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第四章 国会 |
現状をみますと、参議院の在り方に問題があると思います。 私は古代ギリシャと古代ローマの比較を研究しているのですが、衰退期に入ったギリシャでは政敵を追放するシステムがあり、それが政権交代の役割を果たしていました。 ローマにはそれがないわけです。ローマ人たちは例えば、労働組合の組合長が社長になったり、社長が店員になったりするのは当たり前だと思っていました。異なる意見を総合してローマの危機に立ち向かう体制を作ったわけです。ギリシャとローマの政体の相違を端的にいうなら、そういう歴史があります。 そういう意味から、日本の参議院を考えると、パブリックに尽くした経験と能力を評価して、党派的な組織活動としての票の結果から離れて、終身で身分を保証する。ローマの元老院のような制度にするべきではないかと思います。
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