塩田
去年、金融監督庁が発足した頃のことです。アメリカは州によっては簡単に起業できますから、金融自由化の中、保険商品や金融商品を販売する会社をアメリカで起こして、日本にその事務所を設けて営業活動していくという流れがありました。その仕事を受けたのですが、かかわってみると、設立手続きのほかにも、金融監督庁への届け出ですとか、日銀関係への届け出ですとか、今まで行政書士があまり扱っていなかった分野も、実はまだまだ裾野が広いということがわかりました。そういう意味で、日本への投資の仕事で食べていくという道も一つ開けていくのではないかと思います。
今、手がけている国際関連の業務ですと、中国国内に生産ベースを置いている会社の中国国内への投資のサポートがあります。中国に駐在所を設けたり、支店を設けたりするわけですが、日本と違って、手続きが難しいという難関もあります。そこをどうクリアしていくかをと考えることに仕事の面白さを感じています。
田島
塩田先生の話をうかがっていると、許認可の分野でも、今までの行政書士がやっていた車庫証明や建設業関連の許認可の仕事だけではなく、未知数の新たなジャンルも多い。また法務分野にも、まだまだやれる部分がたくさんあると感じます。資格を取り、きちんと勉強して、力さえつければ、法務にせよ許認可にせよ、地方にせよ都会にせよ、食べていくことは十二分に可能であるどころか、行政書士は非常に将来性がある資格だと思いますね。
|