実務の詳しいお話は後ほどおうかがいするとして、田島さんは行政書士が登場する話題のマンガ「カバチタレ!」(講談社「週刊モーニング」連載)の原作者としても活躍されていますが、以前は「ナニワ金融道」の原案も担当されていたそうですね。
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田島
ええ、「ナニワ金融道」の海事編の原案をやっていました。海事編はコミックにしてラストの3巻分(17・18・19巻)で、そこに海事代理士を登場させるというストーリーのとき、お手伝いしました。
あの作品はテレビ化されましたが、海事代理士の役が確か、いしだあゆみさんでした。中居正広さんが主人公で、小林薫さんも味を出していました。
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実は今日も田島先生には、ご無理申しあげて対談に出ていただいています。昨日も朝4時まで、両サイドに担当者が付いて原稿を書かされていたそうですね。
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塩田
そういうシーンはテレビの世界だけかと思ってました(笑)。
田島
いや、事実です(笑)。池袋のホテルがマンガ家のカンヅメ用です。その部屋で、担当者がびっちり付いて……。地獄を見ると……(笑)。
これまで行政書士というと、決してメジャーとは言えない資格としてとらえられていたと思いますが、「カバチタレ!」で、いっぺんに世の中に行政書士の名前が広がった気がします。電車の中吊り広告に「人情知らぬは街の法律屋にあらず」と書かれた綺麗なポスターが出たりして。行政書士会からもお礼の電話が来たという話をうかがいましたが。
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田島
日行連の会長から直々にお礼のお電話をいただきました。
歓迎の声がある一方、少し生々しすぎるという反対派もいるそうですね。
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田島
行政書士会の某役員から、ある回に関して、「世間の反応もあるから慎重に扱って頂きたい」というような主旨のお説教を2時間くらい電話でちょうだいしました(笑)。
塩田先生のほうも「カバチタレ!」の影響はありますか?
塩田 あります。権利義務関係の仕事があることはイメージとしてはわかっていたのですが、そのようにビジュアル化したもので体験すると、登録しているわれわれとしても、行政書士にはこういう仕事もあるんだ、こういう風に世の中に役に立てるんだと改めて感じて、非常に触発されますね。
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