方で独学では難しいテクノロジ分野を理解したい方
- ITストラテジスト
(ST) -
更にITストラテジー分野の知識を強化したい方
- 生成AIパスポート
-
AIに関する基礎知識、生成AIの簡易的な活用スキル習得したい方
個別受講相談
- 資格や試験について詳しく知りたい方
- 学習方法やカリキュラムなどの流れを掴みたい方
- 自分に合った最適な講座・割引を提案してほしい方
LECでは受講前の受講相談も実施しています。
受講相談は各本校にお問い合わせください。
よくある質問
- Q.基本情報技術者資格を取得後、どのような活用シーンがありますか。
- A.基本情報技術者資格を取得後、IT業界でのキャリアスタートや転職に有利になります。職場ではプログラミングやシステム運用・保守、プロジェクトサポートなどの業務で活用できます。また上位資格取得の基盤としても役立ちます。
- Q.現在の業界の現状や役割について教えてください。
- A.基本情報技術者資格は、日本のIT業界で依然として重要な役割を果たしています。資格取得者はIT業界において基礎的な知識とスキルを証明することができ、特に新卒者や転職希望者にとっては有利なポイントとなります。企業はこの資格を持つことで、基礎的なIT知識があることを確認でき、即戦力として期待しています。
- Q.基本情報技術者試験の合格率や勉強時間はどれぐらいですか。
- A.近年の合格率は45%前後です。勉強時間には個人差がありますが、約200時間程度がの勉強時間は必要になります。
- Q.短期で確実に合格を勝ち取りたい場合におすすめの方法はありますか?
- A.やはり、短期で確実に合格を勝ち取りたい方には講座の受講をおすすめします。応用情報技術者試験は範囲が広い他、レベルも高いので、効率的に学習しないと膨大な量をこなすことになってしまいます。要点を効率よく学べるのが講座の受講のメリットです。
- Q.独学でも合格できますか?
- A.基本情報技術者試験は独学でも合格可能です。200時間程度勉強時間を確保し、継続的な問題演習行うことが合格の鍵となります。
- Q.基本情報技術者の合格点は何点?
-
A.基本情報技術者試験の合格点は、科目A試験と科目B試験の両方でそれぞれ60点以上です。
各試験は100点満点で採点されるため、合格するためには科目A試験、科目B試験ともに60%以上の得点が必要です。
- Q.基本情報技術者の資格取得者におすすめの資格はありますか?
- A.基本情報技術者資格を取得した方には、その上位資格である応用情報技術者資格をお勧めいたします。技術から管理、経営まで、幅広い知識と応用力が身に付き、システム開発、IT基盤構築などの局面で、高いパフォーマンスを発揮することができます。
- Q.試験実施団体によって、試験内容や試験日は異なります?
- A.試験の実施は情報処理推進機構(IPA)が担っています。試験日はCBTの方式にて毎月随時開催されますので、あらかじめ受験のタイミングを予定しておくとよいでしょう。試験内容は、毎年シラバスに沿って実施されますが、大きな変動はありません。
- Q.企業での団体申込みや企業研修はありますでしょうか。
-
A.どちらも企業様向けに個別に対応しております。
- 団体受講割引支援制度
- 企業様でまとめて講座をお申込みいただく場合のみでなく、従業員の方が個人で受講料をご負担いただく場合でも、一般価格よりお得にお申込みいただける特別割引がございます。
- 企業様内での集合・オンライン研修
-
企業様のご要望に合わせたオリジナルカリキュラムの研修もご提案可能で、毎年90%以上の合格率実績のある企業様もございます。
ご希望のご予算やスケジュール、教材、実施形態(集合orオンライン)、会場、目指す合格率などについて、研修コンサルティング実績豊富な担当者が丁寧にご案内いたします。 LEC法人事業本部までお気軽にお問い合わせください。
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