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Top Interview
実務的なアメリカの教官


アメリカの大学の教授陣は非常に実務的ですが、ロースクール教官の採用や養成はどのように行われていますか?
    チャールズ
    「通常、アメリカの大学のロースクールには、ふたつのタイプの教官がいます。専任で、フルタイムで教えている教官とパートタイムで教えている教官です。ジョージタウン大学法学部でいえば、フルタイムの教授が100人。それに対して200〜300人のパートタイムの教授・準教授がいます。フルタイムの教官がどのような経歴をもっているかというと、ひとつのグループはロースクールを出て、まっすぐにアカデミックな分野、研究、もしくは教職につくものです。私の仲間には、学校を出てから裁判所の書記官のような仕事を1〜2年、経験して、大学に帰ってきて、教えはじめた人が何人もいます。
     それとは別に私のように実務の世界に深入りしてから、学校に戻ってくる者もいます。
     私はロースクールが終わってから、アフリカに赴任して、ロイヤーとしてフォード財団の仕事をしました。それからニューヨークに戻って、法律事務所に参画しました。それから役人として国務省に法務担当で勤務しました。その後、再びワシントンDCの弁護士事務所に入りました。そのような経緯を経て、大学の教官になりました」

フルタイムの教官より、パートタイムの教官のほうが多いわけですね。
    チャールズ
    「なぜ200〜300人ものパートタイムの準教授格の教官に来ていただいているかといえば、私たちはそれだけの専門の知見を必要としているからです。パートタイムの教官は、例えば、国際通貨基金や世界銀行といった機関で専門的な経験をもった人たちであったり、さまざまな分野で経験を積んだ人たちです。そのような専門家に入ってもらい、その分野における特殊な法律の教育に、プロとしての経験を生かしてもらうわけです」

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